いよいよ本日の私の目的「HMV TRIBAL CIRCUS」でダンス三昧の数時間を過ごすためレッド・マーキーへ向かう。会場に着くと、UKニューレイブの鍵を握るシミアン・モバイル・ディスコのステージがスタート。場内は早くも彼ら目当てのクラウドで満杯&熱気ムンムン。時折ジェイムスのもしゃもしゃ頭がチラっと見えたシミアンの後は、日本を代表するテクノ番長、TAKKYU ISHINOの出番。いつものあの曲で始まりつつも、今日の流れを昇華した質感の音を鳴らすスキルはさすが! そして、ついに個人的にも大好きなジャスティスが登場。もちろんオープニングは「ジェネシス」だ。光るクロスのオブジェと、コードやスイッチが意図的に剥き出しになった機材が積み上げられたステージから1stアルバム『+(クロス)』をさらに攻撃的にした音が鳴り響く。当然、シミアンとのコラボ作でもあるアンセム曲「We Are Your Friends」では場内大合唱! そんな観客の興奮とは対照的にステージの2人はクール。歪んだ音で観客を煽りながらタバコをふかすグザビエは、エレクトロニック界の若きセルジュ・ゲンズブールといった雰囲気だ。そんなジャスティスの後は、同じくフランスの新鋭、ティーンエイジ・バッド・ガール。ダフト・パンク×エイフェックス×ストゥージズとの声もあるだけに、いなたさ(泥くさいカッコよさ)とエッジィさが融合した絶妙なサウンドは最高に楽しい……が、時刻はすでに午前4時前。てことで、今年はここでギブ。