10月14日(土)から12月24日(日)まで東京都現代美術館で開催される「大竹伸朗 全景」。国内最大級の面積を誇る美術館の、企画展示室全フロアを使用、日本の現存作家の個展として、はじめての大規模展覧会である。大竹氏は80年代初頭に、新しいペインティングの旗手として鮮烈なデビューを飾った後、絵画をはじめとする多彩な活動を展開した。その影響力は現代美術の世界にとどまらず、写真、デザイン、文学、音楽など、世代を超えてあらゆるジャンルに及ぶ。
この展覧会では、30年間ほとんど人目にさらされることなく制作され続けてきた「スクラップ・ブック」を初めて一挙公開するほか、少年時代のスケッチからこの展覧会のために制作されたパワフルな新作まで、選りすぐった2,000点あまりの作品群に出会うことができる。
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《網膜♯2(紫影)》、1988−1990年 原美術館蔵 |