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『祝! 結成11年と半年!!
麒麟の漫才ライブツアー』
2月26日(土)
@広島・よしもと紙屋町劇場
3月6日(日)
@福岡・イムズホール
3月12日(土)
@東京・品川よしもとプリンスシアター
4月3日(日)
@大阪・京橋花月
取材・文=粟野亜美 撮影=中川有紀子
1月15日、札幌の地で麒麟がおよそ2年ぶりとなる単独公演『祝! 結成11年と半年!! 麒麟の漫才ライブツアー』をスタートさせた。本人たち自ら「このツアーは麒麟の慰安旅行」という和やかな一面とは裏腹に、オール新ネタで勝負という充実の内容に期待大!
ファン待望、実に約二年ぶりとなる麒麟の漫才ライブツアー。全国八ヵ所を巡る大規模なものだが、それを語る彼らの口ぶりには、意外にもリラックスムードが漂っている。
川島「今回は言うたら、麒麟としての慰安旅行みたいな感じですね。ゲストも正直、打ち上げ要員というか、仲のいい芸人しか連れて行かへんので、こぢんまりまわろうと」
田村「ツイッターやってると、地方にもけっこう『麒麟を見たい!』と言うてくれてる人がいるんやなと。そういう人たちにもぜひ見てもらいたいと思って、全国のいろんな場所で、どこもだいたい二百人ぐらいの規模でやることになったんです」
和気あいあいとした雰囲気のステージになりそうだが、披露される新ネタにはやはり期待が高まる。
田村「新ネタ作るのが久しぶりなんで、それだけでも楽しい。ふたりでキャッキャ言いながらやってます(笑)」
川島「いつもは作家さんにアイデアを出してもろうたりしてる部分もあるんですけど、今回は本当に僕らふたりっきりで作っていて。そんなんはもう、base(よしもと)の頃以来かなと」
田村「確かにそうやな! でもキャッキャ言うてる分、すごく楽しいので、本番でも楽しく漫才できるやろうなという予感はしてるんですよ。ただ、もしかしたらお客さんが置いてきぼりになる時間があるかもしれないです(笑)。というのも、過去にも一回そういうケースがあったんですよ」
川島「そう、ネタ作りの段階でふたりで出し合って、腹抱えて笑いながら作ったネタだったんですけど、次の日の朝に見返してみたら『全然おもろない! なんやこれ!』と」
田村「ちなみにそんときのネタが、『雨の中を、傘がないからネギを振りまわして傘代わりにする』という(笑)」
川島「作ってるときはイラストまで書いて、『俺、明日早起きしてネギ買いに行くわ』とか話してたんですけど、朝起きたら顔真っ青ですよ(笑)。ただし今回は、翌朝に見てもおもろいなと思えるネタができてるので!」
田村「そやな(笑)。僕はね、M−1に挑戦してた頃は、どっかで『失敗したらあかん』とか『川島に怒られへんようにしよう』とか、何となくあるであろう正解に、より近付けたいと思ってやってたようなとこがあって。でも今は、きっと漫才における正解は一個じゃないんだろうなと思うんですよ。そのあたりの、楽しんで漫才をやってる感じを見てもらいたいなと」
川島「そうですね、非常に穏やかな空気の中でやれそうやなと思っているので、のんびりした感じで見に来てほしいなと思います。あとはやっぱり、ファンの皆さんには『お待たせしてすいません』と言いたいですね」
「マンスリーよしもとPLUS」2011年3月号より
