矢野・兵動のライブ「漫才病」といえば、一時間以上にわたるノンストップのしゃべくり漫才が恒例。ところが結成二十周年記念の今回は、“矢野・兵動祭り〜矢野さんおおいに歌う！〜”というサブタイトルを掲げ、ちょっと趣向を変えるらしい!?

兵動「二十周年なんで軽〜い感じで『お祭りです』って言うて、ハードル下げようかなぁと。まだいろいろ考えてる段階なんで分かりませんが、やっぱりノンストップ漫才をやってるかも知れないですし、矢野さんが三十分間歌ってるかも知れません。」

矢野「タイトルにつけてるくせに歌わへん、っていうボケかも知れませんし(笑)。でも今、円広志さんともず唱平先生に新曲を作ってもらってるんで、ひょっとしたら披露するかも。そこは当日のお楽しみで。漫才師、矢野・兵動としての部分も残しながら、お祭りならではのレアな体験ができるかも、ぐらいに考えていただければ。」

兵動「漫才は絶対やりますけどね。特にルミネでは、ピンで『おしゃべり大好き。』はやってますけど、『漫才病』は初めてになりますから。ひとり喋りとは違った面を見ていただける機会なんで、とりあえず足を運んで、漫才病になるかならんか試していただきたいです。」

矢野「やっぱり矢野・兵動という漫才コンビを広めたいんですよ。兵動もトークで『すべらない話』でＭＶＳをいただいたりしてますし、僕も東京では『劇団ＹＡＮＯザイル』ってイベントをやらしてもらってますけど、それもこれも漫才師という土台があるからこそ出来ること。漫才が本業、ライフワークですから、『漫才病』は心構えが違います。ここではスベれません。かといって気負ったりはせず、自然体に、僕らが二十年やり続けてきた漫才の通過点を見ていただこうと思っています。」

さらにライブに先がけ、『兵動大樹のおしゃべり大好き。』のＤＶＤも第４弾がリリースされる。

兵動「今回は、入れて欲しいネタをリストにしてマネージャーに渡したら、全部で六時間半になると言われてまして。さらに選び抜いて計一八〇分。お値段はそのままとなっております。」

矢野「これをレコード店の方がお読みになってたら、発注しておいていただきたいですね。必ず売れるＤＶＤなんですから、店頭に積んでおくべきです。相方としてというより、イチ消費者としてそう思いますね。」

兵動「うさんくさいですね〜。いつもサンプル三枚ぐらいパクって行くじゃないですか。あれ、売ってるでしょ？」

矢野「怒られるわ！」

兵動「今回は矢野さんにも十枚ほど現金で買ってもらいます。」

「マンスリーよしもとPLUS」6月号より