「映画をもっと楽しみたい!ティーチイン試写会」 シリーズの第5弾の開催が決定!
ティーチイン試写会とは…
監督をはじめとした作品制作に携わった方々と、映画について直接意見交換を行うことができる機会を設けた試写会です今回お贈りするのは、時にやさしく温かく、時に厳しくほろ苦く、家族を見つめ続けてきた山田洋次監督の最新作『東京家族』です。
この作品は、日本映画史上最も重要な作品の一つで、2012年に世界の映画監督が選ぶ優れた映画第1位に選ばれた、小津安二郎監督の『東京物語』をモチーフに製作されました。
どこへ向かって歩み出せばいいのか、まだ迷い続けている私たちに、今を生きる家族を通して、大きな共感の笑いと涙を届けてくれる、感動作の誕生です。
これまで同様、まずは数々の名作が巣立っていった、配給元である松竹(株)の試写室で映画をご堪能いただきます。その後会場をレストランに移して、本映画の制作に携わったスタッフやプロデューサーらによるトークショーと懇親会をご用意しています。
トークショーには、本作の脚本を手がけた平松恵美子氏、プロデューサー・深澤宏氏と、娯楽映画評論家・佐藤利明氏といった豪華ゲストを迎え、この映画の見どころ、撮影の裏話、『東京家族』という映画を通じて伝えたかったことなど、作品の魅力について余すことなくお話いただきます。
たった今観たばかりの映画について、それを制作したスタッフやプロデューサーたちと語り合ったり、映画の感想や質問などを直接ぶつけてみるといった滅多にないこの機会です。観たときは気付かなかった新しい発見や映画の奥深さに気づくかも知れません。
こんな映画の楽しみ方を堪能したい方、是非ご応募お待ちしております。
■ 試写会スケジュール

12:30 受付開始
13:00 試写開始
16:00 トークショー&懇親会開始
(終了予定:18:00頃)

深澤宏[プロデューサー]
佐藤利明[オトナの歌謡曲/娯楽映画研究家]

※試写のみ、トークショー&懇親会のみのご参加はできません。すべてのプログラムにご参加いただくことをご承諾の上、お申し込みください。
※懇親会にはインターネット配信および取材のためのカメラが入ります。予めご了承ください。
※当選された場合、当日の詳細をぴあプレミアム会員センターよりご連絡させていただきます。
■ 作品紹介

半世紀のあいだ、その時代、時代の〈家族〉と向き合ってきた山田洋次監督が、いま2012年の家族を描く─
時にやさしく温かく、時に厳しくほろ苦く、家族を見つめ続けてきた山田洋次監督。『家族』、『幸福の黄色いハンカチ』、『息子』、『学校』シリーズ、『おとうと』、そして『男はつらいよ』シリーズ─そこには時代によってうつりゆく日本の家族の様々な姿が刻みつけられています。そして2012年、〈今の家族〉を描く山田洋次監督待望の最新作が完成しました。監督生活50周年の節目でもある本作は、日本映画史上最も重要な作品の一つで、2012年に世界の映画監督が選ぶ優れた映画第1位に選ばれた、小津安二郎監督の『東京物語』をモチーフに製作されました。日本の社会が変わろうとするその時を、ある家族の日常風景を通して切り取った『東京物語』から60年─奇しくも現在の日本も、東日本大震災とそこから生じた様々な問題により、大いなる変化を突きつけられています。その傷痕を抱えたまま、どこへ向かって歩み出せばいいのか、まだ迷い続けている私たちに、今を生きる家族を通して、大きな共感の笑いと涙を届けてくれる、感動作の誕生です。
大切だけど煩わしい─東京で再会した家族の触れ合いとすれ違いこれは、あなたの物語
2012年5月、瀬戸内海の小島で暮らす平山周吉と妻のとみこは、子供たちに会うために東京へやってきた。郊外で開業医を営む長男の幸一の家に、美容院を経営する長女の滋子、舞台美術の仕事をしている次男の昌次も集まり、家族は久しぶりに顔を合わせる。最初は互いを思いやるが、のんびりした生活を送ってきた両親と、都会で生きる子供たちとでは生活のリズムが違いすぎて、少しずつ溝ができていく。そんななか周吉は同郷の友人を訪ね、断っていた酒を飲み過ぎて周囲に迷惑をかけてしまう。一方、とみこは将来が心配な昌次のアパートを訪ね、結婚を約束した紀子を紹介される。翌朝、とみこは上機嫌で幸一の家に戻って来るが、突然倒れてしまう─。つれない子供たちの態度に、仕方ないと思いながらも、淋しさを抱く父と母。親を気にかけながらも仕事に追われる長男と長女、いくつになっても口うるさい父親につい反抗してしまう次男。大切なのに煩わしい。誰よりも近いはずなのに、時々遠くに感じてしまう。そんな、どの年代のどんな人が見ても、「そうそう、うちもそう」と思わず共感してしまう─。これは、あなたと、あなたの家族の物語です。
口数が少なく頑固だが一本筋の通った父、周吉を演じるのは、味わい深い演技で幅広い役柄に扮してきた橋爪功。おっとりしていて茶目っけのある母とみこには、品の良さと親しみやすさをあわせ持つ吉行和子。長男の幸一には西村雅彦、妻の文子に夏川結衣、長女の滋子に中嶋朋子、その夫の庫造に林家正蔵が扮しています。次男の昌次には日本の若手俳優を代表する存在となった妻夫木聡、その恋人の紀子に『おとうと』に続く山田監督作品出演となる蒼井優。さらに、小林稔侍、風吹ジュンら実力派キャストが顔をそろえました。音楽は山田組初参加となる久石譲。優しく抒情的な旋律で、家族のエピソードを際立たせています。
慈しむように、寄り添うように丁寧に映し出される、どこにでもある家族の風景。切なく希望に満ちたエンディングの後に込み上げるのは、「家族に会いたい」という想いです。
■ ゲスト・MCの紹介

■ 平松恵美子[脚本](共同脚本)
1967年岡山県出身。92年鎌倉映画塾に第一期生として入塾。93年の在塾中、見習いとして『学校』(山田洋次監督)に参加。以後、助監督として『男はつらいよ 寅次郎紅の花』(95)、『学校』シリーズ(93〜00)、『たそがれ清兵衛』(02)、『隠し剣 鬼の爪』(04)などに参加する。『十五才 学校IV』(00)では脚本にも参加。その他、共同脚本作品として、『さよなら、クロ』(03/松岡錠司監督)、『釣りバカ日誌16(05/朝原雄三監督)、『武士の一分』(06/山田洋次監督)、『母べえ』(08/山田洋次監督)、『おとうと』(10/山田洋次監督)など。2000年『十五才 学校IV』、06年『武士の一分』、08年『母べえ』で日本アカデミー賞優秀脚本賞受賞。初監督作『ひまわりと子犬の7日間』の公開が13年3月に控えている。■ 深澤宏[プロデューサー]
1959年東京都出身。82年松竹入社。テレビ部プロデューサーを経て映画プロデューサーに。以降、『キネマの天地』(86)、『男はつらいよ』(87〜95)シリーズ、『ダウンタウンヒーローズ』(88)、『息子』(91)、『学校』シリーズ(93〜00)、『虹をつかむ男』(96)、『虹をつかむ男・南国奮斗篇』(97)、『たそがれ清兵衛』(02)、『隠し剣 鬼の爪』(04)、『武士の一分』(06)、『母べえ』(08)、『おとうと』(10)など数多くの山田洋次監督作品を担当。他に『釣りバカ日誌』(88〜90、00〜09)シリーズ、『アイドルを探せ』(87、長尾啓司監督)、『自由な女神たち』(87、久世光彦監督)、『善人の条件』(89、ジェームズ三木監督)、『僕らはみんな生きている』(93、滝田洋二郎監督)などを手がけている。02年、『たそがれ清兵衛』で日本映画テレビプロデューサー協会エランドール賞プロデューサー賞を受賞。■ 佐藤利明[オトナの歌謡曲/娯楽映画研究家]
1963年東京都生まれ。娯楽映画研究家、構成作家、ミュージカル・音楽評論家としてのマルチな才能をもつ。CS衛星劇場「私の寅さん」(2008年〜2010年)では「男はつらいよ」関係者に毎回ロングインタビューを行う。また、2008年『男はつらいよ』40周年プロジェクト(松竹)に協力するなど『男はつらいよ』への造詣が非常に深い。現在、文化放送 山田洋次監督監修特別企画「みんなの寅さん」の構成も手がけ自らも出演中。
■ 八雲ふみね[映画コメンテーター・DJ]
映画に特化した番組を中心にレギュラーパーソナリティ経験多数。特に、アーティスト・映画監督・俳優との対談インタビューの機会が豊富で、相手の魅力を最大限に引き出すことで絶大な信頼を得ている。機転の利いた分かりやすいトークが好評で、初日舞台挨拶・来日プレミア・各種トークショーなど、映画関連イベントを中心に司会者として登場することも多い。インタビュアー・構成・執筆を務めた書籍「表現者 〜我、 語る 魂こがして〜 石橋凌」が発売中。八雲ふみね公式サイト