マダガスカル日記 その23 「ケニア編」

2001年1月5日

ナイロビで知人のK氏と会い、 ナイロビ市内から少し離れたイシリ(=イーストレイ)に行こうかということになった。 早速、最低のお金と、ポケットにしまい込める小型ミニビデオカメラを携えてバスに乗る。

10年前とどのくらい変わっているか?あいかわらず治安が悪いか? 気になるところで、にぎやかなバスに乗り、最後列より窓越しに景色が変化していくのを見ながら移動。

雨が多く、泥だらけの街の中心部でバスを降りると周囲はケニア人の顔ではなく、 エチオピア人・ソマリア人ばかりだ。

早速、うろうろしながらエチオピア料理のインジェラを食わせる店を探した。 それらしき掘っ立て小屋を探し、入ると薄暗い店内に低いテープルと椅子があり、 3人くらい人が座っている。

座っているのは皆、エチオピア人だ。テナイストリン!と挨拶すると、にかっと笑顔で握手を求められた。 「カヨト!」(鶏肉入りトマトソースで食べるインジェラ)と頼もうとすると「俺のを食ってみろよ、 これもいけるぜ」と勧められた。

インジェラでもいろんな種類があるのだ。タッジやカテカラ(酒)はあるか?と尋ねたら、あるという。 すでにきていた客がペットボトルに入った黄色い蜂蜜酒「タッジ」を飲ませてくれた。薄いがうまい。

10年前は西部劇に出てきそうな砂埃と異邦人の街だった。 今では通りも整備され、3階建てのビルが建っている。 街の姿は変わったのだが、住民パワーはさらに強くなっている印象を受けた。この、 イシリの街は生き物のように成長している。

  つづく



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