750日間にも及ぶ旅を終え、帰国したのりさん。感動の帰国凱旋パーティーを終え、今、のりさんは？ご本人からのメッセージが。 Subject: 一週間 Date: Sun, 13 Jun 1999 17:47:09 +0900 (JST) From: nori1 To: wwm@pia.co.jp 　みなさんこんにちは。のりです。 　あの「旅」からすでに１週間が経ってしまいました。今とても不思議な感覚にとらわれています。自分でもびっくりするほどにすんなりと日本の社会になじんでいます。まるで旅をしていたのが夢のようで、だからといって僕の中にはどっしりとあの「旅」の存在感があって...。 　日本に帰ってきて、先々週の「ゆめのうつつ」さんの報告記事にありましたようにパーティーを開きました。 合計７２人の方に参加していただき、やっぱり僕は一人で旅をしていたのではないということを痛感いたしました。その晩は友達の家に泊まり、次の日に姉の家に行ってキャッシュベルトをはずした時になにか大きな重圧から開放されたような感覚にとらわれました。その晩はどうにも寝られませんでした。 　旅から帰ってきて初めて一人でゆっくりと物を考えられるようになったその晩です。布団に横になって、天井を見つめていると、次々と旅が走馬灯のように駆け巡っていきました。僕はその晩、いつまでも、いつまでもあの旅のことを考え続けていたのです。一つの区切の時でした。 　それ以来、どういう訳か旅のことを全く考えなくなりました。今、目の前に転がっているいろいろなことを考えるのに忙しく、旅を振り返る余裕がなくなりました。 まず、就職を決めました。久しぶりにスーツを着て、ネクタイをしめて、革靴を穿いて、東京の街を闊歩しました。昔と何もかわりません。変ったことと言ったら、僕の歩くスピードが以前よりもずいぶんと遅くなったことくらいでしょうか。幸い就職も一発で決まり、８月半ばの仕事復帰までまた気ままな生活を二ヶ月強できることになりました。 　東京でその他にいろいろな人とお会いしたあと、ついにさわやかな風の吹く北海道に帰ってきました。 ここでものんびりする暇もなく次々といろいろなことが起こっていきます。ただその色々なことと言うのも（住民登録や免許の更新など）来週前半にはすべて片付く予定です。そうしたら、もう一度今後の事をゆっくりと考え、それからあの「旅」を振り返ってみたいと思います。 　今はあの「旅」のことをあまり考えたくないというのが正直なところなのかもしれません。 のり

750日にも及ぶ旅から無事帰国したのりさん。就職を決め、新たな人生に歩み始めたようですが、大きすぎた旅を振り返るにはもう少し時間が必要なようです。旅を続けるみなさんへのアドバイスを含め、お便りをお待ちしております。本当にお疲れさまでした。 のりさんのHPはこちら。 http://netpassport-wc.netpassport.or.jp/~wnori1/cover

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