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Dr.ンジャメナの「地理学講座」
「ラテンアメリカの人々」
藤堂さん、無事帰国！ お疲れさま〜。
さーて、今日は、のりさん旅行中の「ラテンアメリカ」の民族について、一緒にみてみましょ〜！
■サッカー選手から考えてみよう！
「ラテンアメリカ」といえば、サッカーでしょ。やはり。
ペレ、ジーコ、ロナウド、マラドーナ、バティ、オルテガ・・・。
サッカー選手を見ても、人種構成は非常にバラエティ豊か。
これ、実は「ラテンアメリカ」の歴史が関係してるのだ。
■「インディオ」と「白人」と「黒人」
そこで「ラテンアメリカ」の歴史をふりかえると・・・、
１・原住民は「インディオ」。彼らの先祖は日本人と同じモンゴロイドで、氷河期に、ユーラシア大陸から、当時陸続きだったベーリング海峡を「歩いて」渡ってきた。その後の、インカ文明、マヤ文明は有名だね。
２・そこに、スペイン・ポルトガルのラテン系「白人」がやってきて、植民地化してしまった。だから、このあたりは、「ラテンアメリカ」と呼ばれるようになったわけ。のりさんのコロンビアからのメールで紹介されてる、オシャレなヨーロッパ風の街並もそのせい。
３・さらに、「白人」は農園やプランテーション経営に力を入れ、その労働力として、アフリカから「黒人」奴隷を連れてきた。そんな背景で、「インディオ」「白人」「黒人」がラテンアメリカに登場することになったのだ。
■「混血」
ここで終われば、話は簡単。
しか〜し、その後、南米では、情熱的な「ラテン気質」のせいか、北米とは違って、これら３者間でしばしば恋愛関係に発展！「混血」が進むのです。それぞれ次のように呼ばれる。
１・「インディオ」＋「白人」＝「メスチーソ」
２・「白人」＋「黒人」＝「ムラート」
３・「インディオ」＋「黒人」＝「サンボ」
なんだか、まるで、ドラマの「三角関係」だな（笑）。
「トレンディ」（きゃ〜！死語、使うのもハズカシイ）なドラマの展開そのものみたい。
まあ、ともかく上のように「混血」が進んだ結果、ラテンアメリカは、「ラテン系白人文化」のもとで、「インディオ」「白人」「黒人」「メスチーソ」「ムラート」「サンボ」が共存して、住むようになったのだった。
■国別の特色
以上は、大まかな傾向だけど、国別にみるとそれぞれ特色があるんだな〜。それには、もっともな理由もある。見てみよう。
●「インディオ」が多い国→アンデス諸国
インディオは、昔からアンデス山脈の高地に住んできた。
この辺は暑いからねえ。涼しい高地に住みついたわけだ。
だから、アンデス山脈のある国には、インディオが多い。
ペルー、エクアドル、ボリビア、チリなんかがその例。
●「白人」が多い国→アルゼンチン、ウルグアイ
ヨーロッパからやってきた白人たちは、暑さに弱いよね。
だからといって、インディオみたいに高地に体も慣れてない。
そこで、どうするかっつーと、高緯度地方のアルゼンチン、ウルグアイに移民したんだ。
このあたりは「パンパ」という豊かな草原もあるしね。
アルゼンチン、ウルグアイは国民の実に90％以上が白人。
アルゼンチンのサッカーチームも白人だ。
ちなみに「母を訪ねて三千里」（うおお、子供心に泣いたぜ〜）は、マルコがイタリアからアルゼンチンに向かった話。
●「黒人」が多い国→カリブ海諸国
黒人はプランテーションで働く奴隷として連れてこられたから、プランテーションのあるカリブ海諸国に多い。これも当然。ワールドカップの「ジャマイカ」チームを思い浮かべりゃ、納得してもらえるはずだ。恐るべしレゲエ・ボーイズ。
●「メスチーソ」が多い国→メキシコ、コロンビア、ベネズエラ
この辺りは高地が多く、もともとインディオが多いところ。
だけど、白人全く住めないような高地ではないので、白人との混血が進み、「メスチーソ」が多く見られる。ちなみに「メキシコ」はその名も「混血」っつー意味で、国民の60％が「メスチーソ」。
●「ムラート」が多い国→キューバ
キューバは「さとうきび」のプランテーションで有名なところだ。
黒人も多いんだけど、白人も住んでて、両者の混血「ムラート」が多い地域。キューバのバレーボールチームは黒人。だけどカストロやチェ・ゲバラは白人。つまり両方いるっつーことで、「ムラート」の確率も高くなるっつーわけ。
てなわけで、ざっとみてきた「ラテンアメリカの民族事情」。
これって実は、入試頻出事項なんだぜ。マジで。
「地理」なんて、教科書だけ読んでても、ぜーったいに面白くないよな。テレビとか、サッカー中継とか、このwwmとかで、イメージをどんどん膨らませて行こうぜ、ベイベー（笑）。
そんじゃ、今日はここまで〜。
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