マダガスカル日記
その12 「アンタナナリボ 激痛の日々」


アンタナナリボの空港に着くと、久しぶりに下痢がやってきた。 市内まで5万マダガスカルフランでGETしたタクシーの運ちゃんを信じ、荷物を預け便所に…。

ああ、危機一髪DEすっきりでもげっそり。 インドリホテルを告げるとタクシーはまっしぐらに市内を目指した。 インディペンデンス通りのすぐ脇にそのホテルはあった。

フォートドーファンで会った前田夫妻に教えてもらったホテルだ。 175000フランと少し高いがいいホテルだった。(約3000円)。通された部屋にはきれいなベッドが二つ。 体調が思わしくなく、ベッドの上にごろんと横になったまま少し眠ると外は暗くなっっていた。

ん?右肩が痛い、寝返りが打てない。かなり痛い、というより激痛が走る。 激痛が走らない体勢を発見し、とりあえず風呂に入って暖めてみた。が、一向によくならない。 新しいシャツを着ようとするが、20分はかかってしまった。

それでもお腹はすくもので、食堂を求めて歩きに出た。右肩が動かないので右手も全く利かない。 襲われても身を守れないので、デジカメやDV類は持たず、小銭をポケットに入れて出かけた。 暗い通りに若い女の子が立っていて、手を上げている。

通りに出たが、右肩の痛みが走り、何も買わずに帰ってきた。 何かの呪い?罰だろうか?それとも重い荷物がたたって肩が抜けたのか?

その日は部屋の壁を使い、肩をはめるための作業を脂汗を垂らしながら続けたが、疲れて横になった。 朝まで寝返りも打てず、地獄の睡眠をむさぼった。このままケニアまで帰れるのだろうか? でもこんな痛みが続くわけがない。朝には直っているに違いない。と信じて。

つづく

写真は、「インドリホテルの優秀なスタッフ」



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