upepoのスワヒリ語講座

『ポレポレの国』

はじめに、第20回でお話した割礼について、補足します。
「ちょん切る」などと、根元からスッパリ、の様な表現をしてしまいましたが、切るのは、ほんの、先っぽだけです。
なので、スワヒリ・ボーイに生まれ変わっても、ご安心を。

それでは今回は「繰り返しの言葉」で紹介した“pole pole”(ゆっくり)についてお話しします。

アフリカを旅して、誰もがこのポレポレに遭遇するのではないでしょうか。
チケット1枚手にするのに、かなり時間がかかったり、いつまで待ってもバスが来なかったり、ようやく乗ったバスは、なかなか出発しなかったり、オーダーした食事がいつまでたっても出てこなかったり…。

お国柄でしょうか、処理能力がないのでしょうか。
せっかちな生活に慣れた私達は、最初はイライラします。
でも、ここはアフリカ。ポレポレの国だから…と、割りきりましょう。

pole poleの逆の言葉は、haraka(急ぐ)です。
スワヒリ語に、こんな諺があります。

 Haraka haraka haina baraka.
 ハラカ ハラカ ハイナ バラカ
 「急ぐと神の祈りが存在しない」


日本の諺なら
 「急いては事をし損じる」
ザンジバル・パジェのパラダイス・ビーチ・バンガロー。
ザンジバル・パジェのパラダイス・ビーチ・バンガロー。三浦砂織サンのバンガローです。

って、ところでしょうか。

ポレポレのリズムに気分を切り換え、アフリカでは、ポレポレを楽しむような旅にしましょう。

最後に私が滞在した「パラダイス・ビーチ・バンガロー」を紹介します。

ダラダラ(ローカルバス)に揺られること約2時間。
目指すバンガローは、ザンジバル島の東海岸パジェにあります。
パジェ行きのバスは、1日数本。
当然混みますが、のんびりポレポレの旅には、お勧めです。

街から丘へ、丘から森へと景色は変わります。
途中いくつかの村を過ぎ、ようやくパジェに着きます。
ザンジバル・パジェの海。
ザンジバル・パジェの海。バンガローの目の前です。いつもここでアサリ探してました。

オーナーは、日本人女性の三浦砂織さん。
パワフルで、素敵な女性です。
食事も美味しく、部屋も清潔で、女性ひとり旅でも安心です。

目の前は、きれいな、遠浅のインド洋が広がります。
海だけでなく、月や星、風や波の音など、都会では見落としがちな自然の優しさが改めて感じられるような、そんな所です。

通信芸人の藤堂さんのホームページにも紹介されていますので、こちらもご覧ください。

http://www.t3.rim.or.jp/~todd/paradise.html


事務局の声

「ハラカ ハラカ ハイナ バラカ」いい言葉ですね。韻の踏み方も。この言葉は一度、頭の中にインプットされるとクセになりそう。

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