マダガスカル日記
その9 「ベレンティ最終日(3日目)」


ベレンティの村で楽しい時間を過ごし、森へ戻った。夜は薄明かりのコテージのレストランでMissSOUMAと、 たまたまその日一緒だった、東南アジア在の日本人男性と3人とで食事。星空の元、 徒歩でSouma女史を送り、日本人男性と2人でコテージに戻る。途中、 満天の星を仰ぎながらああこの地で暮らしてみたいと思った。

さて3日目。今日はフォートドーファンへ戻る日。

朝10時、ロンドンからきたという老夫婦と一緒の車で戻ることに。 彼らは老後の楽しみを世界の自然や野生動物を楽しむことに集中しているプロフェッショナルだ。 英語はもちろんフランス語もしゃべりうらやましかった。

車は快調に飛ばし、途中、市の立つ村を通過。

市場が近づくと、土道の両脇を大きな荷物を持ったり、頭に乗せた現地の人たちが増えてきた。 ドライバーのゾォンによると、彼らの中には前日の晩から歩いて市場に来るものも居るという。

一週間に一度の市に作物や生活道具を運び、市に出し、そこで得たお金で必要なものを買い、帰っていく。 ということらしい。どうしてもその市に寄りたくなった。イギリス人夫妻も寄りたいとのことで、 僕らは人でごった返す市の近くに車を置き、市場へ入っていった。

今回の旅を僕はminiDVを持っていったのだが、 マダガスカルではビデオを回しても誰も気にしない様子で、撮りやすかった。

市のメインはウシ市であった。大きなウシは余り高くなく、将来性のある若ウ シの値段が高いようであった。

僕はウシ市場の一角で非常に綺麗な布を売っているのを見つけた。近くに行くとあまり人が寄っていない。

濃い土色をベースに黄色い線が縦横に入っている。麻でできているようだ。 どうしても欲しくなり3枚買った。1枚400円。購入後、3枚も買ったぞ!この外国人が。 というように周囲から見られた。

ゾォンに聞くと、その布は死人に被せる布とのこと。「気にするな」とのことだった。 別に気にはしていないのだが。自分が死んだときに被せればいいか。それにしても綺麗な布なのだ。

市にはふちのある上品な帽子を被っている人が多い。マダガスカルにはハットが良く似合う。 南米のインディオのような印象を受けた。

市を出て途中、のどが渇いたので村のキオスクでココヤシのジュースを飲んだ。 1000マダガスカルフラン(20円)。細かいお金がないので探していると、 イギリス人夫妻のガイドがおごってくれた。

その日はフォートドーファンの宿、ホテル・ド・ドーファンに泊まった。 砂地の村村では焼き魚や揚げ魚、バナナや工芸品を売っている。 海岸に行ってみた。外国人はだれも居ない。 マダガスカル人のがきんちょたちたちがはしゃいで遊んでいた。

岬の先端にミラマホテルというホテルがあり、そこで夕景を見ながらビールを飲んだ。ああおなかすいた。


つづく

写真は、「ウシ市」「ミラマホテルで飲んだビール」「夕景を眺めながら」


●wwmトップページに戻る ●バックナンバーを見る