マダガスカル日記 初めて会うのにアポもなしに訪ねたのだが、ここベレンティのことをこと細かに教えてもらった。 彼女は親のいない小猿を育てていた。僕がおじゃました日、 その小猿が亡くなった直後で「落ち込んでいた」とのこと。昔、小学生の頃、 道端で鳴いているスズメの子供を拾い、家で育てようとあれやこれやと与えようとしたが、 何も食べずに死んでしまったことを思いだす。 僕らはシルベスターの家へ遊びに行った。ベレンティには村があった。 シルベスターはそこに住んでいたのだ。村は砂まみれの西部劇に出てきそうな中にある。
家の周りには子供が集まってきて、部屋の中の様子を覗いている。時々、 その子供達をどこかのおばちゃんが追い払う。 デジカメで写真を撮ってその場で見せたら、シルベスターがげらげら笑った。 なんでおかしい?と聞くと、シルベスターの友人の目が赤く光っていて、 それが昼間見たブラウンキツネザルとそっくりだったのだ。
つづく
写真はシルベスターの家に集った人たち |
●wwmトップページに戻る ●バックナンバーを見る |