マダガスカル日記
その7 2000年12月27日


1日目、マダガスカル南端の街フォートドーファン(直訳するとイルカ砦?)から速攻で原猿の住む森、 ベレンティへ向かった。

途中の風景に羨望を感じながらドライバーのゾォンやベレンティのガイド・シルベスターと出会い、 マダガスカル南部の様子を把握し始めた。

ケニアの首都ナイロビでの人間関係よりもっともっと自然な素朴な関係が持てる。 まだ観光地としてはメジャーになっていないからだろうか?ベレンティには2泊する予定。

2日目朝、コテージの周囲は鳥たちのパラダイスで僕はベッドの中で耳を澄ましてその声を聞いていた。

朝7時から朝食専用のオープンカフェ?でトーストが焼け始め、ワオキツネザルも集まってきた。 彼らの目的はジャムとはちみつだ。

僕らが食べおわるのを待って、テーブルに上がり、 もうほんとうにこんなおいしいものを食べていいものなのだろうか? と神妙な顔をして食べている。

しかしすぐにスタッフが追い払う。
人間が入るとこういう風になってくるものなのだろうか?

2日目は車に乗って少し離れた森の植生を観察しに行ったり、 ベレンティの森をゆっくりと歩いた。 ワオキツネザル・ブラウンキツネザル・シファカなどマダガスカル特有種の生活を見た。 皆、木の上で暮らしている。

とんでもなく変な昆虫や、毒のない蛇、そしてあつあつのドイツ人夫妻 とドイツの動物、日本の動物の話をした。あつあつカップルはやはり2日目もあつあつだった。

あつあつといえば、シルベスターには8ヶ月の子供が居て、奥さまは17歳とのこと。ずいぶん若いなぁ。 ということで、僕はどうしても近くにあるというシルベスターの家を訪ねてみたくなった。 そして、実はここに京大の猿の研究者がいることを知り、どうしても会いたくなった。

夕刻森の散歩が終わると僕はシルベスターと一緒にまず、サルの研究者の家へ行き、 その次にシルベスターの家に行くことになった。なんだかわくわくしてきた。

つづく

写真は「ベレンティの森の地図/川とサイザル麻畑に挟まれている」
「蝶のサナギ/これから赤い蝶に生まれ変わる」
「森の中の休憩所にてシルベスターとあつあつドイツ人夫妻」


●wwmトップページに戻る ●バックナンバーを見る