藤堂NOW!


Subject:
エチオピアより無事生還・渡航延期勧告出てやんの
Date:
Wed, 24 Feb 1999 22:11:27 +0900
From:
Todo"Todd"Yoshinori
To:
wwm@pia.co.jp


久方ぶりです
16日間エチオピアに行ってきました。波瀾万丈でしたが楽しかったです。

エッセンスとしては
1.入国前夜に、そのまた前日のエリトリアとの戦闘再開を受け、外務省からエチオピアへの渡航延期勧告が出た。

2.戦闘再開の影響でエチオピア航空の国内線が大部分キャンセル。1時間で行けるとこをバスで3日かけて移動するなど、旅程に大いに影響を受ける。

3.日本大使館に行ったら、領事より即刻引上げるように促される。
4.領事の制止にもかかわらずバスでラリベラに向かうが、アジスアベバがその日町中が軽油不足という状態(よくあるらしい)。給油できるスタンドをアジス中探し、定刻より5時間遅れてアジスを出発。それに嫌気が差して、同行するはずの日本人・阿部さんキレて帰る。

5.ラリベラで地区対抗スポーツ大会をやっていた。しかしサッカーの決勝戦のあと乱闘が起こり、警察が発砲。その後深夜にも収まらずまた乱闘。警官が諌めに入りまた発砲。天才バカボンのおまわりさんみたいにパンパン撃つので、平和な田舎町ラリベラと安心しながら寝てた私はびっくり。ちなみに1人死亡。

ゴンダール
ゴンダールにて
6.ゴンダールで韓国人のキリスト教ミッション団に会い、アジスまで貸し切りバスに便乗させてもらう。神について語り合ったり、韓国ラーメンを炭火で炊いて食べたり野球の話をしたりとても楽しい。だから旅はやめられない。

7.とかく「人が悪い」と評判の悪いエチオピアだが、悪いのは観光地の一部の人だけ。バスの乗り継ぎや宿探しの時、たまたま乗り合わせただけの私をいつも完璧に手助けしてくれる。エチオピアの主食インジェラ(すっぱいクレープ状のパン)もなんどもごちそうになる。スーダンでもここまで親切ではないと思った。観光地の金目当ての連中がその国の人間のすべてではないと感じた(もちろん奴等はどうしようもないクズだ)。
 ツーリストの評価はそれに偏りがちだ。エチオピア航空の国内線キャンセルのおかげで、思いがけないエチオピアのみなさんの心に触れることが出来た。飛行機ではこうはいかない。バス旅行ならでは。もちろん景色はナミビア、マラウイ、マダガスカルに匹敵するすばらしさ。
 心配された南京虫、ノミ、シラミもまったく被害なし。何も感じないで寝れたし、刺された後もない。80円くらいの安宿にもかなり泊まったのに。ちなみに他の日本人は結構やられてます。なぜわたしだけへいきなの?
 そんな戦争中のエチオピア紀行でしたが戦争自体の影響はなく、インジェラも3日で慣れて満喫しました。
詳細は次回にも。次はアジアにいきます。


「波瀾万丈」というにはあまりに激しすぎる…。何しろ無事で良かったです。次はアジア。またまた楽しみです。本当に、お体には気をつけてくださいね。

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