12月26日

(前回まで→前日夜遅くマダガスカルの首都アンタナナリボに着く。 空港からタクシーで街中にある比較的きれいな安宿に泊まった。)


写真「アンタナナリボの中心部」

明け方、蚊の羽音で何度か起きたのだが、疲れていたためか?ぐっすり眠れた。 窓の外には塀が在ってその向こうには民家があるらしく、ニワトリが鳴いて、 子供が遊んでり、喧嘩している声が聞こえる。

やや寒い。外に出ると、この2階建ての長屋の入り口には数人のマダガスカル人が集まり、 立ち話をしている。「サラマ!」と言ってみたら、「サラマ!」と返ってきた。 やはり、ここはマダガスカルなのだ。

朝7:30ここをチェックアウトした。ザックを背負い、 ホテルの門を出てみるとそこは通勤・通学で街の中心部へ向かう人たちのラッシュアワーだった。皆、 赤土の大地を歩いてなにやら話しながら賑やかだ。いきなり他人の住む家の路地に入り込んだ気分。 田園が広がっている。

街中までは、やはり歩いても大分距離がありそうだ。タクシーがホテルの門に一台止まっていた。 エアマダガスカルまでいくら?と聞くと1000フランという。安い(約20円)。 そのタクシーに乗って市内に行くことにした。 タクシーは市内をぐるっとまわっては市内見物をしながら、独立大通りにある、 エアマダガスカルのofficeに着いた。

受付の男前のにいちゃんは英語ができるので助かった。 北部のリゾート・ノシベやアンツィラナナへの便は既にいっぱいで取れない。 やはり、南部のフォートドーファンへ行くことにした。予約したのが、朝8時過ぎ。 出発時刻は昼。街中は陽があたって暑くなってきた。少し散歩して、タクシーに乗り、 また空港へ向かった。

機内持込の荷物は5kg以内で、僕はPCやビデオ・デジカメなどがあるので、 15kgくらいのザックをそのまま機内に持ち込むつもりだった。空港の係員にチェックされて、 チェックインラッゲージとして預けられない理由を説明したが、英語が通じず、暗にチップを要求された。 が、NONと言ったら、すぐに引き下がった。

飛行機は水を張った緑の水田を下に、どんどん上空へ突き抜け、 モンスーンでたっぷりと水分を含んだ雲をみながら南へ向かった。茶色い蛇のような河が時折現れる。 今回は無理だが、いつかこの大地を歩いてみたい。この赤茶けた大地を延々と歩いてみたい。

約1時間で南部の町フォートドーファンへつく予定だ。

つづく

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