新着体験談


ミドル50' 先生宅ではじめてのホームステイ
日本のことを忘れ、好きな英語を楽しみ
素晴らしい体験ができました

アクティブエイジのさまざまな海外での体験をご紹介するこのコーナー。今回は英国でホームティーチャーズ(先生が選べる)プログラムに参加された藤原幹子さん(55歳)の体験談です。このプログラムは、希望の先生宅にホームステイしながら英語のレッスンと生活体験するというものです。「英語しか通じないところでの生活体験にトライしてみたかった」という藤原さん。参加前の英語力は文法は中学程度、会話はビギナーというレベルでしたが、日々のレッスンには充実感があったとか。その充実の1週間を振り返ってもらいました。
参加者プロフィール
藤原幹子さん(55歳)/ご自宅で書道教室を開く傍ら、英語にも関心を持ち勉強をしながら英語圏でのホームステイを夢見る。SARS騒動で中国から娘さんが里帰りし、誕生日プレゼントとしてリタイアしたご主人と一緒に留守を預かるということで、藤原さんはこの特別休暇を利用して念願のホームステイを実現。1ヶ月という短時間で準備を進め、2003年7月14日から1週間ホームティーチャーズプログラム1週間に参加。
参加プログラム
ホームランゲージインターナショナル
ホームティーチャーズプログラム1週間
●プログラム費用:1週間 101,500円〜
(滞在費、全食事、15時間のレッスンはプログラム費用に含まれている)
●プログラム研修地:イギリス イーストボーン
●午前はステイ先で先生との個人レッスン。午後は自由時間
(プログラムの詳細はプログラム紹介「ホームランゲージインターナショナル」も参照下さい)


ホストティーチャーと藤原さん ―英語しか通じないところでの生活体験をすることが目的だったということですが、元々英語やイギリスに興味があったのですか?日本でも英会話スクールに通われているとか。
藤原さん 英語にはずっと興味がありましたが、定期的にスクールへは通えませんでしたので単発で6〜7ヶ月通ったり、コミュニティセンターで学んだりと途切れ途切れですが勉強は続けていました。5年ぶりにヨーロッパ旅行でイタリアのフィレンツェを訪れた時に住みやすそうな街で「長期滞在して異文化を感じてみたい」と思い、英語の勉強は続けていましたから、どうせなら英語圏でホームステイをしたいと夢見るようになりました。

―参加するにあたって、英語や生活の不安はありませんでしたか?
藤原さん 私の場合、一番の不安は食事に関してでした。実は肉類が苦手で、ステイ先でお肉のメニューを出されて食べられないと失礼に当たると思いまして、ステイ先も自分と同じような食生活をされているお宅を選ばせてもらいました。過去のプログラムに参加された方のアンケートなどを見せていただいて、自分で選択ができたので良かったです。英語はとにかく困った時に尋ねる方法は頭に入れていきました。でも、いざという時に出てこなくて。全く役には立ちませんでした(笑)。とにかく会話は単語を並べれば、何とかなる
だろうという気持ちで参加しました。でも、実際にホストティーチャーとお会いして、フレンドリーでオープンな雰囲気の方でしたから、緊張していた気持ちがほぐれました。

かわいらしいステイ先のエントランス ―レッスンでは具体的にどのようなことをやるのですか?複数でのレッスンですか?
藤原さん ホームティチャーとの個人レッスンでしたから、私のレベルに合わせて進めて頂いていたと思います。最初の1、2日は様子をみながら、ゆっくり話したり少し早くしたりとレッスンを工夫されていたのでとてもわかりやすい授業でした。私のレベルにあった小説を渡され、翌日のレッスンで内容を説明するという宿題などがありました。
でも、レッスンでは会話の速度を調節してくれるので理解できましたが、日常会話は早すぎて分からない方が多かったと思います。

―午前のレッスンの後やお休みの日はどのように過ごされていましたか?ホストティーチャーと一緒にどこか出かけたりもされましたか?
藤原さん 午後の自由時間は、ひとりで周辺を散歩したり、近くに海がありましたので海へもいきました。古い街並みが残っているところなので、こういう雰囲気のあるところが好きな私にとっては最高でした。1週間の短い滞在でしたが、4日目に友人のいるロンドンまでひとりで電車で行ってきました。でも困ったのがアナウンス。当然英語なので何を言っているのかよく聞き取れず、ロンドンへ行く車両に乗り損ないそうになりました。車内でもアナウンスがある度に近くの方に、単語を並べながら何と言ったのかしつこく聞いていたので、逆にアナウンスの度に「まだロンドンに到着しないので座っていなさい」と言われていたほどです。本当に皆さん親切に教えて下さいましたね。

快適なベッドルーム ―生活面で、不自由したことや困ったことは何かありましたか?例えば食べ物など日本食が恋しくなったりしませんでしたか?
藤原さん 食事に関しては、毎日メニューを変えてくれたので日本食が食べたくなったりはしませんでした。生活のギャップを感じたことは食事の後片付けですね。以前、イギリスの本でも読んだ記憶があったんですが、食器の洗い方が日本とは違うんです。ある時、ホームティチャーが忙しくしていたので食器洗いの手伝いしたのですが、日本流に洗剤で洗ってから濯いでいると、洗い方が違うというのです。そういえば、シンクに溜めた水の中にお皿をくぐらせる程度で済ませていたのを思い出しました。でも「まさか」と思い、ロンドンの友人にも聞いてみましたが、「こちらでは上流階級のお宅でも同じようなやり方」だと聞き、このときは驚きと生活様式の違いを実感しました。

―このプログラムに参加して一番の思い出や収穫は何でしょう?
藤原さん 日本での事を一切忘れ、時間に追われることなく、美しい田園風景を満喫しながら好きな英語を楽しめたことです。英語については日常会話のスピードが早くて理解できなかったり、思うことが話せなかったりということは多々ありましたが何とかなりましたし、それで自分の弱点もわかりました。今は次のチャンスまでにレベルアップすることが課題ですね。

観光でドライブした海辺 ―最後にこれから英語の勉強や生活体験をしてみたいと考えている同世代の方へのアドバイスをお願いします。
藤原さん 英語はできなくても、何とかなります。ある程度の失敗は覚悟の上でトライしてみて下さい。1週間や10日間くらいは何とかなります。私も今振り返ると、無謀なことかとは思いましたが、いつでも行ける環境ではないので、とにかく行くことだけを考えて行動しました。でも、そのおかげで夢が実現できました。留学や生活体験を考えている方は、あれこれ考える前に行動してみて下さい。きっと素晴らしい体験ができると思います。

―そうですね。どうにかなるという気持ちではじめの一歩を踏み出せば、心に残る素晴らしい体験ができるかもしれませんね。同世代の方への心強い応援になったと思います。
とても参考になるお話、ありがとうございました。


古い街並みが残るイーストボーン
基本データ
ジャンル:先生宅でのホームステイ&英語レッスン
滞在地:イギリス イーストボーン
滞在期間:2003年7月14日から1週間
目標:英語しか通じないところでの生活体験へのトライ
宿泊先:先生宅でホームステイ
出発前の英語力:中学程度の基本的文法はクリア。聴く、話すの会話力はビギナーレベル
帰国後の目標:自分の問題点が少し実感できたので次のチャンスまでにレベルアップを目指す
総費用:約30万円(ステイ中の小遣いはほとんど不要)


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