Myway Club 連載記事


具体的に教えます!海外ロングステイ
第5回 食 事 編




日本では "ごろ" がよいせいか「衣食住」の順番に並べますが、海外へロングステイで行くなら「住食遊」でしょう。 「住まい」は前回ご紹介しましたので、今回は「食」についてお話します。 まず、普段の日本での食生活を振り返ってみましょう。
・毎回の食事にこだわる
・食べ物にはあまり関心がない
・外食が好き
・家での食事が一番
・和食にこだわる
・洋食、エスニックなど何でもトライする
・エンゲル係数が高い
・食費は節約して他にまわす
などなど、十人十色です。 ロングステイ先として人気の滞在地では自炊派には日本食材をはじめ、日本で使う食材はほとんど調達できます。 また、外食派にも飽きることがないほどバラエティに富んだレストランや食堂・屋台などが選べます。 予算に糸目をつけない方は別にして、決まった生活費の中で食費をおさえるには、それなりの工夫が必要です。
JTB発行の『年金を活かす! 海外ロングステイ30都市徹底ガイド』(梅沢有紀夫著)の "タイ−バンコック コスト・パフォーマンス最高! 都会生活を満喫" のページにはバンコックでの食生活の一端が次のように紹介されています。
毎日の生活で大切なのが食。 普通のタイ人と同じように簡易食堂や屋台ですますなら1食100円かからない(!)。 その上、ご飯ものから麺類、デザートの類まで種類が豊富。 ただ、タイ料理ばかりでは当然飽きる。 日本食も食べたいと思うのは人情だが、焼き魚などおかず豊富な定食屋から純和風の居酒屋、ラーメン専門店まであるので心配はいらない。 「私は1日3食和食。タイ米がだめでね。 朝は伊勢丹で買ってきた豆腐や漬け物。 昼は日本レストランでのランチセット。 おすすめはタニヤ通り界隈。日系企業が多いから、ビジネスマンを狙った安くてうまい定食が食えます。夜は居酒屋で一杯という感じですね」。この和食党のKさんにしても月の飲食費は大体5、6万円(一部省略)。 タイ料理と日本食を半々くらいで3万円くらいが目安。 

バンコックが例外ではなく、ロングステイ人気滞在地は大同小異と言えます。 ただ、和食に関して言えば、食材のすべてを日本か米国本土からの輸入に頼るハワイは値段が高めで、また、オーストラリア、ニュージーランドでも高めで種類も限られますが、現地の豊富な野菜・魚介類を使えば結構和風の料理が可能です。 
参考までに、バンクーバーのスーパーでの食材価格表を載せます。 日本のスーパーでの価格と比較してみて下さい。お米などは日本よりはるかに安価で、味も決して見劣りしません。
さあ、問題は誰が料理をするかでしょう。「当然、女房にお願いです」と答える男性が多いことと思いますが、奥様達はそうは考えていません。
STEPUP Myway 連載記事の第2回でもお話ししましたように、海外にまで行って「おさんどん」役はご免こうむりたいと考える奥様が実に多いのです。 「キッチンの後片付けくらい、手伝うよ」と言っても許されません。
要は、夫婦が別行動をする日の昼食や夕食くらいは自分で賄って欲しいのです。 夫としても、妻が居ない日は毎回1人で外食では、味気ない上に不経済です。
ですから、ロングステイを計画するのでしたら、世の夫たちはまず料理の "イロハ" を学んで下さい。 現役の頃は時間も心の余裕もなかったので、無理だったかもしれませんが、リタイアした後の言い訳は効きません。 奥様に習ってもよいでしょうが、市町村や電気・ガス関係企業が主催する「男の料理教室」へ通うのもよいでしょう。
ついでに「テーブルマナー」も勉強するのも一案ですが、ホテルで教えるような、大げさなフォーク、ナイフの使いかたは必要ありません。 おしゃれな洋風レストランへ行った時のちょっとした心がけとヒントを差し上げましょう。
・食事中は音を立てないこと。 食器を動かすときの音、食べるときの音など。基本的に和食器は口元まで持っていけるようになっているのに対して、洋食器はテーブルに置いたまま食事をする点が異なります。 例外は、つまみ手のついたスープカップくらいです。
・ズルズルとすすらない。 これはコーヒーを飲むときに多く、熱いうちに器用に冷ましながらすすり込むから音がでるのです。 不満でも、ある程度冷まして召し上がって下さい。それとスープです。これもすすり込むから音が出るので、スープスプーンにのせて冷ましてから、スプーンごと口に入れれば音は出ません。 ですから、英語でスープは「飲む」でなく「食べる」と言うのでしょう。
・もう一つは、自分から遠く手の届かない卓上のバター、塩、コシヨウなどをとる時の注意。人に頼んでとってもらうのです。 自分で取ろうとすると、中腰で立ち上がったり、他人の前を横切って手を出すことにもなりかねませんので。
・あとは、自由に周囲とお話をして、にぎやかに食事を楽しむことです。 でも「げっぷ」だけは気をつけて下さい。 これは「おなら」より失礼と言われています。
・一番いけないのは、テーブルマナーを気にするあまり、外人のお宅に呼ばれたり、友人と外食したりというロングステイ中の楽しみを断ってしまうことです。なんといっても、箸を使う人口と歴史の方がフォーク・ナイフより多く・長いのですから!
6カ月の滞在で540食の食事です。 しっかり、楽しみましょう。

左の表はカナダ・バンクーバーにおける主要食料品物価一覧表です。
(単位はカナダドル1ドル=81円 2004年3月25日現在)

SV = SUPER VALU、 SF = SAVE ON FOOD、 SW = SAFE WAY、 TT = T&T、 EF = EXTRA FOODS、 SR = SUN RISE MARKET、 SS = SUPER STORE、
**左記値段はあくまでも目安です。




財団法人ロングステイ財団では「LSメンバーズクラブ」という個人会員組織をもっています。 会員になりますと、セミナー・講演会やイベントを通じてお仲間と知り合う機会も生まれます。 私達の組織も財団の賛助会員です。詳しくは財団のホームページをごらん下さい。 

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各コースの案内  
・米国・ハワイ (オアフ島、ハワイ島、マウイ島)
・カナダ(バンクーバー)
・オーストラリア (ゴールドコースト、ケアンズ)
・ニュージーランド(オークランド、クライストチャーチ)
・マレーシア(キャメロンハイランド、ペナン)
・タイ(バンコック、チェンマイ)
・インドネシア(バリ島)
・台湾(台北近郊、高雄近郊)

NPO日本ロングステイ・アカデミー
事務局長 清水 健次
URL http://longstay-academy.com
e-mail: kenhappy@ocn.sepia.ne.jp

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