Myway Club 連載記事


具体的に教えます!海外ロングステイ
第4回 ロングステイ先の住まい










前回は「留守中は」がテーマでした。 日本での留守中の問題解決のめどがついたら、次はいよいよロンステイ先での「住まい」を決める番です。
海外ロングステイ希望者の最大の関心事は住居です。 特に環境と住宅の広さについて聞かれます。 「居間の広さは何坪くらい?」、 「システムキッチン?」、「家具はついているの?」 、「買い物に行くのに徒歩何分?」、そして「家賃は?」と続くと、日本で家探しをするのと大差がないほどの一大関心事なのです。 現地で不動産を購入するのは、滞在先の国の法律、不動産価値の変動、為替変動など多くの課題があり、これはファイナンシャルプランナー(FP)などの専門家に任せるとして、今回は賃貸のケースでご紹介しましょう。

<住まいの種類>
・ ホテル、一戸建て、コンドミニアム、アパートメント、タウンハウス、ホームステイなど自分の滞在期間、予算、ライフスタイルに合わせて探しましょう。出発前に専門業者と相談して決めることが大切です。あるいは、現地に着いてホテル住まいをしながら、自分の目で確認して決める方法もありますが、 契約条件が複雑なために、日本語の通じる不動産斡旋業者に依頼することをお勧めします。
・ 日本で契約を済ませて即入居可能であっても、現地到着後の2−3泊は取りあえずホテルに泊まって、契約した住まいの細部をチェックして、生活必需品の購入などを済ませてから入居しましょう。

<検討ポイント>
・ @家具つきか否か、A寝室はダブルベッドかツインか(マットレスに布団も可能か)、B冷暖房設備は、C交通の便は、D居住環境は、Eオーナーの人柄は、F日本人が近くに住んでいるか、他

<住まいの探し方>
・ 在日の不動産業者に出発前に相談する
・ 旅行社が主催する現地体験ツアーに参加して、自分の目で確かめる
・ 現地の新聞で探す(日本語新聞もある)
・ 張り紙広告: 現地の日本食レストラン、日本食材店、お土産屋、コミュニティーセンターなど(この場合は業者を通さずに直接貸主やオーナーと連絡をとるケースが多い)
・ 歩いて探す(FOR SALE、VACANCY、空き室ありなどの表示を自分で探す)

<家賃>
・ 日本で契約する場合は、月額の家賃・敷金・支払方法などについて十分な説明がありますが、現地で自分で探すときは一苦労を覚悟しましょう。 特に、「日本に比べて家賃は格段に安い」と喧伝されているのを鵜呑みにしていると、大きな問題に直面します。
要は、滞在期間で大きく異なるということです。 一般的なコンドミニアムや一部の一戸建ての場合は6カ月以上ですと、ガイドブックなどで紹介されているような魅力的な家賃が期待できます。
・ 問題は1カ月程度の滞在ケースです。この場合はコンドミニアムや一戸建てはあきらめて、通常「サービスアパートメント」と呼ばれる長期滞在用の住居がお勧めです。 当然滞在地により条件は異なりますが、大衆的なホテルとコンドミニアムの中間をイメージして下さい。

<その他留意点>
・ 日常生活ごみの収集、出し方
・ 非常用設備
・ ペットを連れて行く場合、オーナーや隣人との関係
・ コミュニティー行事への参加義務や地域ボランティア活動の有無

永住するのではないとは言え、1カ月〜6カ月を暮らす "城探し" は念には念を入れることです。 駐車場、共有施設利用、管理費など予定外の出費で当初予算を大きく上回ったり、近所との人間関係が難しかったりで、滞在期間を短縮して帰国したために、違約金を払わされたり、夫婦仲や友人関係にひびが入ったりなどのトラブル例もあります。 住まい選びと契約は慎重に行いましょう。
次回は衣食住の、「衣食と言葉」についてご紹介します。 予告として、下の表はカナダ・バンクーバーにおける主要食料品物価一覧表です。 (単位はカナダドルで、1ドル=81円 2004年3月25日現在)


財団法人ロングステイ財団では「LSメンバーズクラブ」という個人会員組織をもっています。 会員になりますと、セミナー・講演会やイベントを通じてお仲間と知り合う機会も生まれます。 私達の組織も財団の賛助会員です。詳しくは財団のホームページをごらん下さい。 

<ロングステイ・実践講座のご案内>

海外でロングステイを行うにあたり、どのように情報を集め、整理して、自分たちの目的に最も相応しい準備をするか? これが、大きな課題です。

NPO日本ロングステイ・アカデミーでは、この課題解決のために「実践講座」を開設致します。NPO(特定非営利活動法人)が運営するため、受講料は一ヶ月間のフリーアクセスで12,000円と良心的です。

授業はパソコンとインターネットを使用したイーラーニングです。
受講のために通学をせず、冊子型テキストも使いません。 自由な時間に自分のペースで行えます。
イーラーニングは決して難しいものではなく、「手引書」によりシニアの方でも容易に操作できるシステムです。

実践講座で用意されているコース(デスティネーション)は下記のとおりです。
受講内容には自動採点つき小テストも含まれているほか、受講の最後には、アドバイザーによる「個人相談」も用意されています。
各コースの案内  
・米国・ハワイ (オアフ島、ハワイ島、マウイ島)
・カナダ(バンクーバー)
・オーストラリア (ゴールドコースト、ケアンズ)
・ニュージーランド(オークランド、クライストチャーチ)
・マレーシア(キャメロンハイランド、ペナン)
・タイ(バンコック、チェンマイ)
・インドネシア(バリ島)
・台湾(台北近郊、高雄近郊)

NPO日本ロングステイ・アカデミー
事務局長 清水 健次
URL http://longstay-academy.com
e-mail: kenhappy@ocn.sepia.ne.jp

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