一般的なミュージカルのイメージを覆す作品という点では
『RENT』も同じ。
「日本でミュージカルを作っている人たちは皆、日本における
『RENT』を作りたいっていう夢を持ってるんじゃないかな。僕もそうですよ」。鴻上さんがそう語る、
『RENT』の作品性とは?
「僕は“小劇場ミュージカル”って呼んでるんですけど、王道のミュージカルに対して、若者たちが自分たちの見たいものや叫びをエンタテインメントとして作り上げてたミュージカルの流れっていうのがあるんですよ。
『RENT』はそれを代表する作品で、ミュージカルはドレスアップした大人や幸福なカップルのためだけじゃなくて、悩んであがいている若者にとっても存在するし、必要なんだっていうことを宣言してくれた。『シーズンズ・オブ・ラブ』っていう代表曲があることも、
『RENT』の強みですごさですよね。やっぱり音楽が圧倒的にいい。そういう作品が映画になって、今回またDVDになってより多くの人に伝わるのは価値あることですよね」