![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 本物の巨大セットと最新鋭CG技術により、古代ローマ帝国の街並みや 巨大コロシアムを空前のスケールで映像化! ![]() |
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巨大コロシアムに立つローマ剣闘士。彼は皇帝を見上げ決断を待つ。生死を決める皇帝の親指が指し伸ばされ、最高権力者は冷酷な表情で剣闘士に敗者を殺すよう指示している。 これは、19世紀の画家ジャン=レオン・ジェロームによる"Pollice Verso"(指し降ろされた親指)に描かれた情景である。そしてこの絵画こそが、リドリー・スコットの想像力に火を付けたのだ。製作総指揮のウォルター・パークスと製作のダグラス・ウィックに、この絵を見せられたスコット監督は述懐して言う。「ローマ帝国が栄光と邪悪さに包まれていた事を物語る、その絵を目にした瞬間、私はこの時代の虜になったよ」
スコットは語る。「古来からエンターテイメントは、時の指導者が虐待する民衆の気をそらす道具として使われてきた。剣闘試合は彼らに気晴らしを与えたんだ」 |
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マキシマス役のキャスティングが成功の鍵を握った。ウィックは語る。「マキシマスはこの映画の魂だ。偉大な戦士の獰猛さをリアルに表現でき、同時に強い信念と個性を備えた人間を演じられる俳優が必要だった。 |
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剣闘士役のラッセルとジャイモン・ハンスゥは、役作りのため元ボディビル・チャンピオンのラルフ・モーラー(彼は、筋肉隆々の剣闘士ヘイゲン役で出演)につきトレーニングを受け、そしてスタント・コーディネーターのフィル・ニールソン率いるスタントマンたちと共に、剣闘試合を演じた。「アクションの経験は以前にもあるが、今回のは容赦なかった」とラッセル。この映画の戦闘シーンは、剣による接近戦が主要要素だ。 |
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3シーズンに渡り4ケ国で行われた撮影は、ロンドン、マルタ、モロッコ、そして主要撮影隊という4つの別々の撮影隊が手配され、それは4本の異なる映画を作るのと同じ位に製作者に高いハードルを与えた。中でも最も困難な撮影となったのは、砦の島マルタでのロケだ。6000年前のフェニキア人以前の廃墟があるマルタに、撮影隊は紀元180年の文明の中心地であるローマとコロシアムをこの地に再建した。
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セット建造の最重要課題は、オリジナルを忠実に再現したコロシアムだ。時間と場所の広さの限界があるため、巨大な3層の建築を原寸大で再建するのは不可能で、第1層目だけを実物の円周の3分の1、高さ18mの規模で造った。コロシアムの内部には、技術的に未完成だったエレベーターや闘技場の玄関などの装備を施した。その他の部分は、ロンドンで視覚効果スーパーバイザーのジョン・ネルソンが最新鋭のCGIを駆使し創り上げた。模型をコンピュータにプログラムし、第1層目に2層、3層と彫像を加えた。またCGIは、闘技場の観客を太陽から守るため当時使われた精巧なカンバス地の天幕も付け加えた。
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本作の最も顕著な特徴はその迫真性だったが、スコット監督は『グラディエーター』を歴史の本から引き抜いた、ただの1ページには見せたくなかった。「ローマ帝国について様々な文献があるが、そのどれが正確なのかといった疑問がある。だから私は、一番重要なのは"あの時代の精神に忠実であること"だけで、事実に固執する必要はないと感じた。私たちが作っていたのはフィクションで、考古学を研究しているわけではないんだからね」
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