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坂東玉三郎 中国・昆劇合同特別公演 「牡丹亭」

会場 赤坂ACTシアター

公演日 2010年10月6日(水)〜28日(木)

出演 坂東玉三郎 蘇州昆劇院

原作 湯顕祖/整理 靳 飛/翻訳 波多野真矢/監修 刈間文俊

坂東玉三郎 これぞ『美』の極み。

◆演劇の世界三大ルーツといわれ、600年以上の歴史を持つ中国の伝統芸能「昆劇」に、当代一の女形「坂東玉三郎」が挑む!

◆中国語の台詞を完全にマスターした玉三郎の演技に中国メディアも大絶賛。20世紀前半に活躍した京劇界の伝説的名優“梅蘭芳(メイランファン)”をも凌ぐ艶やかさに中国国内で話題騒然。

◆本作は6月10日〜14日まで「上海万博正式招待公演」として上海市蘭心劇場で上演され、上海を熱狂の渦に巻き込ん!!

坂東玉三郎版 「牡丹亭」とは

牡丹亭は、明代の劇作家湯顕祖の代表作で、1598年頃に執筆された昆劇の最高傑作である。

55幕もある原作は、全てを上演すると10日もの時間を要する。

そのため、通常はその中からストーリ性の高い場面を抜粋して演じられる。

10年前より中国の伝統芸能に興味を抱き、中国と日本の伝統文化交流を夢見ていた坂東玉三郎が熟考し、最終選定した作品がこの「牡丹亭」の中の7場面(今回の上演は6場面となる)なのである。

物語

この度上演される『牡丹亭』は、原作55幕から「遊園」「驚夢(堆花)」「写真」「離魂」「幽媾」「回生」を選び、この6場面を通して、春の思いに戸惑う杜麗娘が、恋心を追い求め、生きては死に、死してはまた生き返るロマンチックな物語を描き出し、皆様にお届けいたします。

「遊園」「驚夢・堆花」

深閨に育てられた杜麗娘はある春の日、陽気に誘われ生まれて初めて部屋を抜け出し、次女の春香が見つけた花園に遊ぶ。美しく咲き乱れる花々や鳥の声に包まれ、過ぎ行く自分の春の空しさを思ってまどろむと、夢の神に連れられて、自分を探して追ってきたという麗しい若者・柳夢梅が現れる。瞬く間に恋に落ちた二人は、十三人の花神たちの祝福の中で結ばれ、歓喜の時を過ごすが、母親の呼び声にふと目が醒めて、気がつけばすべて夢であった。

「写真」

夢の恋が忘れられず、柳夢梅への思いは日増しに募るばかり。春香に言われてのぞいた鏡の中の、変わりはて痩せ衰えた自分の姿に驚いた杜麗娘は、はかなくなる命を予感し、自ら筆を取り、絵姿を描き残す。絵を見て「その隣に夫となる人がいれば」という春香に、花園の夢での出会いをはじめて打ち明け、思いを詩に詠み、絵に書きつける。

「離魂」

想いが日に日に命を削る杜麗娘の病はいよいよ重くなり、雨のそぼ降る中秋の名月の晩、春香と母にこれまでの恩と別れの言葉を述べ、「自分が死んだら花園の梅の木の下に埋めてほしい」と言い遺し、はかなくさびしく、この世を去る。柳夢梅は、科挙の試験のため都に向かう途中、杜家の屋敷跡に宿を取り、庭の太湖石の下から杜麗娘の絵姿を見つけ、自分かかつて会った人が現実にいたことを知ります。

「幽媾」「回生」

昼によるにと絵姿に語りかけるうちに、ついに花の神を感動させ、杜麗娘はこの世に蘇って、二人は晴れて結ばれるのでした。

公演日程

料金: S席 12,500円 A席 9,500円 (税込)

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