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「大将浪漫」週刊サッカーダイジェスト連載コラム

 連載第57回 【今週のキーワード】Jリーガー監督

  読者の皆様、明けましておめでとうございます。今年も引き続き、『大将浪漫』をよろしくお願い致します。

  今回は僕が将来目ざしている監督の話。そして今年の活動予定などを話そうかな。

  まず始めに、オシムのような指導者は、いまの日本サッカーにはまだまだ必要なのかなと思う。いま思えばアーセン・ベンゲル(現アーセナル監督)やルイス・フェリペ(現ポルトガル代表監督)だって日本に来て、Jリーグクラブの指揮を執った。日本のサッカーに一石を投じるような指導者って、いまも必要だと思う。クラブが優秀な監督を連れてくることで、日本のサッカーはまだまだ進化できる。また選手だけじゃなくて、指導者にも大きな影響を与えるんじゃないかな。いまは日本の指導者にも良い人材が生まれているから、様々なモノを吸収する場をどんどん与えて欲しいと思う。

  新潟の反町監督などは、いま非常に能力を発揮しているよね。反さんのようなJリーガー出身の監督が、活躍している姿は励みになる。また、ギド(ブッフバルト/浦和監督)も元Jリーガーだよね。Jリーグで活躍した人物が、初めてステージ優勝監督になったんだ。そういう歴史がこれからも刻まれていって、Jリーグに重みが加わっていく。

  僕のひとつ上の世代、長谷川健太さんや都並敏史さんが今回、それぞれ清水と仙台の監督に就任した。健太さんが清水の監督になったら、ファンも応援したくなるでしょ。僕たちも興味深いよ。どういうチームを作るのか。成功してもらいたいしね。都並さんも、是非仙台をJ1へと引き上げて欲しい。彼らが活躍するためには受け入れる側であるクラブのバックアップ体制も重要になる。例えば、チームを立て直すためにどのくらいの期間を見込んでいるのかはしっかりと提示すべき。その上で、指揮官に役割を与えて欲しい。すぐに結果を出して欲しいのか、3年後に常勝チームを作り上げて欲しいのか。それによって指揮官の仕事は変わるから。また、その方針をサポーターにちゃんと伝えることも重要だ。そうすれば、任された指揮官は安心して仕事に打ち込むことができる。とにかく、雇う側、雇われる側の信頼関係を確立して欲しい。これも、歴史を重ねることで解消されていく問題だと思うんだ。失敗することで学ぶわけだからね。

  今年からザスパ草津、徳島ヴォルティスの2チームがJ2に参入する。また、逆に鳥栖は経営危機が叫ばれている。今年はリーグ再編の年なのかもしれない。淘汰され、整理されることで残るものが、今後のベースになる。12年経って、Jリーグの位置付けが明確になりつつある。トップを目標にして優勝を目ざすクラブばかりじゃない。地域に根付いて、地道に活動することに力を入れるクラブもある。それがバランスよく機能すればいい。そういう流れになるのは悪いことじゃない。

  僕自身は、昨年とスタンスを変えずに仕事をしていこうと思っている。今年はワールドカップの最終予選もある。現場で仕事をしたいね。僕はワールドカップの本大会には出たことがないから分からないけど、最終予選の過酷さなら知っている。最終予選はものすごいプレッシャーのなかで戦う。それを現場で体感したい。僕自身、選手の時とは違う空気を感じることができるんじゃないかな。スタジアムだけではなくて、街の雰囲気なんかもね。選手時代は、ただ戦いに行くだけで、ホテルとスタジアムを往復するだけだった。その国の様子を感じるなんてことはできなかった。その国の料理を食べることもなかったし、文化に触れることもなかった。いまは、いろいろなことを感じることができるはず。それがいまから楽しみだね。
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