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| 連載第50回 【今週のキーワード】ロンドン経由オマーン行き |
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今回、ロンドンでプレミアシップの試合を、そしてオマーンで日本代表のワールドカップ・アジア1次予選の試合を見に行くことになった。
現役時代は海外のサッカーを生で観戦することなんてできなかった。だから辞めたあとは、世界を肌で感じたいなと思っていた。でも、去年は仕事が忙しくて時間が作れなかったんだ。今年も忙しいのは変わらないけどね。
去年はコンフェデレーションズ・カップに行かせてもらって、今年はユーロ、そしてアテネオリンピックの取材をさせてもらった。なかでもオリンピックでは思うところがあった。日本と他の国との戦いを見ているうちに、「日本はいま、世界のどのくらいの位置にいるのかな」って思ったんだ。日本は結果的に残念な結果に終わってしまった。ただ、その原因が何だったのかを、はっきりと自分のなかで消化することができなかった。
今回、イングランドに行って、サッカーを取り巻く環境や試合をテレビじゃなく、自分の目でしっかりと確かめたかった。空気を感じたいなって。見たからといってどうなるわけでもないけど、何か感じられることがあるんじゃないかなって思ったんだ。
これまで海外に行こうと思っていたけどなかなか行かなかったのは、仕事の関係もあったけど、正直億劫だったから(笑)。10時間以上もかけて、そしてお金もかけるなんてね。でも、今回思い立ったのは、オリンピックの試合を現地で見たことが大きいかな。オリンピックから帰ってきて、世界と日本との距離に興味を持ったというか……。頭のなかで思い描いている世界が、実際どんなものなのかを知りたい。僕はプレーで体感したことがないから、まだ分からない。でも、見て感じれば何かが分かるかもしれないと思った。また、生で海外の試合を見れば、自分の言葉にも重みが出て、確信を持って話すことができると思う。
今回はアーセナルのホーム、ハイバリーとチェルシーのホーム、スタンフォードブリッジに行ってくる。土・日に試合があって、ちょうど2日連続で試合が見られる。じつは、ティエリ・アンリ(アーセナル/FW)のプレーを真近で見たいという思いもあった。アンリは好きなタイプの選手。彼がどんなプレーをしているのか見てみたい。きっと美しいんだろうな。そんな彼のプレーを親善試合ではなく、真剣勝負の場で見たいんだよ。
また、月曜日、火曜日にはリザーブリーグもあるらしい。日本で言うサテライトのレベルも、どんなものなのか興味がある。もしかしたら稲本(ウェスト・ブロムウィッチ)の試合も見られるかもしれない。
以前、伸二に会いにロッテルダムへ行ったとき、フェイエノールトのリザーブリーグの試合を見た。そのときのことはいまでも鮮明に覚えている。良い悪いは別にして、「こいつら、上にのし上がりたいんだな」っていう気概を感じた。あの迫力が果たしてJリーグのサテライトチームにあるのかと言われるとどうかな。オランダの奴らには必死さを感じたんだよね。それって、ものすごく大切なものなんじゃないかなって思う。そういうものをイングランドでまた、感じてきたい。
ロンドンは街も刺激的なところ。選手のときはなかなか観光ができなかった。食事もホテルのなかで摂ることが多くて、どこに来ているのか分からなくなる。でも、いまは現役を引退したから、以前よりはその土地の文化に触れる機会が多くなるだろうね。
ロンドンで5日ほど滞在したあと、オマーンに入る。ワールドカップ予選のアウェーを取材するのは初めて。これからもできる限り、アウェーの地には足を運びたいと思っている。今回は1次予選の大一番でもある。ただ、中東はもっとも行きたくない地域なんだけどね(笑)。現役時代からいい思い出がない。中東のひとや場所が嫌いなわけじゃないんだよ。サッカーをするには過酷なところだから。身体を壊したこともあるし、僕には水が合わないんだろうね。体調には気をつけないと。その点だけは心配だ(笑)。 |
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