昨年、情報誌「ぴあ」が39年の歴史に幕を閉じ休刊しました。今年は、インターネットを中心にした"新しいぴあ"が作られていかなければならない大事なエポックの年です。その"新しいぴあ"を作るのは若い力です。私が「ぴあ」を創刊したのは大学4年生、22歳の時でした。そして、「チケットぴあ」をスタートした時、私は34歳でした。その気になれば誰でもできます。必ずできます。
今年は、創業40周年の今年を「新ぴあ元年」とする、というメッセージを掲げます。もう一度皆の力で若い力で"新しいぴあ"を作るのです。創業45周年の時に、私がまだ社長をしているようではだめです。だからといって、世代交代ありきということで安易に考えているわけでは全くありませんし、それで全てが解決するとは思っていません。高い志と自己犠牲の精神を持った、ぴあを愛する経営者が育ってこないとだめです。そして、40代が経営の中枢を担い、30代が事業を引っ張る第一線になる。そうならなければいけません。私は一昨年から社長直轄の成長計画PJをいくつも見てまいりましたが、ほとんどが20〜30代の若者を中心としたメンバーであり、我社の若い層は確実に力をつけていると思いました。必ずやれます。
では、私たちは一体どこへ向かって進むのでしょうか。私たちには、ぴあの社会的存在理由を示し、ぴあの企業活動、私たちの行動指針の源となる、「PIA IDENTITY(PI)」があります。私たちが情報誌「ぴあ」を、そして「チケットぴあ」を世に出した経験を踏まえ、1998年に皆で作った企業理念です。借り物の言葉では決してありません。
ここでPIから抜粋したフレーズを読み上げます。「ひとりひとりが生き生きと。」「はじめに遊びがあった。」「わたしたちの方法論はクリエイティブ。」「世界一、世界初を目指す」足元ばかりを見てきたここ数年だったかもしれません。しかし、ここには私たち、ぴあの根源があり、この理念に基づいた企業活動があります。世のため、人のためという言葉がありますが、個々人の価値観を尊重したPIは、世のため人のためのみならず、自分にとっても豊かな人生を創るためのものであり、まさにインターネットのソーシャルメディア時代を先取りしたかのような言葉でもあります。
では、私たちは将来に向けて、どのようなビジョンを描いているのでしょうか。それは「感動のライフライン」です。20世紀は物の時代、21世紀は心の時代と言われてきました。20世紀の物の時代を支えたインフラは電機、ガス、水道、高速道路といったものです。21世紀の心の時代を支えるインフラも同様に必要です。それが「感動のライフライン」です。情報誌「ぴあ」と「チケットぴあ」、この2つがそこへの第一歩でありました。しかしながら、情報誌「ぴあ」がなくなった今、インターネットを中心とした"新しいぴあ"を作る、それが私たちの求める21世紀の「感動のライフライン」に繋がっていかなければなりません。
それをもう少し具体的にイメージすると、「エンタテインメントといえばぴあ」という時代を創るということです。今、社内の現場ではチャレンジングな活動が日々繰り広げられております。様々なコンテンツ開発、業界ニーズへの対応、ソリューション、顧客対応のサービス開発などなどです。全て「エンタテインメントといえばぴあ」へ向かっております。まだまだそれ以外にも色々なことを考えている人たちが、社内にはたくさんいます。インターネット上でのCtoCビジネスを考えている人たち、コミュニティ支援をする新しいぴあのプラットフォームを考えている人たち、日本のコンテンツのアジア進出を考えている人たち等々です。ネタはたくさんあります。全体を整理し戦略化することが必要です。
さあ、いよいよ「新ぴあ元年」の幕開けです。新しいぴあを若い力を中心に皆で作っていきたいと思います。必ずできます。頑張りましょう。
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