秋の1日、飛沫が迫りくる自然のアートを歩く
伊賀流忍者の修行の地であったと伝えられ、数々の伝説が残る赤目四十八滝。神秘のムードに満ちた渓谷は延長約4kmに及び、大小さまざまに連なる滝は時に激しい水飛沫を上げ、時に岩肌を滑り落ちる一筋の絹のように繊細な表情を見せる。片道約2時間の探勝路の入り口は「日本サンショウウオセンター」。100mほど歩いたところで、最初の滝「行者滝」に到着する。さらに銚子滝、霊蛇滝と現れ、霊蛇滝に架かる赤い橋の上へ。視界の先には、赤目五瀑のひとつ「不動滝」がその姿を見せる・・・。色づく紅葉の間から、木洩れ日を浴びて輝く飛沫。秋景色を眺めながらのウォーキングに疲れたら、ちょっと足を止めてひと休み。一陣の清風とともに、荘厳な静けさが心に染みる。 |