荘厳な建造物が浮かび上がる幻想的なライトアップに酔う
「美濃の正倉院」と呼ばれる、岐阜県有数の古刹。22もの国指定の重要文化財を有し、なかでも舎利堂の妙心上人のミイラが有名だ。普段は静かな寺だが、秋には紅葉名所として、東海地方はもちろん近畿地方からも多数の観光客が詰めかける。山門から本堂まで続く参道沿いのモミジや境内のカエデなど、赤や黄色に少しずつ色づく樹木が、茅葺きの三重の塔など歴史ある建造物と相まって、豊かな表情をつくっている。昼は観光客でワイワイと賑わうが、夜はシンとした静けさが周囲を包む。その中で行われるライトアップは実に神秘的で、なかでも飛鳥川にかかる朱塗りの医王橋の周辺が見どころ。闇から浮かび上がるような景観を心に刻みたい。 |