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「東京フィルメックス」、最優秀作品はイスラエル人監督に!
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東京フィルメックス 受賞結果写真
上:「東京フィルメックス」審査員と『テヒリーム』監督&プロデューサー、下:『テヒリーム』のラファエル・ナジャリ監督とプロデューサー
写真:木村満里子
11月17日から開催されてきた「東京フィルメックス」が25日に最終日を迎え、受賞発表会見が行われた。世界最先端の驚くべき映画が多数作られているアジアを中心に、世界中から厳選した最新作を紹介する映画祭での今年の最優秀作品賞には、イスラエルの現状と緊迫感を映し出した『テヒリーム』が選ばれた。審査委員長であるイ・チャンドンは、「映画『テヒリーム』を私的な物語として捉えるか、それとも今日のイスラエル社会の反映として捉えるかは、一人一人の手に委ねられている」と語った。

会場には行定勲監督、山崎裕撮影監督、ベルリン映画祭タレント・キャンパスのディレクターであるドロテー・ヴェナー、カンヌ映画祭代表補佐クリスチャン・ジュンヌ、韓国映画監督イ・チャンドンの5人が登場。最優秀作品賞に選ばれた『テヒリーム』は、フランスで生まれ育ち、現在はイスラエルをベースに活動をしているラファエル・ナジャリ監督作品。最優秀作品賞以外には、審査員特別賞であるコダック VISON アワードは、ジョニー・トー監督作品の脚本家として数々の傑作を生み出してきたヤウ・ナイホイの初監督作『アイ・イン・ザ・スカイ』が受賞した。

審査委員長であるイ・チャンドンから審査の総評が次のように語られた。『アイ・イン・ザ・スカイ』については、「ヤウ・ナイホイの演出力はアジアの商業映画の中でも群を抜いている。キャラクター間の緊張感を維持させる精巧な脚本のリズムとテンポで最後まで観客の目を離させない才能にこの賞を与える」と評価する。そして『テヒリーム』については「イスラエルに暮らす一般の家庭に起こった父親の謎の失踪が、今日の世界が抱える普遍的な「方向性の欠如」の問題を浮き彫りにする。この物語を私的な物語として捉えるか、それとも今日のイスラエル社会の反映として捉えるかは、一人一人の手に委ねられている。国や宗教を超越し、独自な表現方法で語られている国際的な映画作品であると評価する。全作品とも水準がかなり高かったが、この2作品は今後の映画の重要な2つの方向性を伝えてくれるものだ」。

『テヒリーム』には賞金100万円、『アイ・イン・ザ・スカイ』にはコダックより8000米ドル相当の生フィルムが授与された。またコンペティション作品と特別招待作品(クロージングを除く)を対象に観客の投票によって決まるアニエス・ベー・アワードには、ジョニー・トー監督の『Exiled 放・逐』(原題)が選ばれ、9日間の映画祭に幕が閉じられた。

取材・文:木村満里子
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(11月26日更新)
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