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ザ・スパイダースからミスチルまで。日本ロック史を辿る写真展


日本のロック・ミュージックの歴史を写真でたどる「日本ロック写真史 ANGLE OF ROCK」展が原宿のLAPNET SHIPで7月18日(水)にスタートした。

同展は7月28日(土)に発売される写真集『日本ロック写真史 ANGLE OF ROCK』の出版を記念したもの。写真集に参加しているのは伊島薫、井出情児、ヒロ伊藤、迫水正一、鋤田正義、平間至、三浦憲治、ハービー・山口の8名で、いずれもロック・シーンを撮り続けてきた第一人者だ。写真集には彼らが1970年から1999年までにかけて撮った約160点の作品が掲載されているが、写真展ではこのうち約100点を公開している。

グループ・サウンズの代表的グループ、ザ・スパイダースによる新宿ACBでのライブの模様を記録した写真に始まり、Mr.Childrenのアルバム・ジャケット用に撮影された写真まで、実に30年にわたるロックのビジュアルを一堂に集めた光景は圧巻だ。なかにはサディスティック・ミカ・バンドやプラスチックスといったバンドが海外公演を行った際のドキュメント写真も。こうした日本のミュージシャンの軌跡を伝えるもののほか、中津川フォーク・ジャンボリーや郡山ワンステップ・フェスティバルなど、野外音楽フェスティバル草創期の現場をとらえた貴重な記録写真もある。どの写真も音楽における「ビジュアル」の力を実感させ、同時に日本のロックが重ねてきた歴史を一望することができて興味深い。

なお、展覧会は8月9日(木)まで、11時から20時まで公開。また、写真集には写真家が撮影時のエピソードなどを振り返るインタビューも収録される。

⇒ 原宿・LAPNET SHIPの公式サイトへ
⇒ 写真集の予約へ

【展示アーティスト】
ザ・スパイダース/遠藤賢司/はっぴいえんど/岡林信康/村八分/山口冨士夫/キャプテンひろ&スペースバンド/チューリップ/山内テツ/ツトム・ヤマシタ/吉田美奈子/キャロル/かまやつひろし&ウォッカ・コリンズ/ファニー・カンパニー/はちみつぱい/イエロー/上田正樹とサウス・トゥ・サウス/ウエスト・ロード・ブルース・バンド/外道/四人囃子/矢沢永吉/サディスティック・ミカ・バンド/クリエイション/ジョー山中/ファー・イースト・ファミリー・バンド/浅川マキ/近田春夫&ハルヲフォン/ティン・パン・アレー/泉谷しげる/ダウンタウン・ブギ・ウギ・バンド/PANTA/裸のラリーズ/Char/BOWWOW/イエロー・マジック・オーケストラ/東京ロッカーズ/S-KEN/カルメン・マキ/ジョニー,ルイス&チャー/金子マリ/忌野清志郎/めんたんぴん/山下達郎/プラスチックス/リザード/ザ・ルースターズ/坂本龍一/甲斐バンド/矢野顕子/大貫妙子/子供ばんど/ザ・モッズ/ミュート・ビート/立花ハジメ/メロン/土屋昌巳/浜田省吾/TENSAW/内田裕也&トルーマン・カポーティ・ロックンロール・バンド/サンハウス/ARB/ザ・チェッカーズ/シーナ&ロケッツ/ローザ・ルクセンブルグ/戸川純/BOφWY/佐野元春/遠藤ミチロウ/ザ・ビートニクス/SION/聖飢魔II/UNICORN/サザンオールスターズ/尾崎豊/オリジナル・ラヴ/布袋寅泰/THE BLUE HEARTS/BLANKEY JET CITY/THE BOOM/The 99 1/2/THE THRILL/Chara/SOFT BALLET/吉川晃司/PLAGUES/CORNELIUS/奥田民生/宮沢和史/THE YELLOW MONKEY/スチャダラパー/井上陽水奥田民生/PUFFY/TRICERATOPS/THE STREET SLIDERS/Mr.Children

【写真家プロフィール】
●伊島薫(いじま・かおる)    
'54年、京都生まれ。'77年の個展「It's a beautiful day」(銀座ニコンサロン)を契機に、フリーランスに。'80年にフリーペーパー『SALE』を創刊、同時期より音楽関連の撮影を開始。プラスチックス、メロン、坂本龍一、高橋幸宏、ムーンライダーズ、矢野顕子、立花ハジメ、井上陽水など、数多くのミュージシャンを撮影。'82年にカセット・マガジン「TRA」を創刊。ファッション誌の撮影、プロモーション・ビデオやテレビ・コマーシャルのディレクション・撮影の仕事も数多い。'94年にファッション誌「zyappu」を創刊。同誌に連載された「連続女優殺人事件」シリーズは、'99年に写真集『死体のある20の風景』に。以降、同シリーズで3冊を刊行。

●井出情児(いで・じょうじ)
'48年、愛媛生まれ。'66年〜'70年、状況劇場で役者として活動。同時期に写真も撮り始める。'70年より写真家・内藤忠行に師事。翌年独立。アングラ演劇・音楽の撮影を経て、数多くのロック・ミュージシャンを撮影。シカゴ、サンタナ、ハンブル・パイ、矢沢永吉、ファー・イースト・ファミリー・バンド他のライブ映像、プロモーション・フィルムなどを手がけ、日本のプロモーション・ビデオの先駆けにも。『アプラサス〜APRASAS』でNew Media Festival(カナダ)プロ・ミュージックビデオ部門グランプリ。『鼓童〜KODO』でカンヌMIDIM賞音楽映像部門グランプリ。照屋林賢監督『ティンク・ティンク』で日本映画技術賞撮影賞受賞。http://jyoji.ubusuna.com/

●ヒロ伊藤(ひろ・いとう)
'46年、東京生まれ。'71年よりNYに移住。'74年より音楽関連の撮影を始め、スティーヴン・スティルス、サンタナ、ビリー・ジョエル、ラモーンズ、ハノイ・ロックス、チープ・トリック、ジャーニーなどを撮影。当時、既に不慮の事故で左手を失っていたことから、「ワンハンド・ヒロ」の愛称でミュージシャンたちから親しまれる。'79年に帰国。東京に拠点を移し、岡林信康、YMOなど日本のミュージシャンも精力的に撮り始める。'83年以降はライブ映像やプロモーション・ビデオの制作も多く、シーナ&ロケッツ、中島みゆき、GLAYなどを手がける。最新写真集は尾崎豊のデビュー当時の姿をとらえた『Maiden Voyage』(ヨシモトブックス)。

●迫水正一(さこみず・まさかず)
'47年、鹿児島生まれ。外国人記者クラブのプレス・カメラマンとして勤務後、'71年、写真家・内藤忠行に師事。海外ミュージシャンの来日公演のほか、日本版「ローリング・ストーン」誌などを中心に撮影。撮影したミュージシャンはシカゴ、ブラッド・スウェット&ティアーズ、プロコル・ハルム、エルトン・ジョン、ジェフ・ベック、ロッド・スチュワートなど。'73年〜'74年はアメリカ、ヨーロッパに滞在。'77年、井出情児とともに株式会社イースト&ウエストビジョン設立。翌年、アルグ設立。主なジャケット撮影にChar『U.S.J』など。ツイスト、原田真二、ジョニー,ルイス&チャーなどを撮影。写真集に『THE ROCK』(サンデー社)など。'95年逝去。

●鋤田正義(すきた・まさよし)
'38年、福岡生まれ。'60年より写真家・棚橋紫水に師事した後、大阪の広告代理店・大広を経て'65年に上京。'70年にNYを訪れ、ジミ・ヘンドリックスなどが出演したイベント「ニューヨーク・ポップ」、寺山修司の海外公演「毛皮のマリー」などを撮影。'72年にはロンドンでT-REXやデイヴィッド・ボウイ、ロキシー・ミュージックなどを撮影。ボウイとの仕事はアルバム『ヒーローズ』のジャケットや写真集『氣』(TOKYO FM出版)で知られる。ミュージシャンの撮影のほか、ジム・ジャームッシュや是枝裕和監督作のスチール、コマーシャル・ムービー撮影も。自身の監督作に田中麗奈主演『好き』。APA、ADC賞多数。最新作はイ・ビョンホン写真集&DVD『パリイ』。

●平間至(ひらま・いたる)
'63年、宮城生まれ。写真家・伊島薫のアシスタントを経て'90年独立。以後「ロッキング・オン・ジャパン」「CUT」などの雑誌を始め広告やジャケット写真など幅広く活動。'95年に個展「MOTOR DRIVE」開催、同タイトルの初の写真集を刊行。タワーレコードの広告シリーズ「NO MUSIC, NO LIFE.」の撮影でもおなじみ。ミュージシャンとの共著にBIKKEとの写真詩集『Hi-Bi』('00年/メディアファクトリー)、山口隆(サンボマスター)との写真詩集『そのぬくもりに用がある』('06年/角川学芸出版)がある。今年10月には舞踏家・田中泯による「塩竈場踊り−居所在所−」の写真展のほかグループ展「ゼラチンシルバーセッション展」(アクシスギャラリー)に参加予定。

●三浦憲治(みうら・けんじ)
'49年、広島生まれ。写真家・長濱治氏のアシスタントを経て、'73年に独立。'71年より、来日ミュージシャンのライブ写真を撮り始め、レッド・ツェッペリン、ディープ・パープル、ピンク・フロイド、グランド・ファンク・レイルロード、エリック・クラプトン、ブライアン・フェリー、トム・ウェイツ、ポリスなどを撮影。'73年のサンタナ初来日時にはオフィシャル・フォトグラファーとしてツアーに同行、日本武道館公演の写真はアルバム『ロータスの伝説』の中ジャケットに掲載。主な写真集にYMO『OMIYAGE』『SEALED』、奥田民生『EZ』(以上、小学館)、サザンオールスターズ『Mr.&Ms.EVERYBODY』(ビクターブックス)、同『たいした夏』(CBSソニー出版)、UNICORN『どしたん』、シャ乱Q『歌舞伎町DX』、藤井フミヤ『Flight F』(以上、ソニー・マガジンズ)。

●ハービー・山口(はーびー・やまぐち)
'50年、東京生まれ。'73年〜'82年までイギリス在住。70年代後半〜80年代初めのパンク〜ニューウェーヴ・シーンを撮影し注目される。拠点を日本に移した後は幅広いアーティストを撮影。ヨーロッパ、日本の市井の人々をとらえた作品も評価が高い。ジャケット撮影はTHE BOOM『A Peacetime Boom』('89年)ほか多数。主な写真集に『LONDON AFTER THE DREAM』('85年/流行通信)、『代官山47番地』('98年/アップリンク)、エッセイ集に『女王陛下のロンドン』(02年/講談社文庫)、『日曜日の陽だまり』('05年/求龍堂)。ラジオのパーソナリティとしても活動。

(7月18日更新)

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「日本ロック写真史 ANGLE OF ROCK」展
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