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ザ・フーを愛するいのうえひでのりが贈る、中川晃教主演の日本版『TOMMY』開幕


英国のロックバンド、ザ・フーのアルバム『TOMMY』をもとにしたロック・ミュージカルの日本版が、3月12日(月)に日生劇場で開幕した。

“ロックオペラ”というスタイルで1969年にアルバムが発表されて以来、『TOMMY』は1975年に映画化、1993年にブロードウェイでミュージカル化され、昨年にはブロードウェイ版ミュージカルの日本公演も行われている。日本版ミュージカルの演出を買って出たのは、新感線のいのうえひでのり。中川晃教を主演に据え、ピート・タウンゼントの世界を舞台上に表出して見せた。
 
ストーリーは、幼少期のトラウマにより三重苦に陥った少年がやがて成功を手にして、教祖として祀り上げられるというもの。ドラッグ、ドメスティック・バイオレンスなど、現代日本にもはびこるドロドロとした内容を、アルバムと映画版を愛してやまないいのうえが、セリフをほぼ入れることなく、映像を駆使してカラフルに仕上げた。舞台全体がさながら“大きなプロモーション・ビデオ”といった風で、登場人物はその映像のなかから飛び出してくるといった仕掛けだ。
 
主演の中川晃教は少年・トミーが心に抱える孤独、やがて三重苦から解き放たれた開放感を、歌詞に乗せて丁寧に歌い上げた。そしてトミーの母親役である高岡早紀はバレエの経験を感じさせるしなやかな演技で魅せ、いとこのケヴィンや教祖など数役をこなしたROLLYと訳詞も担当したアーニー伯父さん役の右近健一は登場のたびに異彩を放ち、観客の目をひきつけていた。

ラストナンバー「リッスン・トゥー・ユー」を伸びやかに歌う中川とともに、すべてのキャストが舞台上に出てきて幕が下りる。熱気をはらんだ会場は「キッズ・オールライト」「マイ・ジェネレーション」のBGMに乗せて出演者たちが舞台上に現れると総立ちとなり、初日の舞台は盛況のうちに終了した。

上演は3月31日(木)まで日生劇場にて行われ、4月20日(金)から26日(木)までは大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティで上演される。また、東京の平日公演の一部日程に限り、出演者が本編で着用するTシャツ付き当日引換券も発売されている。

(3月13日更新)

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インタビュー・いのうえひでのり×中川晃教
ロック★ミュージカル「TOMMY」開幕写真
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