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『ドラリオン』開幕。中国雑技と融合した驚嘆の神業をレポート


超人的なパフォーマンスと美しいステージングで知られるカナダのエンタテインメント集団、シルク・ドゥ・ソレイユの日本公演が、2月7日(水)に原宿・新ビッグトップで開幕した。今回の演目はヨーロッパでも大好評だった『ドラリオン』、日本公演としては第7作めとなる。

シルク・ドゥ・ソレイユ(以下シルク)にとって『アレグリア2』から約2年ぶりとなる日本公演初日、会場の原宿・新ビッグトップはロングラン公演の初日らしい華やかな雰囲気に包まれていた。場内にはレッドカーペットが敷かれ、タレントのパンツェッタ・ジローラモや安倍昭恵首相夫人、公式サポーターをつとめる小倉智昭団長や葉加瀬太郎、青木さやかなど多数の著名人が来場。世紀のエンタテインメント集団が創り出す祝祭の幕開けに華を添えていた。

今作『ドラリオン』は1999年に初演され、ヨーロッパでのシルク史上最高の観客動員数を誇る人気作。東洋を代表する龍(DRAGON)と西洋を代表する獅子(LION)を組み合わせて造られたタイトルからもわかるように、うっすらと施されたオリエンタルな演出や中国雑技とヨーロッパ的なシルクの空気がバランスよく調和しており、さまざまな点でシルクの新境地を楽しめることができた。

まず、この『ドラリオン』は「空」「水」「火」「土」という自然界の4つのエレメント(要素)をモチーフに、これらが時に争いながらも共存していく様子を描いている。これまでのように善と悪というヨーロッパ的/キリスト教的な二項対立に立つのではなく、異なる要素のものが対立し、和解し、調和していくことの大切さを描く『ドラリオン』の世界観は、まさしく東洋的な価値観を感じさせてくれた。また、「空」「水」「火」「土」の四大要素が翠、水色、赤、茶色の美しい衣装で幻想的に表現されており、シルクのクリエイティブ能力の高さを堪能できた。

さらに注目すべき点は「ドラリオン」「フープ・ダイビング」「スキッピング・ロープ」といったアクロバット系の演目において、中国雑技とシルク・テイストがうまく融合していること。アクロバット技の超人的なスピードやダイナミックなコンビネーションはシルクならではのおなじみのものだが、多くの中国人アーティストたちが出演していることが親しみやすくも新鮮だった。従来のシルク作品以上に、アーティストたちの身のこなしに俊敏さや軽やかさを感じることができるせいか、テンポよく技が決まるたびに、会場が拍手や大歓声で沸いていた。

最後は、いくつかの演目でオリエンタルな演出が意識的に施されているという点だ。「スキッピング・ロープ」の雑技団のエッセンスを感じさせる髪型や服装、獅子舞を連想させる「ドラリオン」、「バンブー・ボールズ」でアーティストが持っている火を表現する長い棒……。シルク的なセンスで味付けされた東洋的な情緒がステージのそこかしこに見てとれる。“Too Much Chinese”すぎない、バランス感覚の良い美意識にたくさんの観客が魅了されていた。

『ドラリオン』東京公演は5月6日(日)まで原宿・新ビッグトップにて開催。その後、仙台、大阪と日本各地を巡廻する。東京、仙台公演のチケットは好評発売中だ。なお、7月下旬よりスタートする大阪公演のチケットは、今週末の2月10日(土) に一般発売となる。

(2月8日更新)

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ドラリオン開幕写真
(C) Fuji Television
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