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直木賞作家・浅田次郎、“続・地下鉄に乗って”執筆宣言?
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人々の心の琴線に響く物語を発表し続ける直木賞作家、浅田次郎の原点ともいうべき“自伝的小説”『地下鉄(メトロ)に乗って』がついに映画化され、10月21日(土)公開される。作者の浅田が、作品について、映画化について語った。
これまでにも『鉄道員(ぽっぽや)』『壬生義士伝』『ラブ・レター』、そして11月18日(土)に公開を控えた『椿山課長の七日間』など数々の作品が映画化されている浅田は、「自分の作品が映画化され始めた頃は、文句を言いたくなったりしたけど(笑)、次第にその有り難味がわかってきて、小説と映画を別の表現手法として認めて、映画を尊重できるようになった(笑)」とタバコをくゆらしながら自作の映画化について語った。
今回の作品についても、「あの時代(昭和39年)の空気や匂いがよく表現されていたと思う。地下鉄をあんな風にきちんと撮れるとは思っていなかったから。闇市のシーンなんかも秀逸だったね」と満足気だ。
本作は、一介のサラリーマン長谷部真次(堤真一)が、タイムスリップして若い頃の父・小沼佐吉(大沢たかお)と出会い、時空を超える旅を続けるうちに確執のあった父との絆を再生させていく。しかし、再生と同時に真次の不倫相手・軽部みち子(岡本綾)との関係には、過酷な運命が待ち受けていた。時代を超えて絡み合う運命に翻弄されながらも、愛に生きようとする男女の姿を通じて人生の美しさを描く感動作である。
彼の作品には、ある種の女性像が描かれることが多い。男性を包み込む聖母的な女性は決して汚されず美しいままの姿。そして、一方で現実的な女性として描かれるのは肝っ玉母さんのようなパワフルな女性だ。 「どっちのタイプも弱い。僕、フェミニストなんですよ(笑)。だって、いろんな動物がいるけど、オブジェとして考えたとき、やっぱり人間の、しかも男性より女性の方が遥かに美しいと思うんだ。人間の男って美しくない! 僕が男だからかもしれないけどさっ(笑)。例えば、無人島に僕ともう一人が流されるとする。僕はどんな美少年よりもブスの女性と一緒がいい(笑)!」そう大らかに語る浅田からは、女性から見ても微笑ましいくらいに男性の健全さがうかがえる。 「最近、男性と女性の境界が曖昧になってきているのが、なんか納得できないんだよな。男には男の魅力があるし、女性には女性の魅力があるし、それがなきゃウソじゃないの?って思う。う〜ん、だから逆に、女性が僕の小説を読むと、“男尊女卑”小説って取られてしまうのかもしれないな」
「魔法の学校に行かなくても、人間って不思議な体験ができるもんだよ。日常的過ぎてみんな不思議に感じてないだろうけど、地面の下を電車が走っているのって、凄くヘンだよ(笑)。“空を飛ぶ”ことは自然な願望だと思うけど、地面の下を走るっていうのはどういう発想なんだろうと思うよね。一番最初に考えた人は天才だよ。あっ、それ今度書こうかな。ズバリ、“続地下鉄に乗って”(笑)。物語の最初は…」と物語の構想を語りはじめた浅田。どんな場所でも好奇心と想像力を忘れない彼が作り上げた小説だからこそ、想像力が乏しくなってしまった今の時代に求められるのかもしれない。
『地下鉄(メトロ)に乗って』 10月21日(土)、丸の内ピカデリー2他全国松竹・東急系にてロードショー
(10月17日更新)
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「僕、フェミニストなんですよ」 浅田次郎 |
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