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騙し騙され……。鹿賀丈史、市村正親が新作『ペテン師と詐欺師』を語る
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鹿賀丈史と市村正親。日本ミュージカル界のトップに立つ2人が、10月6日(金)から天王洲 銀河劇場のこけら落とし公演『ペテン師と詐欺師』に出演する。昨年はストレートプレイ『デモクラシー』で26年ぶりの共演を果たした両雄だが、今回は待ちに待ったミュージカルでの共演。作品は2005年3月にブロードウェイで幕を開け、連日満員を続けた『DIRTY ROTTEN SCOUNDRELS』の日本版で、もとは1988年公開のヒット映画『ペテン師とサギ師〜だまされてリヴィエラ』のミュージカル・バージョン。英国紳士風の詐欺師ローレンス(鹿賀)と、アメリカ出身のペテン師フレディ(市村)との騙し騙されの物語が見ものだ。演出は宮田慶子が担当。
先頃、稽古場で鹿賀と市村に作品、自身の役柄について語ってもらった。この日の稽古は、ローレンスが高級ホテルに旅行でやってきた大金持ちの女性を、言葉巧みにひっかけるシーンから。彼女の反応をうかがいつつ、キザなポーズでたたずむローレンスが笑いを誘う。 「最近、振り込め詐欺とか悪質な犯罪が多いけども、ローレンスの詐欺は、例えば王族だと偽って国のためにお金が必要と女性に打ち明け、言われた女性はローレンスにお金を出すことで自分もいいことをしている気分になれる。どこかユーモアがあるんですよ。」とは、騙す側の鹿賀の弁。
その後、ペテン師フレディが登場。フレディは“足の悪い祖母”の話を食堂車で行き合わせたマダムに語り、まんまとコース料理をせしめる。 「フレディは騙しのテクニックが何パターンもなくてね、安っぽい男なんですよ。だからローレンスとは本質的に違う人間なんだけど、ローレンスは若い頃の情熱をフレディに見て、フレディはローレンスに究極の詐欺師像を見てる。それでお互いの心に何かが生まれたってことじゃないかな。」とは市村。鹿賀が「ローレンスはフレディと出会ったことで、今の自分の状況を変えてみようと思ったんだよ。」と言うと、市村も「どこかでお互いがお互いを認めてるからこそなんだろうね。」と男同士の関係性をみる。
『デモクラシー』では重厚な存在感を見せつけた鹿賀・市村コンビだが、稽古場では待機中に2人で談笑したり、演出家の指示に冗談で応えたりと、肩の力を抜いて楽しんでいる様子。その他、奥菜恵、愛華みれ、高田聖子、鶴見辰吾と、頼もしい共演者が揃うラグジュアリーな舞台。目前の開幕が楽しみだ。
東京公演は、10月6日(金)から11月5日(日)まで。会場はアートスフィアから名称を改めた天王洲 銀河劇場で、この『ペテン師と詐欺師』がこけら落とし公演となる。その後、11月8日(水)から12日(日)まで大阪・梅田芸術劇場、11月17日(金)から19日(日)まで名古屋・愛知厚生年金会館をまわる。
取材・文:佐藤さくら
(9月25日更新)
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撮影:源賀津己 |
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