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「9.11」映画化モデルが、オリバー・ストーン監督に意見



オリバー・ストーン監督の最新作『ワールド・トレード・センター』が、10月上旬に公開される。この映画の完成披露試写会に、主人公・港湾警察官のモデルとなった実在の元・警察官ウィル・ヒメノ氏が来日し、8月10日(木)舞台挨拶を行った。

2001年9月11日に起きた米同時多発テロで標的となった世界貿易センタービルで逃げ惑う人々を救出する中に、港湾警察官のヒメノさんもいた。ヒメノさんは、ビル崩落で地中深くに閉じ込められ、奇跡的に助け出された。

ヒメノさんは本作の原案ストーリーにもアドバイザーとして参加し、ストーン監督に意見したという。劇中でニコラス・ケイジ扮する警官とヒメノさんをモデルとしたマイケル・ペーニャがある警察官に出会うシーンがある。映画的には消防士の格好の方がカッコ良いとするストーン監督に対し、警察官にして欲しいと提案。実際に話しかけられた人も警察官で、しかもテロ当日亡くなっているので、本来の職業のままにして欲しかったそうだ。
「アカデミー賞受賞に輝く監督が僕の意見を聞いてくれるなんて、すごくありがたいよ」と大物ストーン監督に堂々と提案し、それを受け入れてくれた監督に感謝のコメント。

ヒメノさんは過酷な体験を経て小さな日々の実感を大事にしようと思ったという。
「TVに熱中していても娘に話しかけられたら、10秒でも子供に時間を割くようにする。“忙しい”を言い訳にすることを止めたんだ」
明日がないかもしれないという極限の恐怖状態におかれたヒメノさんから発せられるコメントは重みがあり、普段言ってしまいがちなセリフに投げかけられる発言にドキッとさせられる。

「9.11は世界中を変えてしまった。87か国もの国の人が犠牲となった、人類への攻撃だった。僕は警察官として国籍で人を選ばない。日本人でも、韓国人でも誰でも一人でも多くの人を助けたいと思った。悪に打ち勝つためには、見て見ぬ振りをしてはいけない。あの日は、誰もが見て見ぬ振りをしなかった」と、終わらない惨劇への悲劇ではなく、人に対する明るい希望を強くアピールした。

『ワールド・トレード・センター』は、同時多発テロの標的となったワールド・トレード・センターの崩落で、地中深く閉じ込められた二人が、互いに励ましあい、愛する家族のために最後まで希望を捨てず、奇跡の生還を果たす物語。ビル崩落を迫力ある映像で描くが、「政治色」やテロの残虐性を伝える映画ではなく、人間同士の助け合い、家族愛を描いた作品。

『ワールド・トレード・センター』
10月上旬より日劇1ほか全国一斉公開

(8月11日更新)

公式サイトで詳しく見る @ぴあ「「ワールド・トレード・センター」試写会ご招待」へ
ワールド・トレード・センター 完成披露会見写真
主人公のモデルとなった元・警察官ウィル・ヒメノ氏
『ワールド・トレード・センター』完成披露試写会
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