大ヒット作『電車男』に続く、アキバ系映画として注目を集めた『アキハバラ@DEEP』が2月21日(水)にDVD発売される。原作は「池袋ウエストゲートパーク」などで知られ、最近ではテレビのコメンテーターとしてもおなじみの直木賞作家、石田衣良。これまで数々の小説がTVドラマ化されてきた彼の初映画化作品としても話題を呼んだ1作だ。
おたくの聖地にして巨大な電脳タウンとなった秋葉原。そんな街で重度のどもりを持ちパソコンでしか他人とコミュニケイトできない天才ハッカーのページ(成宮寛貴)、格闘技好きのネットアイドルでメイド喫茶で働くアキラ(山田優)、女性恐怖症のグラフィックデザイナーのボックス(忍成修吾)、先天性色素欠乏症のため、コスプレスーツでアキバに現れる天才プログラマーのイズム(三浦春馬)、謎の持病を持つ天才メカニックのタイコ(荒川良々)の5人が出会う。社会からドロップアウトした人間と見られている彼らは同じような境遇にあることから意気投合。新会社「アキハバラ@DEEP」を設立すると、互いの秀でた技術とノウハウを生かし、ついにIT業界を震撼させる検索エンジン「グルーク」の開発に成功する。ところがこれを嗅ぎつけた巨大IT企業「デジタル・キャピタル」社がうまく手を回し、巨万の富を得ようと買収を画策。ようやく夢を手に入れかけた5人は窮地に追い込まれる。
秋葉原にやっと自分の居場所を見つけたオタクたちの社会への逆襲とでもいったらいいだろうか。物語は汚い大人社会に対する、怒れる若者の反抗劇。金と欲にまみれ、権力をかさにきながら悪知恵を働かす巨大企業に対し、何事にも一直線な若者5人が立ち向かい、ひとあわ吹かそうする姿がなんとも痛快だ。それに加え主演の成宮寛貴に山田優、忍成修吾、三浦春馬、荒川良々と出揃った期待の若手キャストも個性的なキャラクターを大熱演。格闘技マニアでケンカ上等といった風情をただよわせる山田優やとぼけた雰囲気で皆を和ます荒川良々ら5人の確かなキャラクター作りがあったからこそ、より物語が印象深くなったことは間違いない。『電車男』がアキバ系ラブ・ストーリーならば、こちらはアキバ系痛快青春ドラマといったいでたち。新たに誕生したアキバ系ムービーの好編だ。
DVDタイトル:アキハバラ@DEEP 発売日:2月21日(火) 価格:4935円(税込) 販売元:東映ビデオ
(2007年2月13日更新)
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