(up 2004/12/08)
ケミカル・ブラザーズ
 フジロックでのステージから半年と開けずに実現したSHIBUYA-AXでの来日も、即日完売となっていたケミカル・ブラザーズの追加公演と大阪公演が決定した。特に今回は、シャーラタンズのティム・バージェスとのコラボレーションなども含む、最新アルバム『プッシュ・ザ・ボタン』のリリース直後という、絶好のタイミングのステージだ。

クラブ〜テクノ・シーンとロック・シーンの両方から注目を集めるデジタル・ロックの旗手として、注目を集めてきたケミカル・ブラザーズ。ヒップホップ、エレクトロニカ、プログレッシブ・ハウスなど、次々と新しい切り口を打ち出してきた彼らの歩みは、昨年リリースした初のベスト・アルバム『ベスト・オブ・ケミカル・ブラザーズ〜シングルズ 93-03』などでも一望にすることができる。

  熱狂を巻き起こすライブについては、今年のフジロックでも、二日目のメイン・アクトとしてGREEN STAGEに登場し、広大な場内を盛り上げてくれたのも記憶に新しいところだ。それに加えて新年には単独での来日コンサートも先に発表になったが、やはりその人気のすごさはあいかわらずで、すでにSHIBUYA-AXの公演のチケットは、即日完売となっていたほど。そうした中で今回は、東京ベイN.K.ホールでの追加公演とZepp Osakaにおける大阪公演が決定した。

  特に今回の来日公演のポイントとなるのは、その直前にあたる1月13日に、ニュー・アルバム『プッシュ・ザ・ボタン』のリリースが決定していること。この新作には、彼らとは馴染みの深いシャーラタンズのティム・バージェス、ブロック・パーティーのKELE OKEREKEといったブリティッシュ・ロックの個性派に加え、元ア・トライブ・コールド・クエストのQティップやラッパーのAnwar Superstarも参加しており、ロックとヒップホップの両方にアプローチを試みた意欲的な内容となっている。来日のたびに新たなスリルを与えて続けてくれている彼らだけに、今回のステージでは、こうしたニュー・アルバムの内容が色濃く反映されることは、まず間違いない。是非ともこの機会に、絶えず進化し続けるケミカル・ブラザーズが繰り出す最新型のデジタル・ロックを体感したい。
ザ・ケミカル・ブラザーズ 写真

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