(up 2004/3/5)
カーネーション

 不動のラインナップと思われていた5人編成から、直枝政広、大田譲、矢部浩志のトリオへと編成を改め、新生第1弾となる『LIVING/LOVING』を昨年リリースしたカーネーション。結成20周年記念の5曲入りシングル「ANGEL」を携えて行うツアー“Sex,Angels & Rock'n'Roll”で、そのアグレッシブな姿勢を体感しよう。

 離合集散の激しい音楽シーンの中で、20年も活動を続けてきたベテラン・グループともなれば、古くからのファンに支えられ、確立された作風を守ろうとするケースも少なくないはず。しかしカーネーションの場合は、全く事情が異なる。92年以降のカーネーションの5人編成のラインナップは、高度な演奏力などにおいても定評があっただけに、グループとしてのスタイルは完成したものとして受け止められていたが、なんと2002年にキーボードの棚谷祐一とギターの鳥羽修が脱退。新たにメンバーを補充することなく、直枝政広、大田譲、矢部浩志のトリオとなって新たな一歩を踏み出したのである。

  そこからのカーネーションは、ファンが驚愕している間にも活動を加速。「VENTURE BUSINESS」と銘打ったシングル3連作を発表した後、昨年8月には新生第1弾アルバム『LIVING/LOVING』をリリース。この作品は、彼らが以前から持っていたポップな魅力を失うことなく、スリー・ピースならではのダイナミックなギター・サウンドを打ち出し、各メンバーのキャラクター性をかつてないほど濃密に感じさせる傑作として高い評価を獲得した。

  そして今年。結成20周年を記念して4月にリリースする5曲入りシングル「ANGEL」を携えた新生カーネーションが、全国4ヶ所で展開するツアーが、今回の“Sex,Angels & Rock'n'Roll”となる。

  20年ものキャリアを持ちながら、固定化されたイメージを守るのではなく、さらに大胆にロック・バンドとしての歩みを進めている彼らだが、特に今回のツアーは大きな節目を飾るものということもあって、ファンから選曲のリクエストも受け付けている。豪快かつ奔放、それでいて客席との間には親密な空気の流れるスペシャルな公演を、是非とも体験しておきたい。


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