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The Birthday

The Birthdayが、待望の6thアルバム『VISION』を完成させた。『ROKA』、『さよなら最終兵器』と、シングルが立て続けに素晴らしかったので、予感はしていたものの、それを越える傑作である。フジイケンジ(g)が加入してから二作目ということで、ますますバンドがひとつになってきたタイミングに、激動の時代による心の動きが重なったからか、名曲が、名フレーズが、溢れ出している。ロックンロールはいつだって僕らの味方だ――もちろん、直接的にそんな言葉は入っていないけれど、そう感じることができるのだ。また、リリースツアーのファイナルは、約5年ぶりとなる日本武道館公演。今の彼らなら、伝説に残るようなライブを見せてくれるのではないだろうか! アルバムについて、ツアーについて、チバユウスケ(vo&g)とヒライハルキ(b)に話を訊いた。

――まずは、ニュー・アルバムが完成した率直な感想からお願いします。

チバユウスケ いやぁ……できたなぁ、と思って(笑)。

――達成感がありますか?

チバ 達成感……そうだねぇ、いいのできたと思うよ。

――ハルキさんは?

ヒライハルキ 終わるもんだなぁと(笑)。

――それは、時間が掛かったということ?

ヒライ いや、時間はそんなに、いつもと変わらず。でも、(5thアルバム『I'M JUST A DOG』のリリース)ツアーが終わってわりとすぐに曲作りに入って、それが去年末くらいだったんで、これ終わるのかなぁ、と思っていた時期もあるんで、やっとできたなぁって感じはしますね。

――曲作りは順調でした? 難航しました?

ヒライ いや、あぁだこうだ言いながらだったけど……難航ではないかな。

――制作中のバンドの雰囲気はどうでした?

チバ 難航?(笑)。まぁ、あーでもないこうでもないってなるのは、毎回のことなので。核になるものは決まっているんだけど、それをどう生かすかっていうところで、あっち行ったりこっち行ったりするんだよね。とにかく、思ったことは全部やって、一番いいなって思えたのが、この最後の形っていうか。

チバユウスケ(vo&g)

チバユウスケ(vo&g)

――一曲一曲に、紆余曲折があったんですね。

ヒライ そうですね。でも、それは今回に限らず、曲を作っている時はいつもそうだし。時間が掛かる曲もあれば、わりとすぐ構成やアレンジが決まっちゃう曲もあるから。

――さっきチバさんが言っていた、核になるものって、どういうものなんでしょうか。

チバ あのね、あんましアルバムに対して……もちろん、アルバムを作ろうとは思っているんだけど、もっとね、一曲一曲のところに集中するので、とにかくできた曲をやっていくっていうか。その、核になるものっていうのは、要はメロディだったりするんだけど、あとはギターやベースのリフでもいいけど、これは絶対に動かさないっていうものに対して、じゃあそれを如何にしてすげぇって思えるものにするかっていうことなんだわ。

――フジイさんが加入してから二作目になりますけど、よりコミュニケーションがスムーズになったところはありますか?

チバ んー………そこは変わんないね。

――前作を作って、ツアーをしたことで、バンドとして密になったのかな、とは想像していたんですが。

チバ 何かしらはあると思うけどね。(前と今との)その違いはわからん(苦笑)。変わったかな?

――変わったというか、グルーヴ感やバンド感は、明らかに今作には強く表れていると思うんですよね。

ヒライ でも、できあがったものを落ち着いて聴いてみると、そういう部分はあるかもしれないですね。(フジイが)曲に対してどういうギターを弾くっていうのは、何となくわかってきているから。俺は、それに対してどうリズムで支えるかっていう。もしかしたら今回のアルバムの方が、それが出ているかもしれないですね。

――それは、やはり、4人で音を鳴らす機会が増えたから?

ヒライ そうですね。演奏もそうだけど、やっぱ気持ちもあると思うし……気持ちというか、入ったばかりの時よりも、今の方が絶対に溶け込んでいるし。

――それは、音的にも、人的にも?

チバ どっちかっていうと、音かな。でも、人と音って一緒だからさ、そういう意味では……溶け込むっていうか、俺たちも逆にさあ、フジケンに溶け込むっちゅうか、引っ張られている部分は最初からあったので、俺たちがフジケンを引き込んだ部分もあるだろうし、それはきっと音としても人としても、そんな感じじゃないかな。

――相互作用ですね。

チバ そうだね。相乗効果(笑)。

――それって、バンドならではの面白味ですよね。

チバ そうだね。まさにその通り。(マイクに近付いて)その通りです!

――ありがとうございます(笑)。あと、歌詞もいつにも増して素晴らしいと思ったんですよね。強い思いが、聴き応えのある表現に昇華されていて。

チバ んー…………ま、でも、そこで言ってることが全てだよ(笑)。

――確かにそうですよね。そう言われると、突っ込みづらいですね(笑)。

チバ そうだよな、ごめんな。

――いえいえ! 

チバ でも、言いたいことは全部言ったよ。

――今思っていることを言いきれた感触はありますか?

チバ あるある。

――曲によって、世の中だったり、具体的な対象がいたりするんですか?

チバ それは、全部に対して。自分に対しても。ハルキに対しても……別に、ハルキのことを歌った曲はないと思うけど(笑)。

ヒライ (笑)。

――メンバーへの思いを歌詞にすることはあるんですか?

チバ ないよ(笑)。でも、歌詞ができた時点で、聴いて欲しいので。それによって演奏も変わるしさ、できるだけ早く歌詞を作ろうとは思っているけど……なかなかそうもいかねえんだよ(苦笑)。

――(笑)。ギリギリだったんですか?

チバ んなことはない! ちゃんと間に合ってます。

――ハルキさん、今回の歌詞はどう思いますか?

ヒライ いや、いいっすよ(笑)。

チバ ありがとう(笑)。

――やはり、歌詞によって、曲への向き合い方も変わりますか?

ヒライ もちろん。曲を作っている時点で、ある程度歌詞がある曲は、当然演奏が違っていると思うし。

ヒライハルキ(b)

ヒライハルキ(b)

チバ あとは、ライブの時に変わるだろうね。そこに言葉があると……もちろん演奏のひとつなんだけど、それを聴かせるというか、届けるというか、ぶつけるというか。そういうのがあると、全然演奏は変わるよね。だから、ツアーは面白い。……でも、間違えちゃうんだよな俺、歌詞を。すっぱり抜けたりとか。次何だっけ!?って、前にハルキに聞いたことがある(笑)。あ、それはギターのイントロだ。

ヒライ あぁ、ありましたね(笑)。

チバ 「アンコール何やる?」って、自分で言った癖に、あれイントロ何だっけって(笑)。しかも、俺からはじまる曲だったからね。

――何回も演奏していても抜けちゃうものですか?

チバ そうなんだよ。すっぱり抜けちゃうんだよね。

――メンバーやお客さんの方が覚えていたりして(笑)。

チバ そうなんだよ! 嫌なんだよ(笑)。全然歌ってるからね。

Text●高橋美穂 Photo●吉田圭子

PROFILE

メンバーは、チバユウスケ(vo&g)、クハラカズユキ(ds)、ヒライハルキ(b)、そして、フジイケンジ(g)が’2011年より新たに加入。‘05年にチバユウスケが中心となり結成。’06年に1stシングル『stupid』でデビューを果たした。この夏は、FUJI ROCK FESTIVAL’12をはじめとする多数の夏フェスに参加。また、9月からは全国ツアーもスタートし、ファイナルでは、2回目の日本武道館公演を敢行する。


TICKET

LIVE

The Birthday TOUR 2012『VISION』
■9月22日(土) 横浜Bay Hall
■9月26日(水) 清水SOUND SHOWER ark 
■9月27日(木) 滋賀U★STONE
■9月29日(土) 姫路Beta
■10月3日(水) 仙台Rensa
■10月5日(金) 青森Quarter
■10月7日(日) 山形SESSION
■10月13日(土) 奄美大島 ROAD HOUSE ASIVI
■10月16日(火) 沖縄・桜坂セントラル
■10月20日(土) 宮崎WEATHER KING
■10月21日(日) 大分T.O.P.S Bitts HALL
■10月27日(土) 広島クラブクアトロ
■10月28日(日) 松江canova
■10月30日(火) 徳島club GRINDHOUSE
■11月1日(木) 新居浜JEANDORE
■11月3日(土) 岐阜CLUB ROOTS
■11月7日(水) いわきclub SONIC
■11月9日(金) 新潟LOTS
■11月10日(土) 金沢EIGHT HALL
■11月15日(木) 稚内HEART BEAT CAFE
■11月17日(土) Zepp Sapporo
■11月25日(日) Zepp Fukuoka
■11月28日(水) Zepp Nagoya
■11月30日(金) Zepp Namba
■12月1日(土) 岡山CRAZYMAMA KINGDOM
■12月10日(月) 京都磔磔
■12月12(日(水) 松阪M'AXA
■12月19日(水) 日本武道館

公演・チケット情報



RELEASE

Album
初回盤<CD+DVD>
『VISION』
7月18日(水)発売
3980円
ユニバーサルシグマ
UMCK-9495
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Album
通常盤<CD>
『VISION』
7月18日(水)発売
3059円
ユニバーサルシグマ
UMCK-1424
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2012.07.17更新

今週のこの人 ラインアップ

  • 山田和樹
    小澤征爾も実力を認める注目の指揮者。クラシック音楽界が熱い視線を注ぐホープの“今”に迫る!
  • さまぁ〜ず
    2年ぶり、9回目の 『さまぁ〜ずライブ』開催。 稀代のコント芸人が、ライブにこだわり続けるそのワケは?
  • 遠藤保仁(ガンバ大阪)
    10年連続Jリーグベストイレブンにも、代表最多出場記録にも歩みを止めない。稀代のMFの飽くなき向上心に迫る
  • 堀北真希
    あくまでも、自然体。 2度目の舞台に挑戦する“国民的女優”の素顔
  • 藤原竜也
    舞台で演じ続けてきた実体験を、 「人生の蓄積」と呼んで胸に刻む。若き天才の次なる挑戦とは…。

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