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back number

注目の3ピースバンド、back numberがニュー・シングル『わたがし』をリリースする。女々しさや欲望も躊躇なく歌詞に綴りながら、聴きやすいポップチューンに昇華してきた彼ら。そんな中でも『わたがし』は、所謂夏のラブソングとは一味違う仕上がりになっている。急速に階段を昇りゆく彼らに、思いきり訊きたいことをぶつけさせてもらった。

――間髪入れずにシングルのリリースが続いていますね。

清水 依与吏(vo&g) 自分たちが歌いたいことを、歌いたい時に歌えるバンドになりたいんですよね。そういった意思疎通もチームとできているので、こうやってCDを出せることは、凄く幸せだと思っています。

清水依与吏(vo&g)

清水依与吏(vo&g)

――そしてニュー・シングル『わたがし』は、夏のラブソングなのに寂しげという。

清水 そうですね(笑)。基本的には、爽やか過ぎるものというか、ただ明るいだけの曲が好きじゃないので。っていうか、自分の中から出てこないだけなんですけど。夏の恋っていうと、実際に、デートにはなんとか誘えたんだけど手は繋げなかったとか、そういう不甲斐ない思い出が多くて。自分としては自然に作ったつもりが……そういう角度の夏なんだ、って言われることは多いですね。

――《よく誘えた 泣きそうだ》っていう歌詞も驚きました。今までのback numberの歌詞もそうですけど、男の人がタブーとしていることというか、意地張って言えないようなことまで歌っていますよね

清水 そうですね(苦笑)。泣いちゃダメですからね、男子はね。本当は自分の中では、男はこうあるべきだとかわかっているんですけど、ただ、体が付いてこないんですよ。本当はこうしたいけどこうだった、っていう話って“こうだった”のところはカッコ悪いんです。でも、そこを歌いたいんです。“本当はこうしたい”のところのような綺麗事なら誰にでも歌えるし。楽曲にのせると、カッコ悪いところも素直に言える感じがあるし。

――小島さんと栗原さんは、歌詞には共感していますか?

小島和也(b)

小島和也(b)

小島和也(b) 僕は共感っていうよりは、自分の中にはない部分が出てくるから、毎回楽しみにしてます。

栗原寿(ds) 僕は逆に共感するタイプですね。新しい歌詞があがってくると、自分の中の思い出を引っ張りだされるというか。その気持ちがレコーディングやライブの時にも前に出ますね。

――歌詞に音が影響されるんですね。

栗原 そうですね。作っている段階で、こういうことを歌いたいとも明確に言ってくれるので、それに寄り添うというか。『わたがし』も、リズムで言うと妖しい感じが出したいって言われたので、そっからみんなで作り始めたんです。

――清水さんが作詞作曲する時も、曲は歌詞ありきなんですか?

清水 まぁ、どっちからできてっていうのは曲によって違いますけど、歌詞とサウンドの結びつきは、僕らとしては重要視しているところですね。言葉に寄り添えないサウンドであってはならないっていう。

――『わたがし』だと、夏の恋を描いた歌詞と物悲しいメロディっていう、余りない組み合わせだから耳を引くところも、大いにあると思います。

清水 それは、考えてやっているところではないんですけど、自分が聴いてさらっと聴き流せてしまうようなものにはしないようにしていますね。このメロディでこのことを歌うから、いいバランスで成り立つんじゃないかな。そこに身を委ねないで迷い過ぎちゃうと、逆に普通になっちゃうと思います。だから、このメロディに相応しい歌詞は何だ!?って探るんじゃなくて、聴いている時にふと歌いたくなる情景を自分の表現方法で書けば、意外と上手く行くんですよね。考えてよくなっていくアーティストもいると思いますけど、僕らの場合は、感じるままに走り出した方がよくなるんです。

――歌詞に話を戻すと、《わたがしを口で溶かす君は わたがしになりたい僕に言う 楽しいねって》という一節にも驚かされました。これは……。

清水 下ネタではございません!(笑)。でも、男で括るのはよろしくないのかもしれないですけど、やっぱり大半の男性が、女性には触りたいと思っているでしょう? 特に初めてお祭りに誘って、浴衣を着てきてくれた子に触りたくない男子は、島流しですね!(笑)。なので、その自分の悶々とした、どうにもこうにもやるせない思いが強いのでなかなか切り出せない、その感じがこうなったんだと思います。

――そこまで曝け出してくれるところが、back numberの魅力ですよね。

清水 そこを曝け出しませんと、成立しませんからね。こんなもん……って、自分で書いておいて言うのもあれですけど、一言で終わる物語の歌詞ですからね。“お祭りに誘ったけど好きって言えませんでした”っていう。それだと三秒くらいで終わっちゃうし、今の自分たちのメッセージが第一に詰まっていなければいけないと思うので、これを聴いてぜひ(好きな人をお祭りに)誘ってもらって、もし行けたら最後はちゃんと好きだって言って欲しいなって。そこに掛けての強い思いを詰め込みたかったんで、紆余曲折の歌詞になったんですよね、四分半強の。

――女性としては、この歌詞みたいな思いをあけすけに言ってくれると、逆に嬉しいなと思いますね。

清水 いやいやいや、そんなに大盤振る舞いできませんよ! のっけからは。やっぱ、緊張しますよね。(ふたりに)しません? 

栗原 逆に人込みはチャンスじゃない?

栗原寿(ds)

栗原寿(ds)

清水 人込みチャンス発動中? いや、人ごみだからこそムズくないですか?

栗原 いや、はぐれないように(手を繋ぐ)って言い訳ができるじゃないですか。

清水 あ、出た! そうなんです。ちょっと前にback numberテストっていうものをやったんですよ。どれだけあなたがback numberかっていう。そこで、(栗原)50点、(清水)75点、(小島)100点だったんです。(小島を見て)こんなスカしてるけど、一番back numberなんですよね(笑)。

Text●高橋美穂 Photo●吉田圭子

PROFILE

メンバーは、清水依与吏(vo&g)、小島和也(b)、栗原寿(ds)。'04年に清水が中心となりバンドを結成。’09年に1stミニアルバム『逃した魚』を発表。’10年に1stアルバム『あとのまつり』をリリースし、各方面から高い評価を得る。そして、’11年シングル『はなびら』でメジャー・デビューを果たし、アルバム『スーパースター』をリリース。今年4月には全国ツアーのSHIBUYA-AX、ファイナルとして開催した渋谷公会堂ワンマンも即完されるなど、’12年最も注目されるバンドである。
オフィシャルホームページ


TICKET

『Jumpin’jack2012』
⇒9月7日(金)
なんばHatch

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『ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2012』
⇒8月3日(金)、8月4日(土) 、8月5日(日)
国営ひたち海浜公園

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『HIGHER GROUND 2012 FINAL』
⇒7月28日(土) 、7月29日(日)
海の中道海浜公園 野外劇場

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『SUMMER SONIC 2012 OSAKA』
⇒8月18日(土) 、8月19日(日)
舞洲サマーソニック大阪特設会場

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『MONSTER baSH 2012』
⇒8月25日(土) 、8月26日(日)
国営讃岐まんのう公園 芝生広場

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RELEASE

Single
『わたがし』
7月18日(水)発売
1050円
ユニバーサルシグマ
UMCK-5392
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2012.07.24更新

今週のこの人 ラインアップ

  • 山田和樹
    小澤征爾も実力を認める注目の指揮者。クラシック音楽界が熱い視線を注ぐホープの“今”に迫る!
  • さまぁ〜ず
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