大後寿々花|女の子ものがたり|インタビュー|映画|@ぴあ関西


『女の子ものがたり』大後寿々花インタビュー

大後寿々花

大後寿々花

女の子ものがたり

(C)2009西原理恵子・小学館/「女の子ものがたり」製作委員会

 7歳から舞台を踏み、わずか11歳にしてハリウッド映画『SAYURI』('05)にチャン・ツィイーの幼少期役で出演。芸者の道を目指す幼い女の子の苦悩がまっすぐな眼差しから感じられ、日本映画批評家大賞の新人賞を受賞し、演技力の高さが評判になった大後寿々花。子役の印象が強い人も多いかもしれないが、その後は、映画以外にもTVドラマ『セクシーボイスアンドロボ』やアニメの声優など着実に演技の幅を広げている注目の若手女優のひとりだ。

 そんな彼女の最新作は、8/29(土)よりシネ・リーブル梅田ほかにて公開となる『女の子ものがたり』。人気漫画家・西原理恵子の自伝的作品を原作に、深津絵里演じる人生絶不調のアラサー女性漫画家が“女の子”だった時代の思い出に励まされ、仕事への意欲を取り戻す姿を描く感動作だ。大後は本作の中で、主人公・菜都美にとって人生の転機を迎える最も重要な高校生時代を演じている。

―最初に台本をもらって読まれた時の感想を教えて下さい。

大後:最近の映画で女の子の友情を描く話ってなかなか無いなと思い、興味がわきました。

―原作はもともとご存知だったんでしょうか?

大後:台本を読んでから初めて原作を見てみて、最近の漫画の絵とは違う独特のタッチで可愛くて、色がすごい綺麗で大好きになりました。

―完成作を見ての感想は?

大後:原作の漫画が大好きになっていたので、色彩がどれくらい原作に近くなっているのか楽しみにしていたんです。完成したのを観ると、(女の子たち)3人の衣装だったり大人になった菜都美の部屋などに原作の色使いが活かされていて感激しました。

 今年は『いけちゃんとぼく』に続いて、この『女の子ものがたり』の公開、また菅野美穂主演で『パーマネント野ばら』が映画化されることが発表になるなど、西原理恵子の人気の高さが伺える。中でも本作は温かみのある色彩豊かな映像が西原ワールドを表現することに成功しているのだ。そんないかにも女の子らしい穏やかな世界を描いているかと思いきや、本作では女の子同士の激しいケンカシーンがある。

―親友との激しいケンカシーンが印象的でしたが、撮影は大変でしたか?

大後:前日に専門のスタントの方の指導で、お腹を蹴るというのがあったんですが、現場の女性スタッフと「女の子のケンカではそんなことしない!」と話たりして、みんなで考え本番に備えました。

―本番ではどうでしたか?

大後:前日のリハーサルと本番ではずいぶん変わりました。本番はお互い本当に興奮して叩き合ったりしてました。「もっと本気で!」と監督に言われて、本当に本気で挑んでますが、痛みは感じなかったです。

 前日の指導から本番では引っ張ったり押したりという、女の子らしいケンカへと変えられたと言う。最初の段階よりかなり穏やかになったとはいえ、本気のキャットファイトはかなりの迫力だ。子役から始まり、演技のキャリアの長い大後でもこのシーンには苦労した様子。女優として、またひとまわり成長した彼女は、女優業という仕事について、どう考えているのだろうか。  

―女優になったきっかけ、女優業についての気持ちなどを教えていただけますか?

大後:クラシックバレエやダンスを習っていて、発表会が大好きでした。その延長で劇団に入ったのが、子役デビューのきっかけです。幼少期は習い事のひとつような感覚で楽しいからやっていました。意識が変わったのは『SAYURI』で共演したコン・リーさんの持つオ−ラと演技に対する姿勢や、普段の人柄に触れ「コン・リーさんのようになりたい」と思ったところからです。

 『SAYURI』の時の彼女はわずか11歳。全編英語の台詞を話すだけでも精一杯になっていたそうだが、彼女にとってかなり早い人生の転機を迎えた仕事だったのだ。

―では、これからの目標のようなものを教えていただけますか?

大後:どんな作品でも自分ひとりじゃ出来ない。周りに支えられていると強く思っていて、大人になっても、自分がしてきてもらったことが出来る女優でいたいです。

 と、語った。この取材日の次の日に誕生日を向かえ、16歳になった彼女は同世代の女優の中では、ずば抜けて大人っぽく落ち着いた雰囲気を持っている。『女の子ものがたり』撮影当時は、現場で一番年下で、まだ中学生だったというのには驚きだ。こちらからの質問に対してよく考え、落ち着いて受け答えする姿は、もうひとりの大人の女優の貫禄を持っていた。だが『SAYURI』の時に見せたまっすぐな眼差しは変わっておらず、可愛さと共に確かな演技力を持つ彼女の今後の活動を期待せずにはいられない!

 

『女の子ものがたり』
●8月29日(土)公開 シネ・リーブル梅田ほか

シネマぴあ作品紹介
http://www.pia.co.jp/cinemaw/detail/150501.jsp

公式サイト
http://onnanoko-story.jp/

 

(9月1日更新)

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