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過去のインタビュー

スガ シカオ

開き直りか? 解放か?
スガ、デビュー12年目のやる気
「スガ シカオ」
写真
Text●早川加奈子 Photo●矢部志保 スタイリング●大村鉄也(Commune) ヘアメイク●宮本由樹(Cube)
守りに入らない人である。昨年デビュー10周年を迎えたスガ シカオ。10年の軌跡をまとめた初のベスト・アルバム『ALL SINGLES BEST』(2007年1月リリース)が50万枚超のセールスを記録。さらに今年5月発売のシングル『NOBODY KNOWS』も、オリコン・シングル・チャート5位を記録。デビュー12年目を迎えてなお、その攻めの姿勢はとどまることを知らない。
「10周年が終わって、やる方も見る方も、一息つきましょうかって感じになるのがイヤだなって思ってて。10周年だろうがなんだろうが、僕的にはずっと高いテンションでやりたいんですよ。出来れば毎年10周年ぐらいな感じで(笑)」
キャリアや実績から言えば、そろそろ作品や活動が安定してきてもおかしくない頃だ。ところが彼は、10周年を迎えたアーティストとは思えない大胆な決断を下した。昨年、日本武道館で行なわれた10周年記念ライブを最後に、長年活動をともにしてきた敏腕ミュージシャンからなる自身のバンド、The Family Sugarを休止させたのだ。
「大変なドキドキでしたよ。ファミシュガなら、僕が歌詞さえ覚えていれば、突然この曲やろうって時もパッとその場で出来る。でもバンドを新しくすればそれもなくなる。そもそも、聴いてくれるファンの人が赦してくれるかどうかもわかんないし。何もかもが自分にとって不利になるのは、わかってたんですけどね」
では、それほどのリスクを冒してまで彼が決断を下した理由とは、一体何だったのか?
「ちょうどいろんなことを変えていかないといけない時期にきてたんですよね。『TIME』のツアーぐらいから、ライブの雰囲気がリサイタル的な感じになる時がたまーにあって。とくに情報が届きにくい地方に行くほど、僕の実年齢も含めて、もうそういう音楽じゃないでしょ的な感じになっちゃうことも、やっぱり多くて。僕はどこに行ってもライブ・ハウスみたいな感じで、ガーッとファンキーにやるんだけど、どうも求められてない、みたいな(苦笑)。これはマズイなって。この状況を変えるには、わかりやすくこっちからアピールするべきかなって思ったんです」
タブーを冒したのはそれだけではない。昨年8月には、長年拒み続けてきたファン・クラブも発足させた。
「10周年を切り札に、自分でタブーをどんどんやぶってますね。初めてディスコ(『午後のパレード』)もやったし、自分のファンクってジャンルも一回フラットにしてみたし。歌詞に英語を使うこともタブーだったけど、今回(『FUNKAHOLiC』)は、ちょこちょこ使ってますからね。かなり開き直りっちゅーか、逆ギレに近い感じですね(爆笑)。もうね、中途半端にやってもラチがあかない、やるんならとことんやろう、みたいな。そういう意気込みですね」
実際、彼は今すこぶる好調だ。なんと、すでに発売されたばかりの『FUNKAHOLiC』の次の作品まで出来ているのだと言う。
「ぶっとんじゃってるんですよ、クリエイティブ脳みたいなものが。そういう時に思いっきり攻撃的にいこう、みたいな。そういう変な自信が、今回みたいなジャケットだったり内容になったんだと思うんですよね」
サウンドはもちろん、等身大の人物を語り部にした第1期、あえてストレートな表現に挑んだ第2期を経て、『FUNKAHOLiC』では歌詞も新次元へ突入した。創造の泉も、野望も、まだまだつきそうにない。
「ライブも、オールスタンディングのライブ・ハウス・ツアー『FUNK FIRE '08』で原点を再確認しながら、ホールツアー(『Suga Shikao TOUR 2008 FUNKAHOLiC』)もやる。しかも、たったひとりの弾き語りツアー『Hitori Sugar Tour 2008 Vol.10‐15』も並行して、計3パターンでやりますからね。そうしないと、ふとした瞬間に足下がフラフラしたライブになっちゃうので。だから、本数は少なくても、これからもこういう形でライブをやっていきたいですね。とりあえず、来年はサマソニに出たいなぁ〜。その際は、キック4つ打ちしかやらないけど(笑)」
PROFILE
スガ シカオ
1997年2月シングル『ヒットチャートをかけぬけろ』でメジャー・デビュー。同年9月1stアルバム『Clover』をリリース。同作はデビューアルバムにして、アルバムチャートのトップ10入りを果たす。これまでに7枚のオリジナル・アルバムを発表。また自身の音楽活動に加え、他アーティストへの詞・曲提供なども行っている。10月7日(火)栃木県総合文化センターを皮切りに全国ツアーがスタートする。

公式サイト

チケット情報

ALBUM
「FUNKAHOLiC」
『FUNKAHOLiC』
発売中 3675円
AUGUSTA RECORDS/BMG JAPAN
AUCK-18034〜5
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