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過去のインタビュー

「リュ・シウォン」インタビュー

取材・文:小田香 撮影:佐野篤 スタイリング:Lee Yeon Jung  ヘアメイク:ELI
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もはや“韓流スター”という冠は相応しくないリュ・シウォン。すでに日本の音楽シーンに欠かせない存在となっている。この夏は全国18都市、30公演という大規模な全国ツアーを敢行し、ツアーの最後を日本武道館3日間連続公演で締めくくった。
「これまでは主な大都市だけでコンサートを開いていたのですが、長く僕のファンでいてくださっても、一度もコンサートに参加したことがないという方もいらっしゃいました。みなさんそれぞれの事情で、なかなかそうした大都市まで来られないこともありますよね。今回、実際にいろいろな都市を訪れて、みなさんがいらっしゃるところに私自身が足を運んでみて、みなさんと“もっともっと”身近に触れ合うというツアーのコンセプトそのものだなぁと感じることができました。
そして、ただ歌を聴いていただくだけでなく、会場でみなさんと直接交流をもつことで、あくまでも“スター、リュ・シウォン”ではなく、『あぁ、彼もきれいな女性が好きな普通の男性なんだ』と感じてもらうこともできたと思います(笑)。ベールに隠されたスターではなく、“人間リュ・シウォン”を知ってもらいたいという気持ちが強いんです。ですから、コンサートでは歌を歌って、話もするし、その話もファンの方の反応でどんどん広がっていくので、公演時間がどうしても長くなってしまいます。コンサートでは100%即興で、公演ごとに全部違う話をしています。今回の場合は30公演あったので、30回全部違う話をしましたよ」
これまで韓国でも音楽番組のMCやバラエティの司会などで名ホストぶりを見せてきただけあって、話の上手さは折り紙付き。「そうした即興でのトークは長年やっているので、慣れているし、自分のスタイルでもある」のだそうだ。その話自体も日本語と韓国語を織り交ぜての当意即妙なもので、頭の回転の良さを感じさせる。しかも実に率直な語り口。それがファンの心を捉えるのだろう。
「多くのスターと呼ばれる人は本来の自分を隠すことはよくあります。そのことによって、実際の自分と作られたイメージとのギャップに苦しむ人もいるでしょう。もちろんファンの方々と一線を画すことによって、神秘性を醸し出したり、近寄り難いスター性を見せたりできるかもしれません。ひょっとするとそのほうが長く人気をキープできるかもしれません。ですが、僕はもともと人と同じということが好きではなく、どこか違っていたいということもあって、多くのスターがするような方法でスター性を保つよりも、歌や作品を通じてそうしたスター性を感じさせたいと考えています。
普段は気さくな人という感覚で見ていただき、そうした自分が作品の中では、普段では見られないような姿に変身して『本当にこの人があのリュ・シウォンなのか!?』と思われる。そんな意外性を作品の中で見せていけばいいのではと思います。ですから、普段はごくごく自然なありのままの姿をお見せしたいと思っているんです。人間的な本来の僕の姿を気に入っていただければ、ファンのみなさんが僕を思ってくださる気持ちが長く続くのではないでしょうか。飾られた姿よりも、本来の姿を好きになっていただいたほうが、より長く関係を築けると思います」
デビューから約10年は事務所に所属せず、すべて自分でマネージメントしてきたリュ・シウォン。セルフ・プロデュースに長けていることを感じさせる発言だが、何よりもひとりの人間としてファンと向き合いたいという誠実さが窺える。彼自身、プライベートとオフィシャルな部分で悩むようなことはないのだろうか。
「リュ・シウォン」写真
「もちろん自分も多くの人の前に出る身ですから100%すべての自分をお見せするというのは無理かもしれません。残り10%くらいはプライベートな部分を取っておこうと思います(笑)。でも、自分のあるがままを90%見せたいと言っても、それはある意味危険なことなんです。というのは、それを見せたときに、みなさんがいいと感じて受け入れてくだされば、それは大きな効果が得られると思いますが、反面『なんだ、普通の人なんだ。自分と同じじゃないか』とがっかりされてしまったら、スターの神秘性やその人への憧れなどは失速してしまうでしょう。
僕自身、必ずしも普段の姿を多く見せるだけがいいわけではない、というのはわかっています。ただ、そうした危険性があるとしても、あまり作られた姿を見せるのは嫌ですね。日頃から正直でいたいので、自分が思った通りの姿を見せていきたいのです。それで失望させてしまったとしても、僕は自分が正直であってこそ相手も自分に対して正直になってくれると思っています。そうした信念を持っているので、それを大切にしたいのです」
スターである前に、ひとりの人間、ひとりの男性であるという彼。ファンはそうした彼の普段の姿を目にすることによって、身近な友人や家族のように彼を思うようになる。「そこから友情や信頼が生まれるのではないか」という彼の言葉は、コンサートでファンと接する姿を見れば納得できる。何の気負いもなく語るその姿から、改めて彼は若いアイドルとは違う、30代の大人の男性なのだということを実感した。10月15日にリリースしたシングル『君と僕』のジャケットもなかなか刺激的だ。
「本当はもっとエッチな感じにしたかったんですよ。でも周りから『ダメですよ』と言われて『ハイ、ワカリマシタ』って(笑)。これは少しもイヤらしくないですよー。もっとインパクトを強くしたかったんですよ。前のシングル『愛してる』はちょっと可愛い感じで、プレゼントを念頭においたもので、これまでのリュ・シウォンのイメージでした。ですから、今回はもっと成熟した30代半ばの大人の男性ということを意識したものにしようと思ったんです。ひとつは僕が女性に誘惑されているイメージで、もうひとつのパターンは僕が女性の胸に抱かれているバージョン。もっと刺激的な感じの写真もありました(笑)。
この『君と僕』というタイトルはご存知の通り、ファンのみなさんにつけていただいたタイトルです。生まれ変わっても君を愛し続けるよという内容なので、いろいろ長々と言葉を連ねるよりも、『君と僕』という端的な言葉で表したほうがいいと思いました。君と僕、その存在さえあれば、それ以上何も説明する必要はない、ということだと思います。ちょっと聞くと平凡に感じられるかもしれませんが、内容をそのまま表しているしすっきりとしていていいんじゃないかと思い、決めました。ツアーを通じて多く歌ってきましたが、歌えば歌うほど、聴けば聴くほどいい歌だと自分でもとても気に入っています」
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『Ryu Siwon Ballad Best Album』
『Ryu Siwon Ballad Best Album』
11月19日(水)発売/3000円
徳間ジャパン/TKCA-73378

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「Ryu Siwon 2008 LIVE
IN TOKYO DOME
“CHRISTMAS FOR YOU”」

12月23日(火)17:30
12月24日(水)17:00
会場:東京ドーム

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  リュ・シウォン
1972年、韓国ソウル生まれ。2004年に日本で放送された韓国ドラマ『美しき日々』で一躍人気を博し、同年リリースしたアルバム『約束』が大ヒットを記録した。今年は、武道館3公演を含む全30公演という自身最大規模のジャパン・ツアーを、全公演ソールドアウトという盛況の中で終える快挙を達成。クリスマスには、東京ドーム2日間公演を控える。

公式サイト
 
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