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過去のインタビュー

RIP SLYME

もはや夏の新定番!?
“サマー”といえばリップなのです
「RIP SLYME」写真
RYO-Z 「去年の夏の思い出ですか? 台風で『ap bank fes』に出られなかったことかな(笑)。リハーサルはやったんですよ。小林(武史)さんとか桜井(和寿)さんとか名だたる人に『熱帯夜』とか『楽園ベイベー』を演奏してもらったんだけど、幻で終わっちゃって。でも、今年は出ますから。リベンジです」
さて、あなたは今年の夏、どんな思い出を作りたいですか?

これから始まる夏。そのワンシーンにはリップスライムの新曲『太陽とビキニ』がきっと流れているはず。これは『楽園ベイベー』(2002年)、『熱帯夜』(2007年)に続く、リップ流夏ソングの決定版。もはや音楽界の新夏男を襲名した感のあるリップのこだわりを紐解いていこう。

『楽園』は真っ昼間、『熱帯夜』は夜を喚起させる曲だったが、今回は昼下がりから夕暮れ時がぴったり。ちょっとセンチメンタルな仕上がりとなっている。

PES 「歌詞は、夏が終わっていく寂しさと、夏が始まる期待感みたいなのを題材に書きました。サビが夏を思い出す感じ、ヴァースは今進行中の夏っていう感じになってます」
曲調はリップ初のサーフロック。どったんばったんとリズムを刻むアナログ風味のドラムや、きらめく水面を音像化したようなクリアなトーンのエレキギターが印象的だ。
FUMIYA 「今回は60年代風な質感を意識しました。ビーチボーイズですね。コーラスがすごい鳴ってるところにラップが乗ったらどうなるんだろ? っていう。特にこだわったのは、マイクとかの古い機材。なんか汚すというか、柔らかい音っていうか、あえて、いい音にしないっていう。あとは、電子音は使わないっていうのも自分の中でルールにしてました」
こだわりのコーラスラインは、リップに馴染みの森広隆に手伝ってもらい制作。外国人シンガーを招いてレコーディングされた。ただ、そこでちょっとした事件が発生。
FUMIYA「ビーチボーイズが白人なんで、スタッフに頼んで白人の人を呼んでもらったんですけど、それがめちゃめちゃロックなんすよ(笑)。ビブラートがない感じの人ってオーダーしてたのに、めちゃめちゃビブラートしてて。クイーンみたいな歌い方するんです(笑)」

SU「空き時間に盛り上がってスティーヴィー・ワンダーとか歌ってんすよ。♪オゥブァゥァ〜、タァ〜イィィム♪とかって(笑)」

FUMIYA「ビーチボーイズだから! ノー・ビブラート!って(笑)。なんとか無事に録りました」
また今回は歌詞作りでもこだわりが。FUMIYAの発案で、あえて「夏」という言葉をNGワードにするというルールを設定した。
PES「それって、僕ひとりでもよくやる手法なんです。その方が歌詞に深みが出ると思うんですよ。今回もそうしたぶん、メンバー同士で言葉もかぶらず、いつもより中身の濃いリリックになったと思います」
さらにカップリング曲も含めてトータルで夏を演出。男性用フレグランス・スプレー「AXE」のCMソングとなった2曲目『SPLASH』は、しっとりしたボサノヴァと攻撃的なデジタル・ロックが交互に鳴らされる、刺激的なナンバーだ。
FUMIYA「モテない人がスプレーしたらモテるようになるっていうコンセプトだったんで、二面性のあるものがいいなと思って。で、表面ではすごいクールに装ってるけど、頭の中はスケベなことばっか考えてるっていう(笑)、人間の二面性を表現しようと思ったんです」

RYO-Z「サビはスプレーでシューだから、スプラッシュー!(笑) すいません、それだけで作りました」

ILMARI「単純ですけど、耳的にはいいですよね。ハジけ飛んでる感じじゃないですか、スプラッシュー!って。意味とテンションがばっちり合ってて面白いと思います」
3曲目『Supa Sonic』は、爽快な疾走チューン。トラックを作ったPESいわく「80年代のわりと明るめのポップ・ロックをシンセだけでやる、みたいなイメージ」とか。
PES「歌詞はやりたいことがあったら早めにやれってことです。アッという間に人生は終わる。時間は音の早さで過ぎていく。Supa Sonicは超音速っていう意味だから」
夏はいつもアッという間。まるで超音速。でも、今年はきっとリップのこの3曲が夏の思い出を彩ってくれるはず。最後は『太陽とビキニ』という題名にちなんだ質問。今年の夏、あったら目を引くビキニとは?
ILMARI「SPEED社のビキニでしょ。ホック止めてって言われても2人がかり、みたいな(笑)」

SU「ブラをハズすときも大変だよ。ばちーん!って(笑)」

FUMIYA「なのに、泳いだら速いんでしょ。やっぱすげえな、SPEEDはって(笑)」
いやいや、あなたたちこそすごいです。シングルにしてこの豪華さ、面白さは頭ひとつ抜きん出た出来。今年の夏ソング・レースの金メダルは、何と言ってもリップなのです。
Text●猪又孝(ドゥ・ザ・モンキー) Photo●松山泰三 Hair&Make●高草木 剛 Styling●上井大輔
PROFILE
「RIP SLYME」写真
RIP SLYME
写真左からFUMIYA、RYO-Z、ILMARI、PES、SU。
2001年3月にシングル「STEPPER'S DELIGHT」でデビューし、2002年に発表した2ndアルバム『TOKYO CLASSIC』が初のオリコン初登場1位を獲得した。9月26日(金)からは全国ツアー「DANCE FLOOR MASSIVE III」をスタートする。
SINGLE
RIP SLYME『太陽とビキニ』
『太陽とビキニ』
7月30日(水)発売
1200円
ワーナーミュージック・ジャパン
★RIP SLYMEのライブ
チケット情報
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