- 『Cafe Wonderland』
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日本武道館に東京ドーム公演開催と、今や"J-POPスター"として確固たる地位を築いたリュ・シウォン。デビューからこれまで、そしてこれからを語る!
Text●小田香 Photo●三浦孝明 スタイリング●YEON JUNG LEE
――今年、日本デビュー5周年を迎えられますね。2004年のデビューから今までを振り返っていただきたいと思います。
「2004年11月1日が日本デビューの日です。もともと歌が好きだったんですが、韓国では歌の活動はしばらくしていなかったので、日本で新たに始めることができて、新しい人生、新しい世界を開くことができました。それに何よりファンと出会うきっかけにもなりました。2004年は本当に意味のある年になったと思っていますし、自分にとって出発点になったと感じています」
――2005年から本格的な活動が始まりましたが、この年はどんな年でしたか?
「自分自身の基盤を築いた1年だったと思います。まず、僕の代表曲とも言える『桜』という曲に出会うことができました。この曲を聴いて希望が持てると言って下さった方もいて、今ではリュ・シウォン=『桜』という気がしています。そして、なかでも一番記憶に残っているのは翌年に武道館でコンサートを行ったことです。これは本当に忘れられません。韓国ではCDを出したことはありましたが、コンサートはしたことがなく、コンサートをするのは夢でした。それをファンの方が叶えてくれたな、と思います。ですから最後の曲を歌いながらとめどなく涙が溢れてしまったのをはっきりと覚えています」
――2006年はさらに忙しい年になったようですが。
「そうですね。シングル2枚にアルバムも出しましたし、7都市で13回公演を行いました。コンサートというのは1年の活動の中でも一番大きいイベントで、できるだけコンディションもコンサートに合わせて整えているわけですが、初めての長期公演ということで、あまりにも意欲が溢れすぎてしまいました(笑)。それで、欲ばかり出してもダメだなと、健康にも気をつけないといけないと身に沁みて感じましたね」
――CD制作に関してもご自分のアイデアを提案するようになったと伺っています。
「確かにこの年から割合意見を伝えるようになりましたね。幸いレコード会社の方やカメラマンの方が僕の意見を受け入れて下さって嬉しかったです。『ASIAN BLOW』のときは海に行って撮りたいと言って、『Only One』のときは前年のコンサートツアーのときに、“この赤いジャケットを着て撮りたいな”と思ったのがあって、あらかじめ買っておいたんです。元々デザインを専攻していたこともあって、いろいろ意見を出させてもらっています」
――この年は韓国でドラマ『ウェディング』にも主演されました。日韓でお仕事されるのは大変だと思いますが?
「そうなんです。結構、韓国での仕事を逃していますよ(笑)。韓国にも“二兎を追う者は一兎をも得ず”という諺があるんですが、やはり2匹のウサギを追うことは容易ではなく、ひとつの国で活動するのも大変なのに、2ヵ国でやろうとするのは欲張りなことかな、と思うこともあります」
――2007年は日本での俳優としてのお仕事が目立ちましたね。
「やはり元々は俳優ですから、NHKの朝ドラ『どんど晴れ』に出て好評をいただいたのは嬉しかったです。そして、『ジョシデカ!-女子刑事-』に出演させていただきましたが、これは日本で初めてレギュラー出演したドラマになりました。泉ピン子さん、仲間由紀恵さんとの共演が思い出深いですね」
――歌手としても大規模なコンサートを開き、すっかりJ-POPスターというイメージができたようです。
「そういった印象は2005年頃から徐々に持ってくれたのかもしれません。12年間韓国で活動してきて、韓国では新人ではないですが、日本では新人なのできちんと挨拶をして新しい気持ちで頑張るんだという気持ちでやっていました。韓流スターという皆さんの認識が嫌で払拭しようとしたのではなく、あくまでもここは日本だから日本に合わせるべきと思って活動してきました」
――そして、2008年は17都市で30公演という全国ツアーに加えて、東京ドーム2日間連続コンサートも行いました。
「地方のファンの皆様にこちらから出向いて行ってお会いするのは4年ぶりでした。アーティストとしてというよりも、隣のお兄さん、弟、息子といった感じで接してもらいたいという気持ちで、皆さんと交流できましたね。ファンの方の顔を間近に見られた嬉しい年でした。30公演終わってから本当に自分はこれをやり遂げたんだなと、感慨深かったですね。また、東京ドームは、僕にとっては本当に大事なコンサートでした。クリスマスは本来なら家族と一緒に過ごすものなのに、ファンの皆さんが自分と一緒に過ごしてくれたというのが、ありがたかったです。せっかくのクリスマスなので、最高のものをお見せしたかったんですが、腰の状態が最悪で、1日1錠と言われた鎮痛剤を2錠も3錠も飲んで臨みました。その前に風邪も引いてしまって……。いろいろ準備してお見せしたい、頑張っている姿をお見せしたいという気持ちでしたが、なかなかそうできなくてつらくて悲しい気持ちでした。ただ、与えられた条件の中では、できる限りベストを尽くしたつもりです。それをわかっていただけたら嬉しいですね」
――2009年はどんな年になりそうですか?
「アルバムやドラマなどすでにいろいろと決まってきています。歌手としても俳優としても、また新しい姿を見せられると思います。こんなリュ・シウォンもいる、あんなリュ・シウォンもいると楽しんでいただけるのではないでしょうか。そして、コンサートも予定しています。そしてできれば今年か来年には、日本でプロのレーサーとしてレースに出たいですね。ファンの皆さんのおかげでデビュー5周年を迎えることができました。これからも10年、20年頑張っていくので、皆さんたくさんの愛情を寄せてください。僕も皆さんを愛しています!」
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