- 内村光良(うちむら・てるよし)
- '64年、熊本県生まれ。'85年、南原清隆と「ウッチャンナンチャン」を結成し、デビュー。“お笑い第3世代”ブームを築く。現在、TBS系『ザ・イロモネア』、日テレ系『世界の果てまでイッテQ!』などにレギュラー出演中。また、数々の映画やドラマで俳優としても活躍。
TEXT●泉英一 Photo●源賀津己
スタイリング●中谷東一(内村)、高村純子(さまぁ〜ず)
衣装協力●オプティシャンロイド(内村)、
REDWOOD、STEPAHEAD、REDBROS、BerBerJin、
Tailgate(さまぁ〜ず)
“プロデューサー”内村光良のもと、さまぁ〜ずら人気芸人たちが体を張って笑いに挑む姿が感動と爆笑を呼んだ伝説のバラエティ番組『内村プロデュース』。DVDもこれまでに7巻が発売され、すべて大ヒットを記録しているが、この度、ついに最終巻『内村プロデュース〜円熟紀』のリリースが決定した。内村とさまぁ〜ずの3人が今、『内P』への想いを改めて語る。
――いよいよ『内村プロデュース』レギュラー放送の最終回を収めたDVD『内村プロデュース〜円熟紀』が発売されるわけですが、『内P』のDVDは、これで最後になってしまうんでしょうか?
内村「ええ、そうですね。ただ、この後“何とかチョイス”っていうのが……(笑)」
大竹「謎のDVDが(笑)」
内村「そうそう(笑)。『俺チョイス』っていう、各メンバーお気に入りの回を収録したシリーズが3月に出るんですけど。でも『内P』のDVDシリーズとしては、とりあえずこの『円熟紀』でひと区切りかな、と」
三村「いやぁ、やっぱり寂しい気もしますけどね。でもまぁ、ジャケットの色がなくなる前に打ち止めになってよかったんじゃないですかね」
――なるほど(笑)。『内P』DVDシリーズは、ジャケットはすべて共通のデザインで、色だけが違うから……。
三村「そうそう。このまま行くと何色にしていいか分かんなくなっちゃいますから。どんどん微妙な色になっていっちゃうんで。群青色とか(笑)」
大竹「だけど俺なんかは、これが最後って感じがしないんですよね。『内P』って何か、今でもずっと息づいてるような気がして」
――『内P』のDVDはすべて大ヒットしてますからね。
三村「ねえ。終わってから何年も経ってる番組のDVDを、今でもたくさんの人が見てくれてるんですもんね」
大竹「いや、すごいことだなと思いますよ、ほんとに」
――その根強い人気の秘密は何なんでしょうか。
大竹「うーん……だからやっぱり、終わってみて、分かったんでしょうね、みんなね」
――何が分かったんですか?(笑)
大竹「いや、よくあるでしょ、別れちゃってから『もう一度やり直したい』みたいな……分かります?」
三村「ああ、なるほどね。別れてみて初めて、本当の良さが分かった、みたいな」
内村「どこか恋愛にも似た(笑)」
大竹「そうです、そうです。でも、別れたからこそ美しい思い出になってるのかな、とも思うし」
内村「ああ、うんうん、それはあるかもしれないね」
三村「『内P』って、みんなから惜しまれつつ終わったイメージがあるんですよ。だからこうして、いまだに支持されてるのかなって思いますね」
――最終回の「内P卒業式をプロデュース!!」の収録時のことは今でも覚えていますか?
三村「よ〜く覚えてます(笑)。あの日はみんな、いつもより口数が少なくてね、何しゃべっていいか分かんないというか、うわの空というか(笑)。何だかちょっと空気が違ってたんですよ。『今日で終わっちゃうんだ』って言わないようにしよう、みたいな」
内村「私も番組の最終回っていうのはたくさん経験してきましたけど、あのときだけは、ちょっと独特な雰囲気でしたねぇ。やっぱり『内P』って、みんなで作り上げていく番組だったじゃないですか。だから、ああいう何とも言えない空気になったんでしょうね。我々だけじゃなく、TIMのふたりも、ふかわ(りょう)も、出川(哲朗)くんもね、みんなそれぞれ感じるところがあったんだと思います。ふかわなんか最後、号泣してるし(笑)」
三村「あいつはオープニングから涙目でしたからね」
内村「(笑)。ただ、彼のおかげで我々は泣かずに済んだんですよ。『俺たち大人は、しゃんとしなきゃ』って(笑)」
三村「まぁ、僕は泣く寸前まで行きましたけども(笑)」
大竹「いや実は、俺も泣きそうだったんです、オープニングからずーっと。だからDVDを見てもらえれば分かると思うんですけど、最終回では俺、誰よりもツッコんだり笑ったりしてるんですよ。俺が一番ふざけてるんです(笑)。『これは黙ってたら絶対泣いちゃうな、俺』と思ったんで」
内村「(笑)。ですから今回の『円熟紀』は、そのへんが見どころなんじゃないでしょうか(笑)。オンエアを見た人も、見ていない人も、卒業式の独特な空気感を共有してもらえたら嬉しいですね」
――でも、『内P』をリアルタイムで知らない若い人はこのDVDをどんなふうに見るんでしょうね。
内村「ハハハハ。どうなんですかねぇ」
大竹「きっと貴重映像として見る人もいますよね(笑)。芸人さんが泣いてるところなんて、普段なかなか見れませんから」
内村「確かにちょっと異常な画だもんね(笑)。感動系のバラエティで泣く芸人さんはけっこういるけど……」
三村「純粋なお笑い番組で泣いてるっていう(笑)」
内村「しかも、しょっぱなから(笑)」
大竹「全員、ふざけながら泣いてる、というね(笑)」
アスミック
2940円 / ACBW-10554
- 名人の“技”にシビれました
- 『志の輔らくごのおもちかえりDVD 1「歓喜の歌2007」』
- 「ストーリーの構築の仕方、ひとりで何役も演じ分ける演技力……立川志の輔さんの“技”にシビレました。落語にはあまり詳しくないので偉そうなことは言えないんですが(笑)」(内村光良)
20世紀フォックス ホーム エンタテインメント
3990円 / FXBA-36281
- オルガ・キュリレンコに一目惚れ
- 『ヒットマン 完全無修正版』
- 「オルガ・キュリレンコを見て“この子、絶対売れるな”と思ってたら、最近『007/慰めの報酬』のボンドガールに選ばれたんですよ。先見の明があるんです、俺(笑)」(大竹一樹)
