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Interview

ジョナス・ブラザーズ アメリカで大ブレイクした3ピースバンドは実の兄弟

ジョナス・ブラザーズ

“あのビートルズをも凌ぐ人気”とアメリカを中心に騒がれている3兄弟、ジョナス・ブラザーズ。昨年、全米リリースされたニュー・アルバム『ア・リトル・ビット・ロンガー』はビルボード・チャートで1位を獲得。日本でもいよいよリリースされる本作のことを中心に、PV撮影の秘話などを語った。

“ステージに立って周りを見たとき血が繋がった兄弟がいる

――それでは、自己紹介をお願いします。お互いを紹介してください。

ジョー「長男のケヴィン・ジョナスは、21才。盛り上がったヘアスタイルで、怒ると大きくなるんだ。バンドではギターをプレイしていて、グループのビジネスマンなんだ。三男のニック・ジョナスはミスター・プレジデント。ギター、キーボード、ドラム……、ほとんどの楽器をプレイするよ。素晴らしい男で、僕のルームメイトでもある」

ケヴィン「次男のジョー・ジョナスは、19歳。誕生日には、サイドカー付きのモーターサイクルをもらったんだ。リードボーカル、キーボード、ギター、パーカッションを担当。みんなで一緒に活動して、3人でジョナス・ブラザーズさ」

――兄弟でバンドをやることになったのは?

ジョー「バンド結成のきっけはニック。彼のソロ・プロジェクトで、曲をレコーディングしていたんだ。それを聴いた誰かがニックに声をかけて、みんなで曲を作ったら3人を巻き込んだカタチになったんだ」

ケヴィン「そして、ジョナス・ブラザーズになった」

――兄弟バンドのいいところって?

ケヴィン「ステージに立って周りを見たとき、ランダムに選ばれた人間でなく、そこに血が繋がった兄弟がいること」

――すっかり人気者だけど、どんな時にそう感じる?

ジョー「ノミネートされるとき。ローリングストーン誌の表紙を飾るとき。ビルボード1位になるとき。どれもすごいことだよ。でも、僕らが誇りに思う事のほんの一部さ」

ケヴィン「あとパパラッチが僕らの家の屋根に上っている女の子の写真を撮ったとき。僕らがツアーしてるときにね」

――最新アルバム『ア・リトル・ビット・ロンガー』はビルボードで初登場1位になりました。周りの反応は?

ジョー「もちろん、ファンの反応がとても大きいよ。音楽業界の人たちからのリスペクトもあって、沢山のアーティストから“おめでとう”とか“喜ばしいね”と言ってもらえたんだ。ここ数年すごく努力して、やっとナンバーワンのアルバムが出せたから、そう言ってもらえるのはとても嬉しいし、とても良い気持ちだ」

――今回のアルバムには、ユニークな音楽的エッセンスが随所にちりばめられてますが、どれくらいで曲ができあがりましたか?

ジョー「リリックとメロディがすごく早くできて5〜10分で完成する時もあれば、何週間、何か月ともっと時間がかかる時もある。でも、ひとつ誇れるようなアイデアが浮かべば早く出来上がる事が多いよ。メロディに関しては、聴き返して初めて、“この曲いいね”なんて思うこともある。たまに、自分達の音楽に聴き惚れる事もあるから」

――ニュー・アルバムのサウンドに影響を与えたアーティストは?

ニック「僕らは、自分達のサウンドを探すために、色んな音楽からエッセンスを取り入れてる。エルビス・カステロ、ジョニー・キャッシュ、プリンスが大好きで、彼らが今作に影響を与えてくれた。ジョニー・キャッシュの物語性、プリンスのファンクとソウル、エルビス・カステロのロックとメロディ。3人を掛け合わせて、僕らがあるんだ」

――アルバムに収録する曲を選んでいるとき、何をテーマにしました?

ジョー「前作の続きとなる事が、今回選曲をする際大事だった。聴いた人が心地よく楽しめ、以前の僕らと違うと言うような思いを抱かせないことが大事。ボーカルも大人になったと思う。アップビートの曲で、気持ちのいい、グッド・バイブスを持った曲ばかりを選んだ。哀しい曲もあるけど、ほとんどの曲はアップビートでハッピー」

――制作はどんなプロセスで?

ニック「失恋とか、その時体験している事からインスピレーションを得て制作するよ。リリックも、実際の体験に基づいていて、『ア・リトル・ビット・ロンガー』、『ソーリー』、『キャント・ハヴ・ユー』は、実体験を書いた曲。自身の体験を曲に出来るのは、素晴らしい事だよ」

――タイトル曲の『ア・リトル・ビット・ロンガー』はどんな曲ですか?

ニック「これは、僕の糖尿病のことを歌った曲。スペシャルな曲だと感じたし、レコーディングしたら素晴らしいものが出来上がった。この曲を毎晩演奏して、みんなで歌える事は僕にとって本当に意味のあることだね」

――いつも3人で曲づくりしてますが、この曲に関してはどんなふうに?

ケヴィン「これはニックが作ったニック自身のことを歌った曲。グループとしては、この曲を自分のものにしたんだ。ニックの心からの曲だって感じるし、僕らはそれに感銘した。それに、彼の糖尿病は僕らの事でもある。この曲は僕らにとって素晴らしいもので、作曲した人だけのものじゃなくグループみんなの曲なんだ」

――ニックは、この曲をアルバムに収録してどんな気持ち?

ニック「自分のストーリーをみんなと共有できるのは本当に光栄なことだと思ってる。自分の感情を吐き出すために書いた曲だけど、同時に人々に困難を乗り越える力となっていたみたいだ。とても特別な気持ちさ」

――このアルバムで挑戦したことはありますか?

ケヴィン「たくさん新しい事にチャレンジした。色んな楽器に挑戦した。とくに『ラヴバグ』では、新しい楽器、新しいアイデアで臨んだ。曲の途中に入るヘンな声を作ったりして、とても楽しかったよ!」

――このアルバムは、どの辺りが一番自分らしさが出ていると思う?

ケヴィン「僕にとっては、このアルバムの“楽しい側面”。『ビービー・グッド』や『ビデオ・ガール』のすごく楽しいワクワク感とか。いつもクレイジーな僕だから(笑)。その辺りが自分らしいかな。『キャント・ハヴ・ユー』や『ア・リトル・ビット・ロンガー』とかのパワフルで深い感情は、ニックのパーソナリティを表わしている。すごいボーカル・パフォーマンスのある曲は、ジョーとニックの両方らしいと思う」

――お気に入りのPVはありますか?

ケヴィン「『バーニン・アップ』と『見つめあう恋』。僕らのファンがいかに情熱的かを表現してるし彼女達へのトリビュートでもある」

――PV撮影の秘話は?

ケヴィン「『バーニン・アップ』は楽しかった。みんな違うキャラクターに扮して。僕は空手の有段者、ジョーはマイアミ・バイス。ニックはジェームス・ボンド」

ジョー「僕のお気に入りは、リハーサルなしでただ喋り続ける最後のところ」

――今年の夏にはワールド・ツアーがありますね。日本でツアーはしたい?

ジョー「もちろん! 日本のファンが大好きだし、会ってツアーして一緒に時間を過ごすのが待ち切れないな。近いうちに会おう」

特集「全米で空前の人気! ジョナス・ブラザーズ」

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PROFILE

ジョナス・ブラザーズ
ケヴィン(長男)、ジョー(次男)、ニック(三男)の3兄弟からなる、全米のスーパー・グループ。元々は兄弟それぞれ個々に活動していたが、彼らが書き上げた楽曲がレコード会社の目を引き、'06年8月に3人グループとしてデビュー。全米では今や押しも押されぬトップ・アーティストだ。
公式サイト

ALBUM

ジョナス・ブラザーズ『ア・リトル・ビット・ロンガー』

『ア・リトル・ビット・ロンガー』
1月14日(水)発売 / 2940円
cutting edge
CTCW-53114/B(CD+DVD)

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