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Interview

はるな愛 色モノなんかじゃ終われないっ!!

はるな愛

いまや飛ぶ鳥を落とす勢いとなったタレント・はるな愛。念願のCDデビューを果たした彼女が、その気持ちを赤裸々に語ってくれた。

Text●本間夕子 Photo●幾石倫子

“はるな愛”は女の子でもあって男の子でもある

――CDデビューされた時のお気持ちは。

「ホンットうれしかったです。大西賢示くんだった時からの夢が実現しましたね。小さい頃からずっと女の子のアイドルをテレビで観てて、その時がいちばん自分が女の子でいれる時間だったんですよ。当時の憧れのアイドルの方たちがいて今の自分があるわけで、その上、CDまで出せるなんて!」

――でも夢に向かって一直線の道のりではなかったでしょう?

「やっぱり自分が男の子だから、夢は持ちつつも、それとは違う方向に進まなきゃいけないことは多かった。自分が男でいなければいけない現実ってどうしてもあって。でも、そうやって遠回りしながら“やっぱり私は男なんだ”と理解をした上で“じゃあ女の子になるにはどうしようか”って考えて、エアあややを生み出したり。ほら、男だからこの声でしょ? でもエアだったら女の子になれるじゃない? メイクもいろいろ勉強したり……自分が男だって認めてから一個ずつ夢に近づいていった感じなんです」

――遠回りしたからこそ掴めたのかもしれないですね。

「そうですね。でも“掴んだ”というより、一度きりの人生を自分らしく生きてたら皆さんが興味を持ってくださったっていうのが正直なところかな。だって今までいろんなオーディション受けては落とされて。もーうそれはそれはすごい数の。波もすごく激しかったし」

――それでも諦めず、ここまで来れた理由というのは?

「歌ですね。エアあややをしててもそうなんですけど、私が実際歌ってなくても松浦(亜弥)さんの声が“イエー! めっちゃホリディ!”って叫んだら、私自身すごく元気になるし観てる人たちもすっごい幸せそうな顔になるんです。そういう歌の力とか、歌の間、そこに自分が存在してる喜びとか快感とか、そういうのがやっぱりいくつになっても薄れなかった。現実にはいろんな悩みや問題が降りかかったりするけど、でも歌が鳴るときだけは、例えばそこがカラオケボックスでも“自分がいちばんのアイドル”って思って歌えたから」

――そうして今、夢でもエアでもなく、本当に歌手になられて。

「ね? しかもこの声でねっ(笑)」

――それがいいなって思いましたよ。

「ホントですか? このガラガラ声が?」

――はい、逆に可愛らしさが引き立つなって。

「あははっ! うれしい。でもホントいい曲を書いていただいてね。PVも観ていただけました?(CD+DVDに収録) 実はPVをすごく観てもらいたいんですよ」

――動きがとてもキレイ! 観てて真似したくなりました。かなりハードル高いけど。

「そう、歌もけっこうハードル高い(笑)。でも、ぜひ歌って踊ってください!」

――頑張ります。テレビで拝見していても思いますけど、やっぱりはるなさんはエンタテインメントであることを何より大切にされてらっしゃいますよね。今回のCDはその結晶であるような気がして。

「はい、やっぱり歌手である前にエンタテイナーでありたいので。歌があって振りがあって空気が伝わって、そうすることでみんなにも笑顔が溢れて元気になってもらって。それが自分にとっても元気になれることだったりしますし」

――それにしても2008年、激動激変の年だったでしょう。

「もう激変も激変。激変に気づかないぐらいすごいスピードで過ぎていきました。あ゛っっっっっ!!!という間でした、ホ〜ンマに」

――今の“あ゛っっっっっ!!!”は太字ですね(笑)。

「男文字にしといてください、筆文字かなんかで(笑)。ホンマ多いときは3日間寝る間もなかったりで正直ボーッとすることもあるんです、体力的には。でも小さい時から、当時のアイドルが歌番組から歌番組に移動とか、ホント寝れなかったりっていう話を聞いて“いいな、どんな車に乗るんだろ、車の中で何してるんだろ”って思ってたんですよね。それが今、全部できてるので大変だけどすごい幸せ。衣装の上にコート着てバーッと出ていったりとか“うわ、私アイドル!”とか思って(笑)」

――じゃあ、楽しんで駆け抜けた1年だった。

「ホントそうです。問題は今年ですねっ(笑)。駆け抜けたいよね〜! 今年はさらに皆さんの心に深く残るようなタレントとして、歌もそうですけど、自分の声で何かメッセージを伝えられたらって。お芝居にもチャレンジしたいし、コメンテーターとか、そういうちょっと落ち着いたお仕事もしてみたい。あと、アジアのアイドルのエアを勉強して、海外進出とか。そうしたら私っていう存在がもっとお役に立てることも増えてくるんじゃないかなって。性同一性障害、ニューハーフ、ゲイ……いろんな言葉がありますけど、最近にやっと私っていうのは“ひとりの人間の個性”かなと思えるようになってきましたし。個性の強い生き方が認めてもらえてるのかなって」

――“はるな愛”という個性が。

「“はるな愛”は女の子でもあって男の子でもある。両面持ってることをマイナスではなく武器にして、考え方とか観せ方とか、上手に使い分けていけたらいいなって。だから“大西賢示”も“はるな愛”もふたつとも私の名前なんですよね。ひとりに絞ることは今はしたくない、ふたりいる今の人生がホント楽しいんですよ」

――人生の伴侶が自分の中にすでにいるみたいなものですかね。

「あはははは! それ、寂しいんじゃない?(笑)」

――いやいや、素敵だと思います。大西賢示さんとはるな愛さん、手に手をとって2009年も駆け抜けてください。応援してます!

「は〜い! それはもう皆様にかかってますのでね、よろしくピ〜ス!」

ワタシがススめる! 最近気になるアレコレ

Skoop On Somebody『Q』
SME Records
1223円
SECL-703

ダンサブルなS.O.S.
Skoop On Somebody『Q』
S.O.S.らしいソウルテイストあふれるアッパーチューン。「昔から大好きで、何回も曲を聴いて癒されています。この曲もサイコー! 大声で歌って気持ち良くなりたいですね」

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松浦亜弥『AYA The Witch』
zetima
3990円
EPBE-5303

誰もが納得(笑)のチョイス
松浦亜弥『AYA The Witch』
2008年春に行われた“本家あやや”のライブDVD。「私も出演させてもらったライブのDVDです。憧れの“あやや”とステージで共演できたので、めっちゃ思い入れがあります!」

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PROFILE

はるな愛

はるな・あい
1976年7月21日生まれ、大阪府出身。松浦亜弥のライブ音声に合わせて口パクでパフォーマンスを披露する“エアあやや”の芸で2007年後半頃からブレイクし始め、「よろしくピ〜ス」や「言うよね〜」などのギャグがその人気に拍車をかけた。現在、多数のレギュラー番組を抱える売れっ子タレント。
公式サイト

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