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Interview

湯川潮音 映画『ティンカー・ベル』の日本語版テーマ曲を歌う湯川潮音。“ティンカー・ベル”に色々な憧れを抱いていたという彼女が、その魅力を語ってくれました!

湯川潮音

Text●永堀アツオ Photo●相澤心也

「今回のテーマ曲は、もうただひたすら、やりたいと思いました」

──ディズニーとのコラボは、ウォルト・ディズニー生誕100周年を記念したトリビュート・アルバム『Disney Age@D_100 Cafe』で、「TOY STORYU」のテーマ『When She Loved Me』を歌って以来、2回目になりますね。

「初めてのレコーディングがディズニートリビュートだったので、個人的には、自分の節目のときにディズニーから縁を頂いてるので、今回もまた節目になりそうだなって思ってます」

──最初に、今回の映画『ティンカー・ベル』の日本語版テーマ曲を歌うというお話を聞いたときはどう思いました?

「もうただひたすら、やりたいと思いました。子供のころからティンカー・ベルには、いろいろな憧れを抱いていたので、幼稚園のときにお遊戯会でティンカー・ベルの役をやって以来、久しぶりにティンカー・ベルになりきって作らせてもらいました」

──ティンカー・ベルにはどんな魅力を感じてますか?

「女の子ならだれでも憧れる要素があると思うんですよね。魔法の粉をかけて、そこにあるものをふっと変えられたり、空を飛べたり、羽根がキレイだったり。しかも、やきもち焼きだったり、お尻とかくびれとか、性格や体型が変に女らしいところもあって。だから、かわいいっていうだけじゃなく、女性らしいっていう憧れがあったのかもしれないですね」

──映画をご覧になってどんな感想をもちましたか?

「もともと好きだったっていうのもあって、いろんな妖精の世界の妄想を抱いてたので、いい意味で、期待を裏切られたというか、予想以上の内容でしたね。妖精の国にこんなにキャラクターがいることも知らなかったし、ティンカー・ベル自体の印象も変わりました」

──ファンタジーなんですけど、共感できる部分が多い作品ですよね?

「そうなんですよ。お伽噺だけでは終わらないような人間くさいところが結構あって。ティンクも最初は、“もの作りの妖精”という自分の才能を受け入れられないでいるんだけれども、ちょっと自信をもつだけで、世界が広がっていくんですよね。楽曲のテーマとも共通するんですけど、“ほんとうのわたし”でいることは、実は簡単なようで難しいっていう。その一歩を踏み出すような映画だなって思いました」

──どのシーンが印象に残ってますか?

「すごく鮮やかで広がりのある映像だった、花畑が一面に広がってるシーンがいちばん頭に残ってますね。それと、ティンクが妖精たちと一緒に空を飛ぶシーンがあるんですけど、そのシーンもすごく伸び伸びとして印象に残っていたので、簡単な言葉だけど、伸び伸びとした夢のある世界が描けるような歌にしたいなって思ってましたね」

──普段書いてる歌詞とは近いですか? 遠いですか?

「自分のなかでは普段、使わないような言葉も結構使ってると思いますね。<お目覚めの合図>とは絶対に言わないし(笑)、<どこまでもゆけるよ>も言わないかもしれない。そういう意味では、自分のなかのすごく前向きな部分を引っ張ってもらった感じです。風景の描写は自分の曲でもするんですけど、イメージとして、ちょっとおませな女の子っていう印象があったので、その頃の自分を思い出して書いてました。変に背伸びをしたくなったり、なんでも知ってるのよっていう顔をしちゃうような時期、女の子ならきっとありますよね」

──アレンジにはどんなイメージがありました?

「英語版の方がかなり壮大なイメージだったので、できるだけシンプルな形にしようと思って。映画のいちばん最後に流れる曲なので、物語にほっと花を添えるようなイメージですね。冬の時期にぴったり合う映画なので、ぜひ映画館で見て欲しいし、たくさんの妖精のなかから、“こういう人っているよね?”って、当てはめながら観るのも面白いんじゃないかなって思います」

──ちなみに潮音さん自身はどのキャラクターに近かったですか?

「自分のなかでは、エレガントでユーモアがあって、女性らしい魅力をもったロゼッタ(植物の妖精)になりたいなって思うんですけど、性格的には、どうしてもティンカー・ベルですね。がんばればがんばるほどに失敗するっていう……(苦笑)」

──でも、潮音さんの歌声は、「天使」や「妖精」と評されることが多いじゃないですか。

「あの〜、今回妖精のかっこうをした4歳から7歳くらいの子たちと一緒にイベントで踊ったんですけど、それを見て、もう無理だなって(笑)。そこで惨敗して、妖精になるのはあきらめがついたんですけど、映画『ティンカー・ベル』は四部作ということなので、脇役でもいいので、また何かやらせてもらえたらいいなと思ってます(笑)」

ススめる! 最近気になるアレコレ

『フットベル』  

『フットベル』
「吉祥寺のアジアン雑貨屋さんで買った、足につける楽器ですね。弾き語りのライブで、『しずくのカーテン』とか、賑やかな曲の雰囲気をひとりで出すときに役立ってますね」
 
 

『ヴェレダ ワイルドローズ』
 

『ヴェレダ ワイルドローズ』
「最近、メイクさんに教えてもらったバラの匂いがするクリーム。すごく乾燥する冬でもかなり長く保湿されるし、オーガニックのバラをたっぷり使ってるので気に入ってます」

 

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PROFILE

湯川潮音
1983年生まれ。東京都出身。デモテープをきっかけにウォルト・ディズニー生誕100周年記念トリビュート・アルバムに参加。2004年、初のフル・アルバム『逆上がりの国』リリース。最新作は『灰色とわたし』。また、映画出演や「100万人のキャンドルナイト」への参加など、音楽を中心にしつつも広がりある活動をじっくり行っている。
公式サイト

INFORMATION

  • ★映画『ティンカー・ベル』12月23日より全国公開

『ティンカー・ベル』作品情報
公式サイト

  • ★ライブ情報はこちら

湯川潮音チケット情報

DVD

湯川潮音『灰色とわたし 2008 Live DVD』

『灰色とわたし 2008 Live DVD』
発売中 / 3300円
SESES-01

※湯川潮音オフィシャルホームページとライブ会場のみで販売。

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