今年10月22日にアルバム『Number1』をリリースし、11月1日には幕張メッセ 幕張イベントホールにて来日公演を大成功させたBIGBANG。本公演の直前に、最新作、ライブについて話を聞いた。
Text●宮本英夫 Photo●三浦孝明
――今回の「BIGBANG STAND UP TOUR 2008」は、幕張メッセでの公演がソールドアウトして追加公演が決まるなど、大変な人気でしたね。日本での歓迎ぶりをどんなふうに感じていますか。
SOL「あとにかく“感謝”という言葉しかありません。日本には何度も来ていますけど、いつも滞在期間が短くて、それにも関わらず、こんなにたくさんの方に応援してもらっていることにとても感謝しています。コンサートのチケットを買ってくれた方にも、心から感謝しています。これからの日本でのBIGBANGの活動を、僕ら自身も期待していますし、一生懸命頑張りたいと思っています」
――一足先にリリースされた日本での正規の1stアルバム『Number1』も、オリコン・デイリーチャートで初登場3位を記録しました。これはどんな作品ですか?
SOL「これが日本での正規の1stアルバムになるということで、僕らのいろいろな面を聴いてほしかったんですね。曲は、非常に洗練されたものや、トレンディなものや、1曲ごとにとてもバラエティが豊かです。過去にリリースされたミニ・アルバムの中からの曲に加えて、新曲も6曲収録されているんですが、たとえば『Number1』という曲はクラブ的なノリのいい曲で、とても楽しめると思います。ほかにR&Bテイストの曲も収録されていて、そちらは今の季節にぴったりだと思いますね」
――それぞれ、アルバムのお気に入りのポイントを挙げてください。
V.I「ダンサブルな曲と、R&Bテイストの曲との調和がとれているところが好きです。最後まで飽きずに聴けるし、とても聴きごたえがあると思います」
D-Lite「僕は『Intro』を聴くだけでワクワクしますね。すばらしいサウンドだと思います」
SOL「僕は『Make Love』がとても気に入っています。僕が韓国でソロで出したアルバムの中に収録されていた曲で、それを編曲して、BIGBANGのメンバーと一緒に歌えたことがとてもうれしいですね。R&Bテイストのとてもいい曲なので、聴けば聴くほど好きになります」
T.O.P「今までよりも、さらにアップグレードした僕たちの姿を聴いてもらえる作品ですね。音楽だけではなく、ミュージック・ビデオも気に入っているので、そちらもぜひ見てほしいです」
G-Dragon「『Remember』という曲がとても気に入っています。ラップも歌も非常に洗練されていて、サウンド的にもクオリティが高い。楽しんでもらえると思います」
――ちなみに、最近どんな音楽を聴いていますか?
V.I「最近、ロックバンドをよく聴くようになったんです。ローリング・ストーンズの映画『シャイン・ア・ライト』を見てから興味を持って、AC/DC、オアシスなどを聴いています」
D-Lite「基本的にはR&Bが好きなんですけど、最近はもっと幅広い音楽を聴こうと思って、いろいろな新譜を探して、ジャンルは関係なしに聴いています」
SOL「(日本語で)季節が寒くなってきたので、スローテンポの曲がいいと思います。最近は、ロビン・シックの曲を聴いています。(韓国語で)音楽は、季節の影響をすごく受けると思うんです。秋から冬になってくると、ソウルやR&Bがとても似合いますね」
T.O.P「もうすぐコンサートがあるので、BIGBANGのアルバムをよく聴いています。歌詞を覚えるために(笑)」
G-Dragon「僕は、韓国の昔の歌手の音楽を聴いています。昔の音楽は、とてもすばらしいと思います。1か月前にリリースされた音楽を今聴くと飽きてしまうんですけど、逆に10年前、20年前、30年前の曲を今聴くと、全然飽きることはなくて、とても洗練されていて、斬新な感じさえするんですね。韓国的な情緒に合うという理由もあると思うんですけど、初めて聴くにも関わらず、ずっと聴いてきた音楽のようにリラックスできるんです。雰囲気もいいし、歌としても深みを感じます」
――韓国でライブをする時と、日本やほかの国とでは、意識して変えていることはありますか?
SOL「(この場所ではこうしなければいけないとか、これはやってはいけないとか、固定観念はまったくないです。ステージの上ではいつも、僕たちのやりたい音楽を見せることに専念しています。今回の日本のツアーでは、主に新曲をやるんですけど、それは、僕たちの一番新しい姿を見せたいからなんです。音楽的にも、パフォーマンス的にも、僕たちの一番新しいものを見てもらって、さらに楽しい部分も加えてやりたいと思っています」
――BIGBANGがこれから目指す夢を教えてください。
SOL「いろいろな国の、いろいろな場所にいる方々に僕たちの音楽を聴いてもらうことです。日本では『Number1』がオリコン・デイリーチャート3位というとてもうれしい結果が出て、とても感謝しています。今後も、一生懸命やるしかないですね。メンバーそれぞれの夢はあると思うんですけど、BIGBANGとしては、音楽的にベストを尽くして、さらにカッコいいものをみなさんにお届けしたいです。これからも、そうやって進んで行くと思います」
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