- 『BTD』
- 発売中
- 1200円
- CPCS-10003
Text●坂本ゆかり Photo●李世午
K-POPブームが続く日本。「ネクストブレイクは果たして誰か」とよく問われるのだが、「INFINITE(インフィニット)」と答えている。今年、韓国で大ブレイクを果たした7人組ボーイズグループだ。その親しみやすさから“彼氏ドル(ナムチンドル)”と呼ばれ、韓国の大物ガールズグループたちも、こぞって“お気に入り”に彼らの名を挙げている。“シンクロ率99.9%”のチームダンスと確かな音楽性、そしてファンに対するサービス精神で、日本でも人気は加速し、11月19日に発売された日本デビュー・シングル『BTD』は、オリコンデイリーチャートで2位を獲得。とはいえ、一般的にはまだまだ無名なINFINITE。今のうちにチェックすべし!
エル
ソンジョン
――日本デビューの記者会見には、200人ものマスコミが来ました。注目されてますよね。
ドンウ「7月に初めてのショーケースを開いたときは、50人 くらいのマスコミの方が来てくださいました。その時もスゴイ!って思ったので、今回も同じくらいだと思ってたんです。いざ、壇上に立ってみるとカメラのフラッシュが凄いし、ムービーカメラもたくさんいるし、記者の方も大勢いてビックリしました」
ソンヨル「だから、すごく緊張しちゃって! 準備してきたコメントも上手く言えなかった〜」
ウヒョン「ソンヨルはビビって、日本語のコメントの途中で止まっちゃったんです。それを見た僕たちのほうがドキドキしたよ(笑)」
――エルくんは、7月期の日本のドラマ『ジウ 警視庁特殊犯捜査係』(テレビ朝日系)にジウ役として出演。黒木メイサさん、多部未華子さんらと共演を果たしました。このときも記者会見をしたし、日本の取材にも慣れてたでしょ?
エル「ドラマの時は僕ひとりでしたが、今回はINFINITEとしてのデビュー会見じゃないですか。だから、ひとりの時よりも初心を忘れずに、一生懸命やろうという思いで臨みました」
――11月18日のラゾーナ川崎でのデビュー・イベントには、1万人もの方が来てくださいました。
ソンヨル「日本デビュー・イベントに、あんなに大勢の方が来て下さるとは思わなかったんですよ。ステージに上がったら本当に多くの方が一緒に歌って応援してくださるから、僕たちのダンスにも自然と力が入って(笑)。3曲の予定だったのですが、わざわざ来てくださった方たちに僕たちの感謝の気持ちをわかっていただきたくて、急遽5曲歌わせていただきました。とにかく一生懸命やりました!」
ソンジョン「僕たちの夢は、INFINITEのことをたくさん知っていただきたいということなので、すごく嬉しかったです」
ドンウ
――ドンウくんは、来日中に21歳の誕生日を迎えたんですよね。
ドンウ「はい。イベントのときに、ファンのみなさんが祝ってくださったのがすごく嬉しかったです。バースデイ・ソングを韓国語で歌ってくださったり、ハングルでお祝いのメッセージを掲げてくださったり、取材のときには媒体の方がケーキを用意してくださったり。初めての海外活動で、海外に来られただけでも嬉しいのに、行くところ行くところでみなさんが親切にお祝いしてくださって、ステキな誕生日を過ごすことができました」
――デビュー・シングル『BTD』がオリコンデイリーチャートで2位、週間でも7位という素晴らしい成績を収めました。
ソンギュ 「一番に、応援してくださったファンのみなさんに感謝したいです。そして、一緒に苦労してきたメンバーたちにも。ただ、これが始まりなので、『BTD』をきっかけとしてどんどん上を目指していくことが大事だと思っています。でも、すごいスタートですよね!」
――日本では、デビューしてすぐに結果が出ましたが、韓国では1位を獲るまでに1年3ヵ月かかりました。韓国でのヒットの定石といえば、まずバラエティ番組に出演して認知度を上げてファンを増やしていくというパターンが多いのですが、INFINITEは音楽活動をメインに地道にやってきたところが、他のグループと違いますよね。
ドンウ 「昨年6月にデビューして、ずっと休まず音楽活動をしてきました。1年3ヵ月って聞くと長いように思えますが、INFINITEとして過ごした1年3ヵ月は、あっという間でしたね」
ソンヨル 「1位を獲ったときも、まさか獲れると思ってなくて、何の準備もしてなかったんです。いつも通り、精一杯ステージを務めることだけを考えていたから。だから、いざ1位になってコメントを求められたときに、メンバー全員が戸惑っていた姿を今でも思い出します(笑)」
ウヒョン 「僕たちは、音楽で評価されたい。アイドル=大衆音楽じゃないですか。だから若者だけじゃなくて、あらゆる世代に音楽で支持されるグループになりたいですね」
ウヒョン
ソンギュ
――韓国では9月に『Be Mine』、10月に『Paradise』で連続して1位を獲得し、大ブレイクしたわけですが、今や“彼氏ドル(ナムチンドル)”と呼ばれて、少女時代、KARA、ワンダー・ガールズ、ブラウン・アイド・ガールズ などのメンバーたちも、INFINITEをお気に入りアーティストに挙げていますよね。
ウヒョン 「あはは(笑)。そうですね、嬉しいです。嬉しくないっていったら嘘ですよね(笑)」
ホヤ 「正直にいうと、1位を獲ったときくらい嬉しい(笑)」
ウヒョン 「もっと頑張って、恩返しをしなきゃいけないですね。未熟な点がないように。“彼氏ドル”として僕は、いつもファンのみなさんの彼氏だと思って活動しています。みなさん、浮気しないでね! 僕だけを見て!」
――ウヒョンくんのファンサービスも、話題になってますもんね(笑)。INFINITEのキャッチフレーズといえば、“シンクロ率99.9%”!
ウヒョン 「デビュー前から、1日18時間の練習に耐えてきました。ケガをすることもあったし、あまりにキツい練習で、まだ子供だったソンジョンは吐いてしまったこともあります。今でも、ダンスの練習をするときはビデオに撮って、ひとコマひとコマ、角度やタイミングが揃っているかチェックしています。“シンクロ率99.9%”と言っていただけるのは、僕たちの努力に対する賛辞だと受け止めています。そして、“シンクロ率99.9%”は、チームワークあってのものだと思っています」
ソンギュ 「僕たちのチームワークは、どのグループにも負けない。デビューが決まったときにも、INFINITEが目指すべき目標とチームワークについて話し合いました」
――そして、日本デビュー曲『BTD』では、“シンクロ率99.9%”の“さそりダンス”が話題に。ビデオの逆再生のような不思議なダンスですよね。
ホヤ
ソンヨル
ホヤ 「原型は僕が提案しました。足を振り下ろす反動で立ちあがるように見えますが、実はポイントは腕。腕の力が大事なんです」
ソンギュ 「そうそう。腕がシビレるんですよ!」
ウヒョン 「“さそりダンス”を完成させるコツも、練習、そして努力です」
――日本デビュー曲の『BTD』は、KARAのヒット曲を手掛けているSweetune(ハン・ジェホ、キム・スンス)さんの曲。どんな内容ですか。
ソンギュ 「BTD=Before The Dawn、夜明け前という意味。叶わないものに対する、切ない気持を歌っています。その対象は、“愛”だけじゃなく、“夢”でもあると思うんです。僕たちが超えなければならない“ハードル”のようなもの。思い通りにならなくても、乗り越えなければならないものについて歌っています」
――韓国では“トップアーティスト”になりましたが、日本ではスタートを切ったばかり。これからのINFINITEの目標は?
ソンヨル 「まずは『BTD』を歴史に刻みたいと思います。“さそりダンス”が歴史となるように! そしてINFINITEが“伝説ドル”となるように!」
ドンウ 「今年、INFINITEは短期間で急成長したと思います。INFINITE=無限という名のように、歌やダンスも発展していきたい。期待してください!」
ソンギュ 「日本ではデビューしたての新人ですが、僕たちには韓国で1年半頑張ってきたキャリアと、1位を獲った実績があります。だから、新人だけど新人らしからぬパフォーマンスをお見せしたいと思います。僕たちのチームワーク、そしてそこから生まれる“シンクロ率99.9%”のパフォーマンスには、絶対の自信があります。“ステージの上の僕たちは誰にも負けない”という気持ちで臨んでいます。デビューでオリコンデイリーチャート2位という素晴らしい結果をいただくことができましたが、次は、もっと上を目指します!」
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