- 『Best Collection 〜Best Akko〜』(1CD)
- 2800円/AVCO-36040
- 『Best Collection 〜Complete Best〜』(2CD)
- 3990円/AVCO-36038〜9
- 『Best Collection 〜15th Anniversary Box〜』(2CD+2DVD)
- 6300円/AVC1-36041〜2/B〜C
- 5月5日(水)発売
- avex trax
@ぴあTOP > インタビュー > My Little Lover
My Little Loverが、今年5月1日でデビュー15周年を迎える。アニバーサリーイヤーの今年は、ベストアルバムリリース、東名阪ツアーなど、さまざまなプロジェクトが盛りだくさん。15周年の控えたakkoに話を聞いた。
Text●星野彩乃
――今年は15周年のアニバーサリーイヤーですが、akkoさんのいまの率直な感想はいかがですか?
「15周年といってもまだまだ私は先を見ているので、毎年毎年やってくる通過地点にすぎないといいますか。そんなにジーンとしみじみくるようなこともないのですが、15という数字はきりがいいこともあって、今年はいろんな企画を盛り込んでやっていくので、自分自身でもすごく楽しい1年になるんだろうなってワクワクしてますね」
――そのスペシャル企画のひとつとして15年の軌跡を詰め込んだベストアルバム『Best Collection』が5月5日(水)にリリースされますね。
「小林プロデュースとソロプロジェクトと分けているのですが、改めていろんなことをやってきたな〜って冷静に思ってしまうのと、いろんなことをやってきたことが今に繋がっているんだなっていう実感がすごくありますね。そのときは全然気付かなかったけれど、あのときがあるから今もっといろんなことが自分でできているなんだな〜って。すごくヒストリーを感じますね」
――よりMy Little Loverというものを客観視できるようになったとか?
「それはありますね」
――akkoさんの中で分岐点となった楽曲、1アーティストとして楽曲の捉え方が変わったり、ご自身で成長したなと思えたのはどのあたりですか?
「やっぱりソロになってからですね。その前は圧倒的なリーダーがいたので、彼に委ねていた部分があったんですけど、ソロになってからはいろんなことのジャッジを自分自身でするようになったのは大きな違いですね」
――新曲が2曲収録されていることもあり、これまでの集大成であり、これからのさらなる未来を予感させるベストアルバムになりましたが、akkoさんが現在描かれている未来予想図はありますか?
「ボニー・レイットというブルースの女性ギタリストがいるんですけど、今彼女は61歳で、むちゃくちゃかっこいい弾き語りをするんですよ。2年前にギターを持つようになって、全然まだへたくそなんですけど、彼女みたいに60歳になったときにかっこいい弾き語りができるようになるのが今の夢ですね」
――まさにakkoさん自身、女性が憧れるかっこいい女性だと思うのですが、そこに対するプレッシャーみたいなものはあったりするんですか?
「まったくないですね」
――どんなときもかっこいい自分であり続けなきゃいけないとか。
「ぜ〜んぜん(笑)。普段の私はバカ飲みとかもしますし(笑)」
――本当に!?
「でも、そういうのがあって一生懸命頑張れる自分がいると思うし、バランスがとれるんですよね。中には『マネします』とか言ってくださるかたもいるんですけど、いつもキチンとしているわけではなく、だらしないところもたくさんありますし。でも、それを隠そうとも思ってないですし、どんなときもわりと自然体ですよ。まあ、つねに意識してることといったら、遊び心を大事にしているところなのかな」
――遊び心、大事ですね。きっとakkoさんはオンとオフの切り替えが上手なんですね。
「よく『歌詞とか制作に入るときは切り替わるんですか?』って質問をされたりするんですけど、切り替えている感覚がないというか、あくまで私の中では全部繋がっているうちのひとつなんですよね」
――そうなんですね。だから、akkoさんの紡ぎ出す歌声は、いつもakkoさんという存在を近くに感じられるんでしょうね。
「そう言っていただけるとすごく嬉しいですね」
――すごく落ち込んでいるときや失恋したときにMy Little Loverの歌を聴くとほっと安心できるというか。自然と肩の力が抜けて、素直な自分になれるんですよね。
「そもそも私はいいことばかりを言ったり、綺麗事を並べたりするのが苦手で。生きているといいことも悪いこともたくさんあるじゃない? だから、歌詞にもネガティブなことや辛口なことを書いたりするけれど、必ずそこは常に前向きに捉えることが前提ですね。そこは強く願っているところでもあります」
――かっこいいakkoさんだからこそ、一見、私たちとは違うんだろうな〜と思いきや、そういったネガティブで弱い部分が歌詞から垣間見れることで、「あっ私たちとakkoさんも同じ気持ちなんだ」って気持ちを共有できるし、曲の中に自分を投影することができるんですよね。
「私自身、強いように見えるかもしれないけれど、ホント歌詞に書いてある人、そのものなんで(笑)。私にとって歌詞を書くことは自分と向き合う作業といいますか。自分の心に引っかかるものを掘り下げていくんです。だから、私の楽曲を通してみなさんと思いが共有できるというのはすごく幸せなことだなって思いますね」
――思いを共有するという意味では、ライブもまた重要なコミュニケーションツールだと思うのですが。4月27日から『My Little Lover 15th anniversary tour. Best Akko!』が始まりますね。
「そうなんですよね。内容を考えないといけないんですけど……実はまだで」
――現時点で1か月ぐらいですが(笑)
「ですよね。ずっといろいろバタバタしていて……今日帰って考えます(笑)。でも、みなさんが聴きたいであろう曲を中心にやりますんで、ぜひ楽しみにしていてください」
――マイペースな性格なんですか?
「いや、宿題とか絶対ギリギリにやるのが嫌な人なんですよ。残しておくと焦るじゃないですか? それがストレスになって、いいものができなくなってしまうのがいやなんですよね。だから、仕事にしても前もってやれば、何度も見直したりできるじゃないでか?」
――確かに。
「よくも悪くも真面目なんですよ、私(笑)。気持ちに余裕ができると、すべてにゆとりが生まれるかな、と」
――結局自分でストレスを作って、そのストレスに悩まされてることがほとんどなのかもしれないですね。改めてツアーの意気込みを!
「バンドツアー自体3年ぶりなので、バンドとのコミュニケーションも含めて、みなさんとお会いできるのを楽しみにしています!」
――akkoさんにとってライブとは?
「音楽を作って、それが届いたかどうかを確認できる場所ですね。みなさんが1曲1曲に対してどのような聴き方をしてくださっているかとか、アンケートにも書いてもらったりするから、ライブを通していろいろ見えてきますよね」
――アンケートもakkoさん自身、お読みになるんですか?
「読みますよ〜! アンケートもHPのメッセージももちろんすべて。ライブで初めてアルバムが完結するといいますか、完成するような気がしますね」
――今回のライブでひとつの完成形を迎えて、さらなる境地へ向かわれると。
「今回のベストアルバムにも自身で作ったミディアムバラードの新曲『ハーモニー』を入れたんですけど、人と人とのハーモニー、地球と自然とのハーモニー……、といった大きなイメージでのメッセージも込めてます。これまでもそうだったんですけど、面じゃなく空間で見ることができるのがMy Little Loverといいますか。今後も視野を広げながら素晴らしい作品を作っていきたいですし、何よりまずはこのライブを通してみなさんと素晴らしいハーモニーを築き上げていけたらと思います!」
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